秘密を着飾って超絶美人なベル姐さんの秘密をちょっと考えてみるという企画の第三弾です。できればその1、その2をあわせてご覧いただけるとわかりやすいと思います。
まず最初に
A:ベル姐さんはいつの時点で若返りor年齢を止める薬を飲んだのか?
という点から考えてみます。その2を参照いただきたいのですが、おそらく20年前か1年前(「公式ではゴールデンアップルは一年前」というご指摘をいただきましたので今後は「一年前」に統一したいと思います)のいずれかでしょうが、この時期を特定することで今の若くて綺麗なベル姐さんが若返ったor年を取らないのどちらかなのかが決まるということです。当然これは愚かな研究(byベル姐さん)といわれるAPTX4869の開発や組織が半世紀前から進めている計画(by哀ちゃん)の内容そのものについての謎でもあります。
すなわち(イ)20年前であれば年齢を止める薬 (ロ)1年前であれば若返りの薬 だと推測できるということです。このことは
B:ベル姐さんはなぜシャロンver.→クリスver.へと変更する必要があったのか?
とも関係してくる問題になってきますが、以下(イ)(ロ)の二つのケースについて考えます。
(イ)20年前に年をとらない薬を飲んだケース
その2で整理した20年前の出来事の中で特に注目するべきはベル姐さんが初代キッドに変装を習いに行っている点です(その1の(4)参照。以下(1)(2)等の表記はその1で記している記号の部分参照の事)。20年前に年を取らない薬を飲んだという事であれば、これ明らかに「シャロンとして生きていくために周囲に怪しまれないように」という理由です。
しかしこの時、娘のクリスの存在していて設定にしていることが問題になってきます。クリスの存在はこの時点ではベル姐さんにとっては足かせにしかならないはずです。たしかにいずれ周囲が年を取った時にシャロンのままでいることに限界が出た時のためと考えられないこともありませんが、ならばその時は今回の様に死んだことにしてさっさと芸能界から消えて新たなカヴァーを用意すればいいことですし、もし芸能界に居続ける必要があったとしてもシャロンによく似た新人女優として再度デビューする方が架空の人物の存在を装い続けるよりもはるかに手間がかかりません。
また20年前の時点でベル姐さんはすでに組織のメンバーとしてバリバリ活動しています。大きな暗殺事件を任されていることから考えても(8)、おそらくこの頃にはすでにコードネームを持つ程度の地位にいたと思われます。しかし一方で女優としては駆け出しの頃の有希子さんと同じ立場で変装を習っていた(4)ということから、さほど芸能活動では売れていなかったということです。さらに言うならベル姐さんシャロンVer.が自らが「死ぬ思いをしてデビューした」と語っているということは「デビューが遅かった」という公式設定になっているということですから、むしろこの少し前(おそらく公式にはクリス誕生後)にデビューしたことになっていると考えられます。組織の中心メンバーであったベル姐さんが何らかの目的をもって変装術を習い、シャロンver.からクリスver,への変更を意図して活動を開始したのはこの20年前からだということです。
つまりベル姐さんの目的のためにはシャロンver.からクリスver.への移行と芸能活動というカヴァーがどうしても必要不可欠だったわけです。
以上の点から(イ)20年前に年を止める薬を飲んだという説を考えると、組織の計画から年を取らない薬を飲んだにも関わらず、わざわざ手間と時間をかけて芸能界という目立つ世界で、大きな秘密を誤魔化すという点で、ベル姐さんの行動は全く矛盾をしているのです。
では(ロ)一年前に若返りの薬を飲んだケースはどうでしょうか。
この場合(イ)よりもベル姐さんの行動に矛盾点は少ないです。というのもベル姐さんの芸能活動が「いずれ若返る」という前提に基づいて芸能生活を組み立てていると考えれば納得できる点が多いからです。まずベル姐さんの芸能界デビューには何らかの目的があったと思われますが、いずれ若返った時にも芸能界にある程度影響力を残すことを目的には最初から新たなカヴァーの存在を置いていた方が効率的だからです。これは年を取らない時とは全く意味合いが違います。若返りの薬の服用=自らの死を用意することで、現実にシャロンの存在を完全に消せるからです。これは長年年齢を誤魔化し続けるよりずっと周囲は自然に受け入れられるはずです。また今までのしがらみの中で変装して老いを装うよりも完全に新しい人物として生きる方がはるかに身軽に動けるからです。(イ)の場合はずっと変装する必要があり、(ロ)の場合はたまに変装するだけで良かったということですから、(ロ)の方がはるかにバレるリスクも少なくて済みます。
つまり芸能界で地位を確立することといずれ若返ることを両立させるためにベル姐さんは最初からシャロンとクリスという二人の存在を用意し、その計画を実行するために初代キッドに変装を習ったのではないでしょうか。
ただこの場合、大きな問題点が二つ残ります。一つはベル姐さんが飲んだ薬は誰が作ったのか?ということ。これは哀ちゃんがAPTXの幼児化の作用はまだ偶発的と言っていることからAPTX4869ではないと思われます。二つ目はなぜ一年前だったのかという点です。
一つ目の疑問点は
C:宮野夫婦とベル姐さん、シェリーとベル姐さんの関係は?
