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「イキガミ」を手にとって

2009-03-13 20:32:42 | 読書日記
「イキガミ」を手にとって

先日、以前から気になっていたコミック『イキガミ』を購入した。
読後、衝撃を受けた。何だろうこのマンガ。初めて味わうテイストだ。

舞台は現代の日本。小学校入学時に全児童は注射を打たれる。成長して20歳前後になると、一定の確率で、その注射のせいで彼らは死に至る。
人々に生命の大切さを教えるために制定された国家繁栄維持法に則って-。

そしていつ誰が死に至るかは巨大なデータベースで管理されていて、死に至る24時間前に、お役所の公務員が、そのことを本人または家族に通知しに行く。そのとき手渡される紙が「イキガミ(逝キ紙)」。
主人公は、そのイキガミを通知する若者だ。

自分の死を悟った若者は、恨みある者に復讐したりするだろうな、という予想通りの展開もあれば、残された時間を精一杯生きる。自分自身はやり残したことがあり、悔いもあるが、誰かの幸せのために生きようとしたりする姿もあったりと、いろいろと考えさせられる話が多い。

まだ4巻までしか読んでいないのだが、2巻の「出征前夜」や3巻の「最愛の嘘」は本当に泣ける。嫁も泣いてた。

なので、興味のない人も、一度は読んで欲しいエピソードだ。

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