kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

復讐者に憐れみを

2005年05月19日 | 洋画(普通、まあまあ、及第点)
日時:5月18日
映画館:サロンシネマ
パンフレット:B5版600円

■世の中には、悪い誘拐といい誘拐がある。
「JSA」を観た時、「軍人には2種類ある」のセリフとラストの三角決闘で、「パク・チャヌクって、「続・夕陽のガンマン」が大好きに違いない。」と思いましたが、「オールドボーイ」と本作を見るにつけ、確信になりましたね。

パク・チャヌクは絶対、マカロニ野郎(マカロニ・ウェスタン好き)に違いない!

復讐劇のドミノ倒し、コミュニストでアカ(←死語)のヒロイン、カッコつけた煙草の吸い方、突風吹きすさぶ中のラスト・・・全体にマカロニ・テイストが満ちています。

■ボカ、ザクッ、グサッ、ベコ、ビビビ、ギギギ・・・
話の根幹に関わる部分を、レオーネか「じゃりン子チエ」並みに大胆に省略するもんだから、最初30分近く話の波に乗れませんでしたが、やがて無慈悲で情無用のバイオレンス見本市にテンポアップ。しかも銃でズドンという楽なものでなく、神経を五寸刻みにされるような、R18指定の名に恥じない痛々しい描写が続きます。

「ハンニバル」や「キル・ビルVol1」が苦手な人にはとてもオススメできません。ただ、残酷一辺倒だけでなく、間の外し方が北野武の映画に通じるものがあり、不思議な余韻を残す映画です。

ところで、職場でハングルが堪能な人に「パク・チャヌクとマカロニ・ウェスタンをキーワードにして、ハングルのサイトを検索してくれ」って頼みました。
結果は・・・ヒットなし。ううう、絶対どこかでコメントしていると思うんだけどなあ。

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