~ 恩師の御講演「心身の神癒」より ~
第一話
二十九、 もしも神の創造(つく)り給いしものが何らかの点において神から離れて
いるのであれば、神はその本性において無限であることはできない。
神御自身が完全であることはできない。
すべての被造物は、すべての働きを調和させ、神の神性を顕現せしめる愛
という基本原理によって創造(つく)られたのである。
人がこの真理に気付いた時、その時こそ彼の身内にはかの完全なる神性が
反映し、やがてそれば人間としての地上天国をもたらすであろう。
三十、 然るに人々は死せる者の蘇りを聞くやこれを嘲笑(あざわら)った。
しかし生命体である宇宙にどうして死せるものがありえようか。
久遠に生きてい給う神の中にどうして死せるものがありえようか。
なる程到る処で変化がおきてはいる。
しかしその変化の中には死せるものは何ひとつないのである。
悉くの粒子がひとつに形態より他の形態へと変幻する生ける粒子なのである。
智慧なき者の見るのは死であり、
啓明された者の見るのは大生命の働きである。
智慧なき者は一つの状態より他の状態への遷り変わりの法則を解しない、
その故にこそ人は自から死と称する迷妄を自からの心の中に造り出して
しまうのである。
~ 感謝・合掌 ~