デザイン・シンキング・アプローチを用いて、イノベーションのジレンマを克服する。

デザイナーにとっては当たり前のデザイン思考は、デキるビジネスマンにとっては、むしろ意外なアプローチみたいです。

何が人をコネクター、メイヴン、セールスマンにするのか、

2017-07-23 06:46:50 | 人文科学
 何が人をコネクター、メイヴン、セールスマンにするのか、読者に勇気を与えることがあるとすれば、
そに一つは「一見すると些細なことが大きな違いにつながる」という言葉なのではないかと思います。

『ソーシャルインフルエンス:本田哲也、池田紀行』を’17/5/27に読了後、読みかけだった
『原題:The Tipping Point』を見つけ出して読了した。『ヤバい経済学』『0ベース思考』など、
スティーヴン・レヴィット,スティーヴン・ダブナーの著書に近い味付け?で、
『キャズム:ジェフリー・ムーア』の一般論版?という感じか…伝染病的な現象には、
病原菌そのもの、運ぶ人々、作用する環境の関数であり、著者は、変化の三つの要素を、
少数の法則、粘りの要素、背景の力と呼んでいる。

「社会的感染にあっては、コネクター、メイヴン(通人)、セールスマンという
役割を持った人が関わる。コネクターは様々な業界を股にかけ、社会的接合在の役割を果たす。
メイヴンは、知っていることを分かち合う情報のブローカーだといえ、データバンクの役割を
果たす。セールスマンは、説得する技術を持っており、顧客を愛している。

 解説は、オラクルひと・しくみ研究所の小坂裕司さんによるものですが、
小坂さんは「この本を手にとったあなたは、たぶん自分でもティッピングポイントを
つくりあげたい人だろう」と書いていますが、私は、たぶん「自分でもティッピングポイントを
つくりたくなったのではないでしょうか?」という方が妥当なのではないか?と思います。
モノやコトの開発に携わる人は、自分自身がイノベーターやアーリーアダプターであることに
飽き足らないと思うからです。

 殆どの伝染病的な現象は、限りなく自然に近い発生の仕方をしているわけだと
思うのですが、マーケッターとして考えなければならないことは、自分に都合の良い現象を、
どうやって起こすか?ということなのだと思います。コネクター、メイヴン、セールスマンは、
報酬で動いているわけではないし、アーリーアダプターは、本物のイノベーションと
仕掛けられたイノベーションを嗅ぎ分ける力に優れているので、騙せないと思うからです。

 私たちの多くは、何らかの形で、モノ作りやコト作りに携わっているのではないかと
思いますが、社会に貢献しようと思わないと、良いモノや良いコトは作れないわけですし、
自分が売っているモノやコトが良いと思っていなセールスマンは、自信を持って
すすめられないわけです。
 ティッピングポイントは、モノやコト、そしてそれをすすめる相手を愛していて、
貢献したいと思っている、自分の個人的な利益にとらわれていない人だけが、
もたらすことができることなのかもしれませんね。

 感染力を高め伝播させるのは、ある特殊な人です。その人のコミュニケーションは、
一方通行ではなく、相手の「WANT=やりたいこと」を理解し、そこに解を与えていく…
特殊な人は、このコミュニケーションの中で信頼感を高め、更に感染力を高め伝播させる
というスパイラルを回していくのだと思います。

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