kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

2023年03月08日 | ★★★★★
日時:3月3日
パンフレット:990円どうやら初版には目玉つき


どんな映画かいうと、「ラ・ラ・ランド」にモンティパイソンを足して、80年代の砂漠系近未来B級SFものと「未来惑星ザルドス」をまぶして、「マトリックス」を添え、私が日頃寝てるときに見る夢を混ぜたって感じ。

要するに何でもアリで、大混乱する映画です。
ただ、作者の思いだけぶちまけて観客置いてけぼりではなく、ちゃんと笑わせるところは笑わせて、最後にはほんわかまでさせるというウルトラCを達成してます。伏線が活きている脚本も、お下劣系から鬼畜系まで含んだ独特の笑いのセンスも好きです。
宇宙が人類発生にあまりにも都合よく出来ていて、それは今いる宇宙は無限に産み出される宇宙の1つに過ぎないからである(=マルチバースが存在する)という考え方が好きで、こういった多元宇宙とか並行宇宙が舞台の作品はだいたい気に入ってます。だって、いろいろ夢想するの楽しいもん。

そのマルチバースの調和を取り戻すため奮闘するのがミッシェル・ヨー。彼女、「スタートレック/ディカバリー」でも並行宇宙でムチャクチャな活躍してました。
マルチバースで何をしても絵になるのが彼女のいいところ。1つの映画でこれだけの顔を見せたら、そりゃ主演女優賞にもノミネートされるわな。

すっかりいいおじさんになったキー・ホイ・クアンもいいのだが、ジェイミー・リー・カーティスもいいですよ。こないだ「ハロウィン」を観ましたが、あれから40年近くずっと第一線で活躍していることも、コメディエンヌぶりもステキです。
なのだが、2人以上にジェームズ・ホンの登場がいい。「ゴーストハンターズ」から30年くらい経っているはずなのに全然変わらない(笑)

ということで評価は★★★★★。
ぜひアカデミー賞を取ってほしいです。







題名:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
原題:EVERYTHING EVERYWHERE ALL AT ONCE
監督:ダニエルズ(ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート)
出演:ミッシェル・ヨー、ステファニー・スー、キー・ホイ・クワン、ジェイミー・リー・カーティス

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