とも関係してきますが、開発したのは宮野夫婦だったのではないかと思います。ただしこの薬は非常に限定的な効果、例えばベル姐さん専用だったのではないでしょうか。そのため宮野夫婦の死後、シェリーが研究を引き継ぐことになったと考えれば筋は通ります。こうなると「宮野夫婦を殺したのは誰なのか?」という新たな疑問も出てきますが、これはCとともにまた改めて論じたいと思います。
二つ目の疑問点は
D:ベル姐さんと元祖シルバーブレットことライとシェリーの関係は?
とも関わってきますが、やはりこれはゴールデン・アップル事件でベル姐さんがシルバー・ブレッド二号を発見したからでしょう。その2を見ていますとこの事件の後から一気にベル姐さんの計画が加速している感があります。これについてもまた改めて考えていくつもりです。
というわけで軽い気持ちで始めたベル姐さんの秘密に迫るシリーズですがどんどん長くなってきてしまったので、今回はここまでということで。
次回は宮野一家とベル姐さんについてもう少し掘り下げていきたいと思います。気長にお待ちくださればありがたいです。
まず最初に
A:ベル姐さんはいつの時点で若返りor年齢を止める薬を飲んだのか?
という点から考えてみます。その2を参照いただきたいのですが、おそらく20年前か1年前(「公式ではゴールデンアップルは一年前」というご指摘をいただきましたので今後は「一年前」に統一したいと思います)のいずれかでしょうが、この時期を特定することで今の若くて綺麗なベル姐さんが若返ったor年を取らないのどちらかなのかが決まるということです。当然これは愚かな研究(byベル姐さん)といわれるAPTX4869の開発や組織が半世紀前から進めている計画(by哀ちゃん)の内容そのものについての謎でもあります。
すなわち(イ)20年前であれば年齢を止める薬 (ロ)1年前であれば若返りの薬 だと推測できるということです。このことは
B:ベル姐さんはなぜシャロンver.→クリスver.へと変更する必要があったのか?
とも関係してくる問題になってきますが、以下(イ)(ロ)の二つのケースについて考えます。
(イ)20年前に年をとらない薬を飲んだケース
その2で整理した20年前の出来事の中で特に注目するべきはベル姐さんが初代キッドに変装を習いに行っている点です(その1の(4)参照。以下(1)(2)等の表記はその1で記している記号の部分参照の事)。20年前に年を取らない薬を飲んだという事であれば、これ明らかに「シャロンとして生きていくために周囲に怪しまれないように」という理由です。
しかしこの時、娘のクリスの存在していて設定にしていることが問題になってきます。クリスの存在はこの時点ではベル姐さんにとっては足かせにしかならないはずです。たしかにいずれ周囲が年を取った時にシャロンのままでいることに限界が出た時のためと考えられないこともありませんが、ならばその時は今回の様に死んだことにしてさっさと芸能界から消えて新たなカヴァーを用意すればいいことですし、もし芸能界に居続ける必要があったとしてもシャロンによく似た新人女優として再度デビューする方が架空の人物の存在を装い続けるよりもはるかに手間がかかりません。
また20年前の時点でベル姐さんはすでに組織のメンバーとしてバリバリ活動しています。大きな暗殺事件を任されていることから考えても(8)、おそらくこの頃にはすでにコードネームを持つ程度の地位にいたと思われます。しかし一方で女優としては駆け出しの頃の有希子さんと同じ立場で変装を習っていた(4)ということから、さほど芸能活動では売れていなかったということです。さらに言うならベル姐さんシャロンVer.が自らが「死ぬ思いをしてデビューした」と語っているということは「デビューが遅かった」という公式設定になっているということですから、むしろこの少し前(おそらく公式にはクリス誕生後)にデビューしたことになっていると考えられます。組織の中心メンバーであったベル姐さんが何らかの目的をもって変装術を習い、シャロンver.からクリスver,への変更を意図して活動を開始したのはこの20年前からだということです。
