カウンターの中から客をのぞくといろんなことが見えてくる

日本人が日本食を知らないでいる。利口に見せない賢い人、利口に見せたい馬鹿な人。日本人が日本人らしく生きるための提言です。

目的のない結婚の結論は、ずっと前からわかっていたはず。わからなかったのは本人だけなのか?

2013-03-28 | 人間観察
店の客が離婚した。

31歳の女性だ。

誰もがうらやむような、理想の夫婦だったはずだ。

「私のほうが給料が高かったから」

「ノンセックスだったから」

「彼はお酒を飲まないから」

「私の仕事の都合で帰るが遅くなるから、
別々に食事をとらなくちゃならないの」

そんなことはわかっていて結婚した筈なのに、
エリート同士のエゴが生んだ結果としか僕には思えない。

結婚って言うのは、
二人が同じ目的を持ち、
何らかの形で共同作業をしていくことだと僕は考えている。

全く共通点のない仕事を別々にして、
お互いが助け合うこともなく、
財布は別々で、子供を作る予定もなくては、
二人は結婚ではなく、同棲していただけだということがわかっていないのだ。

何歳までに子供を産んで、
子供を見るのに女性が主婦に専念し、
子供が何歳になった頃に、家を買い、
定年したら、二人で畑をやって・・・・。

共有できる趣味や、価値観、
そんなものなくして二人が楽しく一生を過ごせるはずがない。

結局は、彼女の浮気が破局の原因だったようだ。

僕は【個】としての人間が、
配偶者以外の異性を好きになることだってあると思うし、
結果として不倫をしてしまうことだってあるかもしれないし、
それが必ずしも悪いことだとは考えていない。

不謹慎だと思われるかもしれないが、
人に恋する気持ちは、とても大切だと思う。

しかし、現在の立ち位置を破壊してしまうということは愚の骨頂だと思う。

自分の心を開放する意味で、
不倫という形も出てしまうことがあっても
不思議はないということなのだ。

他の客も、興味津津だったが、
僕にはあまり興味がない。

別れるべくして別れてしまったとしか言いようがない。

でも本当は、周りから見れば、
二人が幸せだとは感じていなかったはずだ。

お金はある。
自由もある。
いい服を着て、いい車に乗って、
いつまでも高級賃貸マンションに住んでいる。

サラリーマンが現実と向き合った時、
そんなつまらない無駄な時間などないはずだ。

ばらばらの外食、
料理を作らない家庭、
夫婦二人が一緒に風呂にはいっることもない。

起きる時間も寝る時間もバラバラで、
ただベッドが一緒というだけの生活。

うまくいくはずなどない。

もっと学校教育の中で、
結婚の意味を学ばせるべきだと思う。

結婚は単なるセレモニーなんかじゃない。

結婚は、【結婚生活】こそが大事なのだ。

セックス相性や、お金のあるなしでは、
結婚生活なんか出来やしない。

本当に、日本人の心が壊れてしまってきていると思う。