最近感じること(ブログ版)

粕井貫次の書き下ろし個人エッセイ

甫田鵄川米寿記念展を見て

2012年11月26日 | 感じること
 先週の週末は大阪天王寺の美術館へ甫田鵄川米寿記念展を見にいきました。彼
とは長い付き合いです。終戦直後、新制大学が発足したとき、近畿大学の第1期
生でご一緒してからのお付き合いです。
 その時の財政学のゼミナールで、担当の西川教授が「研究発表の練習のため、
趣味でもよいから自分の得意とする題材をテーマとして先ず発表をしなさい」と。
そのとき甫田君は早くも「書について」薀蓄を傾けました。
 彼が指導した書の展示会には何回ともなく見学をしています。また月に1回あ
る生駒番傘の会場へ出席したときは一番目立つ展示会場の前に彼の大作がかかっ
ています。川柳大会でも彼に講演をしてもらったこともありました。
 今度の展示会には随分多くの作品が展示されましたが、その所有者からの善意
で出品されたと聞きました。彼と少し話をする時間がありましたが、展示品の中
に般若心経の屏風の大作があり、これはこの展示会の一週間くらい前に完成した
とのこと。その意欲と精力ぶりに感心しました。
 彼は大正13年生まれ、私は12年生まれで、まだまだ老いぼれてはいけない
と元気をもらいました。
 紺綬褒章を2回、勲4等旭日小綬賞、内閣総理大臣賞、日本芸術院賞など、す
ごい褒章の数々です。
 とても元気をもらった土曜日の午後でした。



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