最近感じること(ブログ版)

粕井貫次の書き下ろし個人エッセイ

暮らしと美術と高島屋展

2013年10月01日 | 感じること
 昨日は上記の入場券を甥からもらいましたので大阪高島屋7階のグラ
ンドホールと高島屋資料館に行ってきました。
 一言でいえば、高島屋なかんずく百貨店はその時代の美術・芸術・文
化にすごく貢献しているといまさら再認識をしました。
 出品品には竹内栖鳳、棟方志功、堂本印象、富岡鉄斎、横山大観、東
郷青児、梅原龍三郎、岡田三郎助、岡本太郎など、美術品だけでも知っ
ている有名人が続々でした。
 呉服への下絵、外国との交流、百貨店の建築、装飾、広告宣伝、出版
などにおいても、その時代の文化的なさきがけの姿勢がうかがわれ、感
心することしきりでした。
 私の子供の頃は、大阪のメーンストリートは堺筋で、北から三越、白
木屋、高島屋(長堀店)、松坂屋がありました。当時はターミナルの百
貨店より一段格が上のような印象でした。
 でも時代は変わり、高島屋は南海難波に、北は阪神と阪急が梅田に、
近鉄は上六と天王寺へと街の中心部から郊外電車のターミナルに進出し
ています。
 戦後はそれにもまして、大手量販店の郊外の各地への出店、カテゴリ
ーキラーと言われる大型専門店、ディスカウント店なの進出で流通業界
の力関係は随分変わりました。百貨店の発足は当初取り扱いのは中心が
呉服でした。そして市民の文化を引っぱってきた百貨店も、かつての索
引力はなくなりました。
 話は変わりますが、北浜に三越があった時代、私は商業学校の課外活
動で謡曲をやっていましたが、春と秋の素謡発表会に三越の大ホールを
なんと何回も無料で貸していただけました。また今は高島屋の資料館に
なっている堺筋日本橋の建物はむかし松坂屋であり、百貨店で結婚式場
を経営しており、私も兄もそこで挙式した思い出深い場所です。
 時代の推移をつくずく感じた一日でした。

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