突然ですがピンチです

　プロ野球の開幕もいよいよということで、お遊び企画「名球会コナン」シリーズ第4弾です。
　
　いつもながら完全にお遊び企画ですのでOKの方のみ、以下からどうぞ。


　<ディテクティブ・ファントムズVSポリス・レンジャーズ2回戦>
鈴木次郎吉杯も第二節に入りました。実況はわたくし、沖野ヨーコがお送りいたします。
さて、ディテクティブ・ファントムズ対ポリス・レンジャーズの二回戦は現在六回裏1対2でレンジャーズリードの攻撃中。先ほど諸伏警部の送りバントを工藤投手が二塁に悪送球した結果現在は１アウトランナー一塁（諸伏）、三塁（佐藤）。ここで三番遠山刑事部長を迎えます。ここは一つこの試合のヤマになるのは間違いないでしょう。ファントムズの内野手がマウンドの工藤投手のところとに集まります。

新一：わりい。オレのミスで…
平次：しゃあないって。俊足の佐藤刑事やからな。
毛利：ふん。このあときっちり抑えりゃ良いんだよ、探偵坊主。
白馬：そうですね。大事なのはこの後です。次は遠山刑事部長、今日は二安打ですしね。どうします？
平次：ここはセオリー通り一点はしゃあないから長打に警戒してとにかく１アウトづつとっていこうや。
新一：いや、確かに二安打だけど当りはそれほどでも良くなかったし、スクイズもあり得るぜ。
黒羽：確かに。警察だけあって手堅い嫌～な野球すんだよなあ。
平次：和葉の親父の次にはうちの親父か。今日はまだヒットは無しやけど…
新一：だな。いっそ歩かせるか。
毛利：バカやろう！ここで逃げてどうすんだ。投手は服部のキャッチャーミットだけ見て投げてろ！あとは後ろのオレ達が何とかしてやる。
黒羽：そーそー。警察に背中見せたらずーと追いかけられるぜ。ま、不本意だけどお前の背中はオレが守ってやるよ。
灰原：じゃ、方向が決まったところで確認しましょ。いちおうスクイズは警戒して投げたら毛利さんと白馬君は思いっきりプレッシャーをかけて。あなた達の守備範囲は私と黒羽君で十分カバーね。大丈夫、絶対に抜かせないわ。ね、黒羽君？
黒羽：当然。哀ちゃんとオレが組んだら無敵でしょ。
平次：おっしゃ！ここで切んで。ほんで次の回で逆転や！
全員：おう！！

気合いを入れて選手たちが守備位置へ戻ります。ファントムズ。服部選手が座りましたので敬遠せずに勝負するようです。一方レンジャーズの遠山選手、ちらりとベンチに目をやりつつゆっくりとバッターボックスに入ります。一度、ヘルメットを直し足場を慎重に固めて構えます。サインの交換が終わり、ピッチャー第一球を…
スクイズ！？一塁白馬、三塁毛利、猛然とダッシュ…遠山選手バットを引いて、こ、これはバスター！？
打った！詰まった当たりながらサードの横を抜ける。これは、ヒットになるか…止めた！止めました！ショート灰原選手横っ飛びでキャッチ、そしてすぐさま起き上って二塁にトス。引く弾道となったこれを黒羽選手が掬いあげるようにキョッチして、そのままジャンピングスローで一塁に。一塁は…アウト！！アウトです。６・４・１のダブルプレー！！ファインプレーです！ファインプレー！まさにここで芸術的プレーがでました！！
このピンチをスーパープレイで凌ぎましたディテクティブ・ファントムズ。素晴らしいプレーが出ました。ああ、ファントムズの選手たちに笑顔が出てます。次々と灰原選手に声をかけながらベンチに帰ります。おっと、ベンチの前で工藤投手が灰原選手を高らかと抱きあげてファインプレイを讃えています。

さあ、ピンチを切り抜けたディテクティブ・ファントムズ。次は先ほどファインプレーを見せた黒羽・灰原両選手からの攻撃となります……。