デザイン・シンキング・アプローチを用いて、イノベーションのジレンマを克服する。

デザイナーにとっては当たり前のデザイン思考は、デキるビジネスマンにとっては、むしろ意外なアプローチみたいです。

「仕組み」仕事術

2018-08-05 09:56:24 | ビジネス
著者 : 泉正人
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日 : 2008-03-03
才能、意思、記憶力に頼らない。
 仕事を仕組み化する3つのポイントは、
1.才能に頼らない、
2.意思の力に頼らない、
3.記憶力に頼らない、記憶より記録。
 導入するだけではなく、継続的すること、定期的に効果を測定し、見直すことが大事ですね。
「仕組み仕事術」を導入する目的は、仕事を何十倍というスピードで出来るようにし、空いた時間で「アイディアを考えることなどクリエイティブな仕事」に費やすため、
 先ず仕事を「作業系」と「考える系」に分け、作業系の仕事を仕組化することで、徹底的に楽にやることを追求し、考える系にひたすら時間と労力をかけられる状況を作り出すこと。

 私たちが仕事をしているとき、途中でつい手が止まってしまうのは、迷いや飽きなどの余計な考えかブレーキを踏んでいるからです。そうしたことに悩まされずに、「強い意志の力」に頼ることなく仕事を効率的に進めるために、チェックシートは極めてシンプルでかつ優秀な「仕組み」です。

 1日かかっていた仕事が2時間で終わる!「考えない」仕事術とは、「重要度」で優先順位をつけず、「処理時間」の短い「作業系」の楽なタスクから工場の機械のように一気に片づけることだそうです。

「仕組み」仕事術の原点は、「面倒くさい」「やりたくない」だそうです。しかし(森博嗣先生が『「やりがいのある仕事」という幻想』の中で書いた)仕事の定義は「したいという気持ちはそれほどないけれど、それをしないと困ったことになるからするもの」ということなので「やらない」ではなく「楽にやる」のがポイントです。「楽」に変えるために自分の仕事に「仕組み」をつくるのです。

「仕組み」とは「誰が、いつ、何度やっても、同じ成果が出せるシステム」のこと…「仕組み」をつくることによって、次のステージに進める…仕組み化の第一歩は、マニュアルをチェックリストに変えることですね。マニュアルは、見ないけど、チェックリストは、見ないわけにはいかないから…チェックリストに加えて、フォーマットも効果がありそうですね。

※私の会社には、ISO9001の品質マニュアルがありますが、年に一度のサーベランスや内部監査の時以外にも参照している人は少ないと思います。でも、チェックリストであれば、誰もが参照せざるを得ないわけですから、手順が質を左右するような仕事は、必ずチェックリストを作って、記録を残すようにすべきなのです。

 できるビジネスマンとは、高い能力と、それを「仕組み」にすることができることを兼ね備えている人のことだそうです^^;

 いつも、泉正人さんの本が素晴らしい!と感じる理由は「言葉に新たな定義を加える」ということを仕組み化をしているところです。そうすることで、読者の印象に残り、読者は内容に感心するだけで終わることなく、書かれていることを実践に移すことができるようになるのです。見習いたいところです。

 泉正人さんは、最後に将棋界のトップを走り続ける棋士・羽生義治さんの言葉を引用しています。それは「才能とは、努力を継続する力である」組織でも個人でも、成功しているのは、諦めないで愚直に継続してきた事業がある組織、あきらめないで継続してきた習慣がある人です。

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「仕組み」思考術

2018-07-22 09:57:08 | ビジネス
著者 : 泉正人
アスコム
発売日 : 2009-07-01
「自己意識」の考え方の下では、目の前に起きている「現実」はすべて正しく、すべての
事象の原因は自分にあるととらえます。そうすることで物事が解決しやすくなるからです。

