やはりいいことばかり起こらない。悪意を持った人間は消えることがないようだ。

疲れた体に、朝から素晴らしい情報が入って来た。

僕は４月からある商業誌で連載を始めることになっている。

と言っても、もう発売寸前だし、
原稿は半年分の大半を手渡してある。

もう１本欲しいと思っていた時に、
依頼が来た。

単発だが、嬉しい限りだ。

夜中に原稿を書くので、体調の良くない僕にとって楽ではないが、
うれしいことに違いはない。

こういうときはいいことが起こる。

２０日の夕刻からは、
熊木杏里のコンサート。

それが終われば天ぷら屋で乾杯！

しかも今日はランチも大入り。

夜の仕事も、親しい客が集まり、楽しく過ごせた。

いい日だったはずなのだが・・・・。

ある客が言い出した。

「この店の誹謗や中傷がネットに流れている」と。

実は僕も目にしたことがある。

事実じゃないからどうでもいいことだと思っていた。

しかし、そんなことでは済まなくなって来たようだ。

「実は・・・・。」

ある女性が口にした。

「私のアドレスに、同じ内容のメールが来たの」

「誰か特定はできる？」

「うん」

彼女は僕の携帯電話の着信画面を見せてくれた。

まさに誹謗というか中傷というか、
僕の店に来ることが危険だとばかりに訴えている。

そしてそのアドレスを見て、
犯人を確信した。

僕の店を目の敵にしている店の常連の女の子だ。

つまらない話だが、放っておくわけにもいかない。

僕は２１日にも、弁護士に相談して
警察に届けることにした。

つまらない。

本当につまらない。

悪意のある人間は、
いつになっても無くならない。

理由なく悪意を持たれることは防ぎようがない。

今までどうでもいいことだと見過ごしていたことも、
もうそんなことは言っておれないことがよくわかった。

いいことを素直に喜ぶことと同時に、
悪意とも戦っていくことが必要になって来た。

本当に情けない話だけれど。