森から考える暮らしのデザイン!!

森の癒しの小屋・フォレストドームプロジェクト

B案はこんな感じ

2010-06-21 | カミオカイギ
カミオの話が随分とご無沙汰でした。
現在、こんな感じでプランづくりが進んでいます。



B案は、今までの議論内容と敷地観察状況を考慮してまとめたものです。
図面上で茶色く色がついている所が人が歩ける範囲です。
それ以外の所は緑が育つ範囲として手入れ以外は踏込まないようにしたいと思います。

メインのアプローチは図面左端にあるコジイの脇を通って、まず円形の広場に着きます。ここは丁度、種類の異なる5本の木に囲まれていて、眺望ベンチからは大井川の絶景を望むことができます。

円形広場の東側にパーマカルチャーで言う所の1,2地域が広がります。
ここには人が集まり多くの時間を過ごす場所です。
この場所では機能的に大きく分けて2つの場所を設定しています。
ひとつは、休息、食、語らい、交流するための機能を満たした交流スペース。
もうひとつは、作業、手入れ、工作などの活動をするための作業スペース。

多くの機能をなるべく小さなスペースに集約的にまとめるようデザインしています。
身近な所から手入れの行き届いた状態を維持してゆことが、美しいガーデンづくりの第一歩かなと思っています。
そのため少ないエネルギーでも庭園管理ができるように、できるだけ小さく、そして庭園管理の優先順位を明確にしたプランを目指しました。

敷地東側にコジイ、タブノキの立派な形の樹木がありますので、この辺りをサンクチャリとして手を入れない場所にしています。機能的な場所だけでなく、精神的な場所も必要です。自然や宇宙と繋がり、初心を思い出させてくれる場所、いつも見守ってくれている場所、そんな感じのイメージです。

カミオの敷地は東京から車で3時間程度かかります。日帰りもできますが、ゆっくりと1,2泊するのが森林浴効果もあり、良い感じです。
少人数の場合は小屋と東屋に宿泊できます。テントスペースも使うと最大10人位の宿泊を想定しています。

週末に庭園の管理をしながら、仲間と交流する。そんな場所を思い描いています。

まだまだ青写真を詰めている状況ですが、しっかりとした青写真が出来れば後はそれを実現することにエネルギーを集中できるので、もう少し色々な意見を集約し、プランをじっくりと煮詰めてゆこうと思っています。

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A案を検討してみた

2010-04-28 | カミオカイギ
4/25(日)カミオカイギでA案を検討してみました。
A案とは2009年末につくった'たたき台'のプランのことです。
2009年末には、あまり充分な議論をおこなえたとは言えず、とりあえずのプランを作成した感があるので、それから時間が経過した今、改めてプランを検討して見直してみるという場を設けました。

A案を冷静になって改めて見直してみると、機能上の不備や改善点、もっとこうしたら良いというアイディアなどが出てきます。
その一方、敷地の観察や理解が充分でなく、敷地への適応という点で不確かな所が多々あるのも事実です。

ここの敷地で実現したいこと、出来ること、出来ないこと、どちらでも良いこと、重要なこと、そうでもないこと、チームメンバーのそれぞれの考え方、などなどが様々なレベルで錯綜しています。

これら様々な考え方や想い、現実的なデザインの解決策などを整理し、まとめあげて、ひとつの青写真をつくるのが今年(2010年)の目標です。
さまざまな敷地の可能性を検討し、自然のシステムに沿って敷地の可能性を生かすような場づくりを目指したいと思っています。
私たちがこうしたい!という想いも大切ですが、一方で「この土地から自分に何が与えられるか」という問いも大切です。