 泉 正人さんの本を読むのは「仕組み」節約術、「仕組み」仕事術、お金の大事な話、に
続いて4冊目。泉さんが日々を送るうえで常に心がけているキーワードは・自己意識
・学習主義・持続性。三つの中で私が取り入れたいのは「すべては自分に原因があり、
何が起こっても自らの責任ととらえ、自分の行動をコントロールしていく」という
考え方の「自己意識」。

「人のせい」にしている限り問題が解決することはないが
「自分のせい」と捉えてみると驚くほど前向きで建設的な考えが生まれ、
怒りや焦り、不満、イライラも軽減され気楽になれる。とのこと。

 キーワードの二つ目は「学習主義」。「何事も自らの人生にとって学びになる」と
思うようにする。という考え方だそうです。仕事は面白いことばかりではないし、
不得手なことをやらなければならないこともありますけど、そこからでも何か
学んでやろうという貪欲な気持ちがあれば必ず糧になることが得られるはずです。

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なぜ、あなたの仕事は終わらないのか

2018-07-22 09:48:10 | ビジネス
 2016/6/7第一刷発行なのに、BOOK OFFの~200円コーナーで
見かけるようになってしまった『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』。
Windows 95、98のアーキテクトを務めたプログラマーは「集中力を
無理に弾き出さなければいけない仕事をそもそもするな」言い放ち、
若干強引な方法を使いながらも、自分が本当に好きなこと・やりたいこと
・夢中になれることを見つけ出し、勝ち取って来た軌跡を振り返る。
 
 その秘訣の中核は「すべての仕事をスタートダッシュでこなして、
最初の2割の期間で仕事量の8割を終える。」こと…

 中島聡さんは「やりたいことはもちろん、やりたくないことこそ、
とにかく取り掛かって効率よく終わらせることで、やりたいことに
割ける時間が増える」と書かれています。また「とにかく取り掛かる
ことで、難易度もボリュームも見積もることができる。
 プロトタイプを作ることで、周囲の理解も得られ、承認される。
最初の2割で8割がた完成させることで、時間の余裕が生まれる」と
書いていますが、それが出来ないから、苦しいんですよね。
でも出来れば楽になれる(・・?


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自分の時間を取り戻そう

2018-07-15 19:31:27 | ビジネス
 3ヵ月半後に定年を迎える私は『日本流イノベーション』『未来の年表』『クラウドからAIへ』など、
自分を取り巻く環境はどのように変わるのか?その変化に対応するためにはどのような選択肢があるのか?
という問いに対するヒントが与えてくれそうな本を中心に読んでいるのですが、この『自分の時間を取り
戻そう』は、その目的に最も適合した本でした。

 自分の仕事の生産性を極限まで上げること〔投入した希少資源(主に時間)に対し、得られた成果の
比率を上げること〕によって、残りの人生を「有意義だった」と思えるものに仕上げたいと思います。

 最初は、ちょっとキツイ!と思った、ちきりんさんの言葉が、最後は、読者の、そして社会の未来に
向けた優しいまなざしから発信されたものなのだと感じるようになりました。この本は、『自分の
アタマで考えよう』『マーケット感覚を身につけよう』に続くシリーズの3作目とのことなので、
前作も手に入れたいと思います。

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マーケット感覚を身につけよう

2018-07-15 19:24:10 | ビジネス
 隣人との物々交換の時代から、ネットワークで繋がった他者と情報を交換する
時代になったことによって、企業の場合は、できることを期待している人に
届けるために、個人の場合は、自分がやりたいこと、できることを求めている人を
見つけるために、従来のマーケティングではなく、ちきりんさんが定義するところの
「マーケット感覚」を身につける必要がある。

 マーケット(市場)が求めているものを無理やり捻出するのではなく、自社、
自分が生み出せるもの、既に持っているものを、先ず求めている他社、他者を発見し、
次に届ける仕組みを作るために。

