大間町のマグロのぼり
4月初旬から5月初旬にかけて、
全国各地で鯉のぼりが立てられ
ます。この習慣は、もともと武
家社会で端午の節句に定紋の入
ったのぼりを立てたのが始まりだそうです。その後、図柄は武者絵など
を経て、江戸時代に鯉柄になりました。中国の「鯉が黄河を上っていき、
その水脈(登竜門)に達したとき、龍になる」という故事から、親が男
の子の立身出世を願って広く一般に普及しました。
このような伝統から、のぼりの図柄は、どうしても鯉へのこだわりが強
く、あまり”変わり種のぼり”や”面白のぼり”などは見かけません。
もっとも、全く皆無ではないようです。
その一つが、マグロの一本釣りで有名な青森県大間町の「マグロのぼり」
です。お父さんとお母さんマグロに子供マグロの3匹が一緒で、同町で
は小中学校、幼稚園、ガソリンスタンドなどで見られるそうです。
回遊魚のマグロのように大間の子供たちも世界に飛び出していってほし
い、との願いをこめて、同町の地域おこしグループ「あおぞら組」が企画
しました。なお、このマグロのぼりは父、母、子供の3匹と吹き流しの
セットが20万円で、今年2月末まで限定予約販売されました(多分、
来年も販売されるでしょう)。
地域おこしの一環なのでしょうが、「あおぞら組」さんいいですね、鯉
にこだわらない自由な発想が。僕は、鯉のぼりよりマグロのぼりの方が
出世しそうな気がします。
(画像は「よぐ来たのーよぐ来たのー なまなま大間通信」のHPより)
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