つまりベル姐さんの目的のためにはシャロンver.からクリスver.への移行と芸能活動というカヴァーがどうしても必要不可欠だったわけです。
以上の点から(イ)20年前に年を止める薬を飲んだという説を考えると、組織の計画から年を取らない薬を飲んだにも関わらず、わざわざ手間と時間をかけて芸能界という目立つ世界で、大きな秘密を誤魔化すという点で、ベル姐さんの行動は全く矛盾をしているのです。
では(ロ)一年前に若返りの薬を飲んだケースはどうでしょうか。
この場合(イ)よりもベル姐さんの行動に矛盾点は少ないです。というのもベル姐さんの芸能活動が「いずれ若返る」という前提に基づいて芸能生活を組み立てていると考えれば納得できる点が多いからです。まずベル姐さんの芸能界デビューには何らかの目的があったと思われますが、いずれ若返った時にも芸能界にある程度影響力を残すことを目的には最初から新たなカヴァーの存在を置いていた方が効率的だからです。これは年を取らない時とは全く意味合いが違います。若返りの薬の服用=自らの死を用意することで、現実にシャロンの存在を完全に消せるからです。これは長年年齢を誤魔化し続けるよりずっと周囲は自然に受け入れられるはずです。また今までのしがらみの中で変装して老いを装うよりも完全に新しい人物として生きる方がはるかに身軽に動けるからです。(イ)の場合はずっと変装する必要があり、(ロ)の場合はたまに変装するだけで良かったということですから、(ロ)の方がはるかにバレるリスクも少なくて済みます。
つまり芸能界で地位を確立することといずれ若返ることを両立させるためにベル姐さんは最初からシャロンとクリスという二人の存在を用意し、その計画を実行するために初代キッドに変装を習ったのではないでしょうか。
ただこの場合、大きな問題点が二つ残ります。一つはベル姐さんが飲んだ薬は誰が作ったのか?ということ。これは哀ちゃんがAPTXの幼児化の作用はまだ偶発的と言っていることからAPTX4869ではないと思われます。二つ目はなぜ一年前だったのかという点です。
一つ目の疑問点は
C:宮野夫婦とベル姐さん、シェリーとベル姐さんの関係は?
とも関係してきますが、開発したのは宮野夫婦だったのではないかと思います。ただしこの薬は非常に限定的な効果、例えばベル姐さん専用だったのではないでしょうか。そのため宮野夫婦の死後、シェリーが研究を引き継ぐことになったと考えれば筋は通ります。こうなると「宮野夫婦を殺したのは誰なのか?」という新たな疑問も出てきますが、これはCとともにまた改めて論じたいと思います。
二つ目の疑問点は
D:ベル姐さんと元祖シルバーブレットことライとシェリーの関係は?
とも関わってきますが、やはりこれはゴールデン・アップル事件でベル姐さんがシルバー・ブレッド二号を発見したからでしょう。その2を見ていますとこの事件の後から一気にベル姐さんの計画が加速している感があります。これについてもまた改めて考えていくつもりです。
というわけで軽い気持ちで始めたベル姐さんの秘密に迫るシリーズですがどんどん長くなってきてしまったので、今回はここまでということで。
次回は宮野一家とベル姐さんについてもう少し掘り下げていきたいと思います。気長にお待ちくださればありがたいです。
現時点、ベルさんは「薬を飲んだ」可能性はあると思いますが、100%にはなっていない気がします(私の記憶違い?)。
また、42巻で赤井が「あれがあの女の変装なしの素顔」と言っており、実は「クリスver.が現在のベルさんのデフォルト」というのも100%になってないと思ってます。「素顔はシャロンver.だが、わけあってクリスver.に変装し続けている」という可能性も残っているかと(正直考えづらいが)。
とはいえ、原作をじっくり読み返したわけではないので、これらが否定されていたら申し訳ないです。
宮野一家の考察もお待ちしております。
ベル姐さんの事は情報が少ないし謎が謎を呼ぶのでなんでもあり得そうな気がします。
宮野一家については一番書きたかった所なので気合いを入れて書きたいと思いますので、もう少しお待ちを。