菜種油 とは、セイヨウアブラナの種子から採取された油のことをさします。
古来より油を採るための植物として、また野菜として栽培されてきました。
日本では葉物の野菜として食べられ、江戸時代には行燈用や食用の油を採るために
菜種が広く栽培されるようになりました。
菜種が広く栽培されるようになりました。
昔は日本国内の菜種自給率も100%で一般的な油でした。
ですから、油屋さんは昔はどこの町にも村にも大抵1軒はあったそうです。
昔は菜種の油の自給率が100%達成していたのが、今では0.06%まで下がっています。
1971年に菜種の輸入が自由化され、そのあと大豆も自由化されました。
大豆をアメリカなどから大量に輸入されるのですが、日本の在来大豆と違って
アメリカ産は油種分が多いのです。
アメリカ産は油種分が多いのです。
日本の味噌とか醤油は発酵させて食べたいけど、脂分は疎外要因になるので油をとりたい。
それで取った大豆油と輸入されてきた菜種油(キャノーラ)を混合して高度に精製して
できたのが、いわゆるサラダ油 です。
できたのが、いわゆるサラダ油 です。
これを以後、巨大な企業が、ひとつの国の政策で作られているように、大量に油を
安価に提供していくことになります。
安価に提供していくことになります。
結果、当時の日本人の食生活を改善して欧米並みの食生活に近づけていったという
流れになります。
流れになります。
ですがこれを機に一気に農村や人々の暮らしの中から在来の油が消えていく事になります。
ところで、菜種油には「エルシン酸」「グルコシノレート」という成分が含まれます。
「エルシン酸」を長期間摂取することで、心機能障害を引き起こす可能性があるとされました。
「グルコシノレート」によって生成されるゴイトリンは、甲状腺機能障害を引き起こす危険性が
あるとされました。
あるとされました。
それを機に、日常の食生活で油を多く摂取するアメリカでは、食用が禁止されるようになりました。
そこで1970年代に、カナダの農業研究者によって品質改良が行われました。
エルシン酸とグルコシノレートをほとんど含まない新品種の菜種として 「キャノーラ種」が作られたのです。
キャノーラ油 とは、このキャノーラ種から搾油された菜種油のことです。
ただキャノーラは遺伝子組み換えです。
現在、日本に輸入される菜種の種子はカナダ産が90%ものシェアを占めています。
カナダでの遺伝子組み換え菜種の栽培率は98%とのデータが出ています。
現在では日本国内でもエルシン酸、グルコシノレートを含まない品種が開発されました。
「アサカノナタネ」「キザキノナタネ」「ななしきぶ」などの品種がそれで、
特にキザキノナタネを原材料にした油は風味が豊かで、最上の菜種油と言われています。
もちろん遺伝子組み換えではありません。
今、国内に数種類そういったものが出回っていて、それでエルシン酸やグルコシノレートの心配がなくなりました。
昔はそういう心配があったのも菜種油離れを誘発した原因なのかもしれません。
ですが、実際エルシン酸やグルコシノレートが人間の身体に良くないという根拠が乏しかったり、
治験が少ない、論文が少ないという事実もあります。
治験が少ない、論文が少ないという事実もあります。
遺伝子組み換え菜種油を輸出したいカナダやアメリカの策略かもしれないという話もあるほどです。
おすすめの菜種油→菜種油 320g(たねのわ搾油所)
原料は国産菜種「キザキノナタネ」を100%使用。
次回は、菜種油選びのポイントについて!
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