11/28(日)敷地に行って堆肥づくりをおこないます。
堆肥づくりの方法は本にいろいろと書いてあります。その中から私たちが理解したもの、実際に実行できることをここでは書いてゆこうと思います。
先ず、「有機物は腐食し、いづれ堆肥となる」という自然の原則があります。
要は放っておいても有機物はいづれ堆肥となってゆきます。時間の問題なのです。
カミオ敷地には切り倒されたヒノキ材が北斜面に転がっています。何年か経ったものは中が柔らかく腐食が進行中です。腐食が進行するためには空気、温度、湿気、などの要因が関係してきます。
一方、ヒノキを建物をつくるための建材として利用する場合は、堆肥づくりとは逆に出来るだけ腐食しないように材の使い方を工夫する必要があります。
堆肥づくりは、いづれ堆肥となってゆくこの自然の営みを運まかせにせず、分解の速度を早めるように手を加えてやるということです。人間の手を加えることによって分解の速度を早める。パーマカルチャーデザインの原則にも「自然遷移の加速」がありましたね。
では、どのようにすれば分解の速度を早めてゆくことが出来るのでしょうか?
堆肥になるプロセスをおさらいしてみると、先ず、有機物は好気細菌によって分解されます。そして、好気細菌の活躍によって空気がなくなると嫌気細菌が活躍することになります。好気細菌と嫌気細菌を比べてみると、好気細菌の方が嫌気細菌よりも分解の速度が速いので、できるだけ好気細菌に活躍してもらった方が分解の速度が早くなります。よって、好気細菌に活躍してもらえるよう、堆肥が空気に触れるようにかき混ぜることが、分解を早める1つの方法です。
他に、堆肥をつくる場所として、直射日光を避けて日陰になる場所が良いとか、ある程度の体積がないと熱を発することが出来ないとか、寒さと冷たい雨を避けた方が良いと言われています。
良い堆肥にするには炭素(Cと窒素(N)が1:1の割合であるとバランスが良いとも書いてありました。コンポストトイレで大便(N)におがくず(Cをかけますが、このような理由もあったのですね。同じ原理で落葉(Cには小便(N)をかけます。尿(N)は堆肥の促進剤なのです。しかも無料で簡単に手に入る。尿(N)を水で3倍に薄めたものをかけるのが良いようです。
カミオプロジェクトとしては現地にある材料を使い堆肥をつくることを基本に考えています。毎年秋になるとカミオ敷地南側の道路に落葉が溜まります。これらの落葉を集め敷地内に戻してやると、敷地が徐々に豊かになってゆくのではないか、と思います。
今年は集めた落葉をいろいろな方法で処理してみて、どの方法が早く堆肥になるのかを試してみることにしました。
集めた落葉はガラ袋に入れ、そのままのもの、尿を入れたもの、納豆菌を入れたものをそれぞれつくり、堆肥化速度にどの程度の違いがあるのかを比較してみます。
その他、大小の堆肥場をつくり、こちらも堆肥化状況を観察したいと思います。
ぜひぜひ堆肥づくりにご参加くださいませ。