 これからは、《身につけたスキルが「誰にとってどんな価値があるのか、
見極める能力」》を身に付けられるようにしたいと思いました。

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未来の働き方を考えよう

2018-07-15 19:16:06 | ビジネス
 私にとって4冊目に当たる、ちきりんさんの著作。
 読み終わった後、何の苦労もなく、感想・レビューが書けるものと、
中々うまくまとまらないものがありますが、この本は後者。きっと
様々な提案が込められていて、それが今の、ちきりんさんの生き方に
収斂しているからでしょう。

 人の寿命が伸び、必然的に働かなければならない期間が長くなる人が
多くなるわけですが、社会は激しく移り変わり、個人の体力、心も
変化するわけですから、いままでの働き方が、ずっと通じないわけで、
現実をしっかり見つめて冷静に対処しなければならないということです。

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自分のアタマで考えよう

2018-07-15 19:09:03 | ビジネス
著者 : ちきりん
ダイヤモンド社
発売日 : 2011-10-28
 ちきりんさんは、月に百万以上のページビュー、日に2万以上のユニークユーザーを持つブロガー。
社会人になったころ、上司に「考えが浅い!もっとよく考えろ!」と何度も叱られたことがあり
「なにをどう考えればいいのよ!?」と心の底で叫んでいたそうです。

 この本は、あのころの自分に役立つような、わかりやすく、読んでいても楽しい「考えるための
方法論をまとめた本」にしたい。と考えたそうです。
 「答えとしての知識」を受け入れてしまうようような人は「考える」ことが「知る」こととは
違うのだというところからはじめる必要があるとのこと。

 私もブロガーの端くれ(崖っぷち)として、ちきりんさんスゲーって思いますけど、
元々お持ちだった才能に加えて証券会社勤務、米国の大学院へ留学、外資系企業に勤務などを
経る過程で培われた視点なのでしょうね。

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僕がグーグルで成長できた理由

2018-07-15 18:59:01 | ビジネス
 ドキュメンタリーでも小説でもRPGゲームでも、私が最も面白いと思うのは成長譚です。
 この本は、徳生さんというヒーローが成長する軌跡を描いた物語…。
 上阪さんというライターによって、かなりブーストされているところや、あっさり
切り取られてしまったところもあるかもしれませんが、まるで良く出来た小説のように
ダイナミックな展開を楽しむことができます。

 主人公の徳生さんは、手練れによる似顔絵を見て、良い意味で「盲点の窓」を開け放ち、
今まで知らなかった魅力的な自分を発見することができたのではないかと思います。

 徳生さんの進学、就職、転職、そしてグーグルにおける成長物語は、とても具体的な
話しですし、普通の人とはかなりかけ離れているレベルなので、自分の指南書としては
役に立たないのではないか?という思うかもしれませんが、それは杞憂です。

 この物語りは、ある意味ビジネス書とも言えるし、自己啓発書とも言える側面もあるので、
それぞれの読者の礎になってくれる堅牢さと、具体的な行動や習慣に落とし込める智恵を
兼ね備えています。

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いいデザイナーは、見ためのよさから考えない

2018-07-09 05:10:19 | ビジネス
・かつてプロダクト・デザイナーの端くれだった私が、当時常々感じていたことを代弁してくれています。

・この本は、かつてプロダクト・デザイナーの端くれだった私が、当時常々感じていたことを代弁してくれています。デザインは、消費者の感性に働きかけたり、行動を変容させたり、時には社会の嗜好にすら影響を与える力を持っているわけですが、大事なことは「デザインは、物事がどうあるべきか」ということを熟慮することであり「デザインは、物事をシンプルに、わかりやすく、使いやすく、安全にするための創造的なヒント」であるということです。世の中には様々な思考体系がありますが、デザイン思考は、今までにない強力な突破口になると思います。

・デザインという仕事の難しさを知っている方の中には、その通りだと認めながらも、常識?になりつつある考え方だと指摘される、ご感想・レビューもありますが、この本の読者は、デザイン思考を取り入れたいと考えている方や、将来的「問題解決までのプロセス」をコンサルタントではなく、デザイナーに依頼する可能性がある人たちである、と考えると、良いガイドブックになっているのではないかと感じました。

