ンデンデキ外伝

僕の話をしよう。

I Love My Guitar

2007年04月21日 15時29分21秒 | Weblog
先日初めてヤフオクに挑戦して落札した品が遂に遂に、遂に届きました!


テスコTG64!!


テスコってのはGSとかサーフミュージックが流行った頃にグヤトーンなどと肩を並べた国産ギターメーカーで、こいつも40年以上前のギターで「エレキの若大将」で活躍したブツです。

実はTG64を手にするのは二本目で、先日まで茶色のを愛用していたのです。

しかし、むしゃくしゃして叩きつけるというミュージシャンにあるまじき愚行に走ってしまい、ボディとネックがセパレートしてしまったのです。

So sorry my friend, Rest in PEACE...



15才の頃から使ってたギターも社会人になるのを区切りにおさらばか、XXXで最後を飾れて良かったかななどと思っていた時に、友達から情報が転がり込んだ。

彼が送ってきたホームページURL。
それまでずっと手を出さずにいたヤフーオークション。

画面にはよく見慣れた左右非対称シェイプの、しかし僕の度重なる折かんにも年の功で受け入れてくれたミルクチョコレートの色ではなく、若々しさと奔放さ、そしてどこか憂いを含んだブルーカラーに身を包んだ彼が居た。

それはただの同じ型のギターかもしれない。
でも、きっと誰でもこう思うはず。
これは彼だ、と。


僕は久方ぶりに湧き上がった物欲を止めようともせず、迷うことなく借金にゼロをひとつ加えた。
普段手持ちのお金は大抵酒やらなんやらに消してしまい、貯蓄も買い物も出来ないでいる自分ですが、この時こそ金の使い時だと思ったから、迷いはなかった。
シンバルもスティックケースさえも持っていないけど、全てはその時の必然でやってくるものでしょう。


パンクやコアからは程遠いギターだけど僕はこいつが好きなのです。
きっとレスポールやストラトキャスターじゃなくてこいつを手にすることになったのは運命みたいなものです。

ベタな話だけど、失ってしまったとき、一緒にすごした色んなことが頭をよぎりました。
全然下手なのにこいつを持ってるときは不思議と自分が無敵のロックスターになったように思えました。
僕はこいつと一緒にいると輝けるし、こいつもきっとそう。

だから一度や二度の過ちで手放したくなんてありませんでした。


いつか僕の部屋で眠ってる茶色いギターも傷を治してあげなきゃ。
好きなのに馬鹿なことをした自分の元にまた戻ってきてくれたこいつを大切にしよう。
これからも一緒に色んなところに行って気持ち悪いロックしよう!