デザイン・シンキング・アプローチを用いて、イノベーションのジレンマを克服する。

デザイナーにとっては当たり前のデザイン思考は、デキるビジネスマンにとっては、むしろ意外なアプローチみたいです。

お題「読書感想文を書いてください!」に参加中!

2016-09-01 15:04:55 | Weblog

 小学校から中学校にかけて、あんなに嫌いだった読書、そして読書感想文。
 そんな私が、読書系4つの読書系SNSに登録して、読書がテーマのブログを
開設し、毎週1冊以上の本を読んで、感想・レビューをアップするようになった。
 読書の魅力は、多くの人がそれぞれ語っているけれど、私が想うのは、
活字という形でインプットされる情報だからこそ広がるイメージにあると思う。

 著者がイメージしたことと、自分の経験が組み合わさって、一人ひとり、異なる
世界をイメージする。著者のインプットによっては、楽しいイメージばがりではなく、 
哀しいイメージや苦しいイメージ、緊張感のあるイメージが浮かぶことがある。
 そう、そして、それは、まるで現実の自分の目の前で起こっていることのような
スリリングさを伴っていることもある。

 だから、経験や知識がが豊富な人の方が、読書の楽しみは広く深いはずだ。 
 本を読み、マスメディアやネットワークを通じて見聞きした動画や画像、音声が、
物語に刺激を受けて蘇り、組み合わさってまるで自分の体験のように浮かぶ。
そのようになりさえすれば、読書は楽しいものになり、感想を書くことも容易に
なることだろう。

 読書や読書感想文に限らず、苦手なもの程、慣れることが大切なのだと思う。
別に、難しいものからでなくていい、簡単なものから始めて、物足らなくなったら、
難しいものに移って行けばいい、始めることを面倒臭がったり、恐れたりするより、
始めないことによって、自分の人生から彩が失われることを恐れた方が良い。
 

2016年8月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1896ページ
ナイス数:725ナイス

ジグβは神ですか (講談社ノベルス)ジグβは神ですか (講談社ノベルス)感想
赤柳が、保呂草の知り合いで、Vシリーズの『夢・出逢い・魔性』で登場した探偵と同一人物であることが判明する巻、私にとっては、βと真賀田四季との関係よりも、彼らの繋がりの方が、身近な感じがして興味深い。それにしてもGシリーズは「起」の章が延々と続いているような物語で、事件のHowが明かされないまま終わるので、スッキリしない。まあその分、砂羽が水野に、海月が加部谷に、椙田が水野に対して語る宗教についての考察が、それに傾倒しやすい者の心理を客観的に把握するために役立つツールとして提供される。事件は脇役なのだ。
読了日:8月31日 著者:森博嗣
目薬αで殺菌します (講談社ノベルス)目薬αで殺菌します (講談社ノベルス)感想
新たな刺客(テロリスト)も登場し、ありふれたミステリーのような緊張感も高まる「α」だが、お約束の叙述的な技が恥ずかしげもなくぶっこまれているところが森先生らしい…この時点で犀川先生が登場し、近藤刑事を相手に、森博嗣版『嫌われる勇気』を繰り広げるのだが、 森先生が犀川先生の台詞を借りて語る哲学に触れると、デスイータ―に命を吸い取られそうになるハリーのような気持になってしまうのは、私だけだろうか?それにしても赤柳の素性・役割が曖昧で、増々謎だ…誰が何のためにということが分からないことが更なる混迷を深めて行く…
読了日:8月26日 著者:森博嗣
ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)感想
昨日('16/8/19)読み終わったのに、感想・レビューが書きにくい『ηなのに夢のよう』、加部谷、山吹、海月、赤柳、雨宮と、Gシリーズの主力メンバーをベンチに控えさせ、お転婆さが蘇る!?萌絵と犀川先生に国枝先生、反町、金子を加えた場外乱闘!?が喧しい… 本編は、あくまで隠れ蓑で、登場人物たちが繰り広げる焦点をぼかした会話が、このシリーズの骨子なのだろう。しかしながら、仮にそうだとしても、物語としては、面白いとは言いにくく、通常のミステリーなら明かされるはずのトリックも、例によって放置されたまま幕が閉じる…
読了日:8月19日 著者:森博嗣
λに歯がない (講談社ノベルス)λに歯がない (講談社ノベルス)感想
完全に施錠されていたT建設技術研究所で、近距離から銃で撃たれた四人の男の死体が発見された。四人とも歯がほとんど抜かれており、彼らのポケットには「λに歯がない」と記されたカードが入っていた。少しずつ情報が増え、誰が何のために四人を殺し、どのようにして密室を抜けていったかが明らかになってゆく。但し、その手がかりは例によって冒頭に仕込まれていたわけではなく、読者は、まるで捜査の進行を報道を通じて見守る傍観者のような疎外感を味わう。φ、θ、τ、ε、そしてこのλに暗示された謎が解かれるのは、何時なのだろう(・・?
読了日:8月11日 著者:森博嗣
εに誓って (講談社ノベルス)εに誓って (講談社ノベルス)感想
山吹と加部谷が乗ったバスがジャックされてしまう、という設定とトリックは新しい感じで期待が膨らんだが、現場と連絡を受けた萌絵たちとの二元中継のためか緊迫感が乏しかった。道中トリックを暗示する記述があったのかもしれないが、それに気が付かなかった私は「何だ、そういうこと」と悔しさを隠すのであった。森先生は「ミステリィは読者のレベルとのバランスによって、面白くもなりつまらなくもなる」というようなことを書いていた記憶があるが、Gシリーズは私よりレベルの高い読者を想定した作品なのだろうか?だとしたら増々残念かも…
読了日:8月6日 著者:森博嗣
虚空の逆マトリクス(INVERSE OF VOID MATRIX) (講談社文庫)虚空の逆マトリクス(INVERSE OF VOID MATRIX) (講談社文庫)感想
Gシリーズを、φ、θ、τと読み進め、εにちょっとだけ触れたところで逸れて手に取った『虚空の逆マトリクス』…タイトルの通り、読者が語り手に連れられて彷徨う世界は、まるで映画マトリクスのような虚空だった…これが現実になったら、経済活動はどうなるのだろう?と、疑問を浮かべながら、森先生ならではなの物語を味わう。この少ない情報というピースを嵌めながら自分なりに背景を組み立てて行かなければならないという不安な作業を、好きになれるか、なれないかが、森先生の作品を読み続けることができるか、できないかの境目なのだと思う。
読了日:8月2日 著者:森博嗣

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