・『いいデザイナーは、見ためのよさから考えない』というタイトルは、有馬 トモユキさんが考えたものなのか、編集者の方が提案されたものなのか、分かりませんが、このタイトルは、「いいデザインには、人々の生活を快適にし、瑞々しい体験を与える力がある」と考え、「いいデザイナーであり続けたい」と思っている、多くのデザイナーが、クライアントに伝えたい、「いいデザインは、見ためのよさだけでは測れない」との気持ちを代弁していますよね。

・「デザインとは、見ためや機能から問題を解決する手段であるということです。」という言葉は、佐藤可士和さんの「アートディレクターは、企業や経営者を問診し問題を発見して解決していく人」という言葉に通じるものがあります。

・Chapter 3は、「あなたのプレゼンは なぜ複雑なのか」というタイトルです。7月末に、大切なプレゼンを控えている私にとっては、本当にタイムリーというか、ありがたい内容でした。当たり前ですが、プレゼンの目的は、「限られた時間で伝えたいことを簡素に理解してもらうこと」そのためには、まず、自分自身が“伝えたいこと”を理解すること、そして、出来る限り簡素に表現すること、そのためには、“見ため”という手段を用いて相手の心を動かすということ……

・有馬トモユキさんは、「“自分の考えを他人に伝えたい”という欲求が先ずあって、けれど伝えることがうまくいかない。その時、問題を解決するのがデザインというう手段です。」と書いています。ですから、プレゼンの体裁を整えようとする前に、まずは伝えたいことを整理してみましょう。と促しています。そう言われてみると当たり前のことですが、私たちは四六時中パソコンの前に座っているので、つい、いきなりパワーポイントに書き込み始めてしまいがちです。

・有馬トモユキさんは、デジタル時代の方ですが、スマートフォンのUIをデザインする際などに「ポストイット」に手描きでスケッチする「ペーパープロトタイピング」という手法を紹介しています。最終的なプロトタイプは、プログラムでつくるのでしょうけれども、プロセスは、ポストイットに手で描く方が早くて、それぞれの画面も簡単に貼り換えられるので、操作の流れを修正するのも簡単なのでしょうね。

・私は、QFD(Quality Function Deployment)を学んでいるところなんですが、デザイン思考も、ある意味、顧客の要望と、それを叶えるためのスペックとの関係を分析してバランスをとる手法と言えると思います。短いブームに沸き立つようなデザインも否定しませんが、本質的なデザインは、使い手と共に成長し、存続するようなものなのだと思います。

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お題「新社会人へアドバイスするなら?」に参加中!

2018-04-28 19:19:40 | ビジネス

新社会人って言うか、新社会人だった頃の自分にアドバイスしてあげたい。

それは…

英語を勉強しておくこと…AIによる翻訳が実用化されつつありますけど、
コミュニケーションをとらなければならない相手のコンテクストを
理解して会話するとなると、やはり自分自身の英語力が必要です。
また、英語で考えるようになれたら、これからの時代に求められる
ロジカルシンキングの面でも有利になるでしょう。

ITを勉強しておくこと…とにかく使えるサービスのポテンシャルを
80%程度引き出せるような技術を身につけておいたほうが良いです。
スマフォでニュースを見るような技術ではなく、AIを活用して
情報を収集したり、分析したり、説得力のあるプレゼンテーションに
まとめたりする技術です。それを短時間で出来るようにするのです。

最後に、財務の知識です…当り前ですけど、企業活動とは、投資して
リターンを得ることが基本です。投資した資源に対して、リターンを
最大化するために、どうすれば良いか、全ての企業活動に財務的な
知識が必要です。新入社員の内に、財務的な知識を学んでおけば、
出世しても、転職しても、起業しても、活用できること間違いなし。

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