~ 恩師の御講演「心身の神癒」より ~
第二話
95. 放蕩息子の寓話の中に父の愛が示されている。
息子の放逸、その悔悛、自己自身即ち真の霊的状態の恢復。
先ずもろもろの艱難辛苦をなめ、せっかく受け継いだ財産も蕩尽し、
やがてみずから進んで一僕となるため帰還するがやがて本来の息子となる。
96. 息子がたとえどのようなことをしたにしても、
父の愛は一切の誤ちを消してしまう。
父の愛はそれほどに大きいのである。
この事がどんなに正しいかあらゆる生活の中で証しされている。
真理に気付いたとき誤ちは矯(ただ)される。
それはひとつの体験であり、この体験を通じてあなたたちは種々様々の状態より
起き上って自分自身〔真我〕を悟ることができる。
そのとき誤ちは消えて無くなり、真理が太初(はじめ)以来の真理そのままの
相(すがた)を現わす。
97. 悔い改めが赦しに先行する。
父の愛が解った時始めて心底(ハート)より悔い改めが起こり、
その時彼は真に赦されたのである。
かくて彼は彼本来の霊的状態、すなわち自分自身が神の中にあるという自覚、
を取り戻し、喜んですべての人々の僕となり、
自分が他の人よりして貰いたい通りのことを人々にするようになる。
あなたたちが放蕩息子のようになって始めて御馳走はあなたたちの前に
並べられるのである。
では家の中に入り、兄弟姉妹への愛をもって今こそ御馳走に与るがよい。
愛によってのみあなたたちは父があなたの為に準備し給う御馳走を戴くことができる。
~ 感謝・合掌 ~