今回のプランづくりワークショップでは2つの切り口からA案を見てみました。
1つ目は、機能面から、A案でおこなえる機能の確認。
2つ目は、A案の問題点と改善策。

1つ目の機能面から見てみると、例えば、
キッチンは天気の良い時にはお外キッチンが良いという意見があったり、キッチン小屋には食器や調理器具、保存食などの保管場所としての機能があることを確認したりしました。
また、作業スペースに隣接した作業道具置場には、
シャベル、ノコギリ、ナタ、竹ボウキ、テント、ブルーシート、長靴、ロープ、カゴ、ウマ、タコ、テミ、バケツ、、、、、
など意外と多くの収納するものがあることを確認しました。
まあ、いきなり大きな道具小屋をつくらなくても、増えてきた段階で、道具小屋をもう1つつくるのが現実的だと思いますが。

2つ目の問題点と解決策は、例えば、
A案では、大小のトイレが敷地東側に並んで配置されています。
この場所にはちょうど、コジイ、タブノキなどの敷地内でも特に形の良い立派な感じの樹木があります。これらの樹木は敷地のシンボルツリーにしたいと思います。そのすぐ前にトイレとは、、、NGです。

という感じでひとつひとつ問題点を確認してゆきました。
そして、今日の議論をまとめてみる所でだいたいカイギ終了の頃合いとなりました。

実はこの日、時間があったら検討しようとB案,C案を私なりにつくって持ってきていました。
最後に、充分に検討する時間はなかったので、とりあえずB案だけ、みんなに披露してみました。この案はA案とは若干違うアイディアが盛り込まれた案で、この案を見てみんながどのような反応を示すのかが、興味深かったのです。

結果は、なんで今更ここでこんな案を出すのか?と怒られてしまいました。
「いままでみんなで議論してきたのに、なんでB案があるのか?」
「議論の中になんでB案が盛り込まれていないのか?」
「A案,B案,C案があるので、それぞれを比較検討したい」
など、今日一番の白熱した議論となりました。そして、カイギの進め方とか、位置づけとか、いろいろなことが明らかになり、議論が深まったのです。
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敷地を’感じる’

2010-04-27 | カミオカイギ
先日4/25の日曜日にカミオカイギをおこないました。
お天気が良かったので、いつもの六本木ヒルズの隣のオフイスから出て、目黒川近くにあるカフェでランチを食べ、目黒川沿いを散歩してから、西郷山公園へとゆきました。
公園では八重桜が咲き、鯉のぼりがかかっていたり、日曜日の午後らしく、カップルや家族連れなどでにぎわっていました。
そんな雰囲気の中、芝生の上の木陰を見つけ、カミオカイギをおこないました。

最初の議題は5月のキャンプについて、
これまでは日帰りで、春夏秋冬の各季節に計4回敷地見学にゆきました。
今年(2010年)からはキャンプ形式で敷地にゆくので、じっくりと敷地観察してゆこうと思っています。

日帰りだと敷地の滞在時間が4時間程度なので、いつも慌ただしく東京へ戻って来ていました。
敷地を’感じる’というよりも、何か頭の上の方で'理解する'という感覚です。
といっても、現地では敷地を歩き、雰囲気、地形、位置関係、大きさなどを体験することができるので、写真で敷地を見るのとは情報量が格段に違います。

今回のキャンプは1泊の予定ですが、朝昼晩と1日を通して敷地と接することで、頭の上の方で'理解する'というレベルから、からだの奥の方から敷地を’感じる’という感覚を感じてみようと思っています。

'こころ'と'からだ'は一体のものである、などと言われています。
敷地のデザインも頭だけで考えるのではなく、'からだ'も使って考えてみることも大切だと思います。両方とも必要なのです。バランスの問題かな?そんなことも現地で考えれたらなと思います。

現地では前回に引き続き植物観察をおこないます。
前回は2月でしたので、樹木、つる植物が中心でした。
今回は春ですので、どんな草が観察できるのかが楽しみなところです。
観察結果はカミオプロジェクトHP植物リストで見れますので、ご関心のある方はご覧くださいませ。

あと、現地では、これまで頭で考えてきたプランを敷地に配置してみると、どんな感じになるのかを体感してみようと思います。
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