カウンターの中から客をのぞくといろんなことが見えてくる

日本人が日本食を知らないでいる。利口に見せない賢い人、利口に見せたい馬鹿な人。日本人が日本人らしく生きるための提言です。

歩けない苦しみは、脚を痛めた競馬の馬が、小屋で死ぬのを待つようなもの?

2013-03-08 | 人間観察
目が覚めた朝、その日の体調が予測できる。

脚の浮腫みや痛み、肩から腕にかけての激痛がそれを物語る。

未明、Y子さんが顔をのぞかせた。

心配して、ついつい来てしまったとのこと。

ブランケットの上で寝転ぶしかない僕を見て、泣いた。

「上に乗って」

無茶苦茶な注文に決まってる。

それでもY子さんはそれに応えてくれた。

僕の分身を温かく含んでくれ、
自らスカートの中を脱ぎ去った。

小さな体が僕の身体をまたぎ、
位置を確かめるように、ゆっくりとゆっくりと腰が沈む。

「ああっ」

うずくまるように体が前かがみになり、小さな声を出す。

腰がゆっくりと円を描き、彼女の表情は苦痛にも似た悦びが感じられる。

「ああっ、あっ、あっ」

僕は彼女の身体を引き寄せ、しっかりと抱きしめ、
下から彼女を責める。

Y子さんの声は少しづつ荒くなる。

セーターの中に手を入れ、ブラジャーを外し、
上半身が露出するまでまくりあげる。

態勢を入れ替え、Y子さんが下になる。

脚が痛む。

それでも僕は彼女を攻め立てる。

彼女の顔がゆがむ。

それは明らかにいつもの快楽の表情だ。

「もう駄目、出して、出して、もう駄目」

僕の身体を逃がさないように、したからしっかりと抱え込んでいる。

僕もしっかりと彼女を抱きしめながら、
何度も強いピストンを繰り返し、
彼女の声と喘ぎが最高潮に達した時、一気に果てた。

直接出してしまうのは初めてだ。

「出ないで、そのまま、そのままでいて」

彼女は僕を話そうとしない。

僕は態勢をまた入れ替え、
つながったままでずっといた。

幸せな時間だ。

わずか1時間半くらいのことなのに、
10年も20年もつながったままでいるような気がした。

午前7時過ぎに彼女は帰った。

僕はまた置き去りにされた気分になった。

Y子さんに置き去りにされたのではなく、
社会に置き去りにされたように感じた。

痛くて仕事なんか出来そうもない。

このまま死んでいくのだろうか?

そのほうが楽かもしれない。

何もできないまま死んでいくなんて、
実に情けない。

それでも、歩けない姿を晒すよりも死んだほうがましかも知れないとも思う。

死ぬなんてできないくせに・・・・。

明日こそは楽になれる。

そう思うことも、だんだん少なくなって行く自分が想像できるだけに、
早く神様に連れて行ってほしいと感じる日だった。