「昔、貧しいアイヌの娘が病気の父親のために食べ物を探していると、川に落ちた柳の葉が魚になって泳いだ。 喜んだ娘はそれを獲って帰り、父親に食べさせた。 孝行娘のために、神さまが柳の葉を魚に変えたのだった。」 このアイヌ伝説に出てくる魚がシシャモです。 シシャモは、アイヌ語で「神の柳葉」という意味の「シシュハム」が訛ったものだと言われています。 私たちは普段、塩干しの子持ちシシャモにしかお目にかかる機会がありません。 そのためかスマートな魚というイメージは薄いようですが、実際は黄金色に光る、すんなりとした美しい魚です。 シシャモは、白身の魚で、骨は軟らかいですが、カルシウムを豊富に含有しています。 100g中44mgと、イワシの6倍以上もあるそうです。 また、内臓に含まれるビタミンDは、骨を作るときのカルシウムの手助けをする役目もあります。 魚は骨ごと丸かじりした方が、カルシウムは多く摂れますが、骨から身だけを外して食べても、身の中には極小さな目に見えない小骨が沢山入っているから、かなりの量が摂れます。 酒の肴としてばかりでなく、成長期の子どもにも食べさせたいものですね。 ちなみに、10~11月の漁期には、地元で刺身や寿司ネタともなるそうです。
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