男は黙って石川直宏

明らかにAkiraKaji改め、石川直宏を全力で応援するメンズによるブログ。

無類のタフネス。加地亮。

2005年04月06日 08時45分20秒 | 加地総合
4月2日に行われたJリーグ第3節。
W杯予選が25日、30日と中4日での連続試合。しかも「バーレーン~日本」の長い長い空の旅というおまけつきの強行日程明けということもあり、両試合に出場した多くの日の丸戦士達は、疲労を考慮しこの試合を欠場した。


だがしかし。


この選手生命を奪う危険性すら孕む(言い過ぎ)この鬼日程を、平然と全試合90分フル出場した男がいる。
その男の名は・・・・。


加持亮・・・。


じゃない!
〝加地〟亮。(しつこい?)


しかも加地のポジションは右サイド。
左の三都主が攻撃重視なので、代表の右サイドには守備の負担が強くかかり、且つ攻撃も求められるという代表で最も運動量が多いポジションなのだ。
90分間愚直に上下運動を繰り返す加地。
攻められては守り、攻めては上がり。
考えただけで息切れしてしまう。
しかし、みなさん。あまりに平然と加地がこの仕事をこなしているから見落としているかもしれませんが。

みなさんは、加地がバテたところを見たことがあるだろうか?

普通の選手であれば、後半疲れが見えて運動量が落ちることがしばしば。
特に運動量の多いサイドポジションは、後半メンバー交代する場合が多いです。
よく加地の代わりに永井、石川を押す声を耳にしますが、彼らは両方とも後半運動量が落ちるという特性があります。
つまり、スタミナ不足です。
いや、不足という言葉は可哀想かもしれません。
永井にしろ、石川にしろスピードが持ち味。
サイドアタッカーとして絶えず爆走しているのですから、他のプレーヤーよりスタミナが早く切れて当然です。
ただ、加地がバテなさ過ぎるのです。
加地の上下運動は90分間、乱れることはありません。

加地の鉄人ぶりは、体を見ても一目瞭然。
決して大柄とは言えない体。
しかし、ガッシリとした体つき。
筋肉がギュッと敷き詰まった正にアスリートの肉体である。
世界に通じるフィジカルと言われる中田と比べても全く引けを取らない。

FC東京の試合を見ていても、加地が途中交代なんてありえません。
一度だけ見たことがありますが、どっか怪我したのかなんて心配になります。
この無類のタフネスさこそが、加地のプレーヤーとしての最大の魅力じゃないでしょうか。
そして、このタフネスぶりが代表選考の理由になっていっていると言っても過言ではない。
疲れない。怪我しないといった特性も立派な選手の能力です。

クロスが下手だ。
守備が不安定だ。

確かにそうかもしれません。
ですが、これほどまでに守備に、攻撃に文句をつけられる選手も少ないのではないでしょうか?
まず、加地の運動量がどれだけのものか、一回他の選手を用いて試してもらえば一目瞭然だと思います。
加地ほど守備に攻撃に姿を見せることはできないでしょう。

それに、加地批判をする人は加地がボールを持った時の動きしか見てないように思われます。
しかし、残念ながら加地の魅力はそこには現れません。
加地は決してテクニシャンではないのですから。
俊輔のようにクネっと抜いて、正確なクロスを入れることができればもちろん一番いいのかもしれません。
しかし、天は二物を与えず。
加地には強靭な肉体という武器がすでに授けられています。
加地は、加地の武器で勝負すればいい。
俊輔にはない武器を、加地は持っているのですから。
それはつまり。走ること。
走る。
走る。
走る。
ひたすら走る。
しかもボールのないところで。

このオフ・ザ・ボールの動きにこそ加地最大の魅力があるのです。
パスが来るかも分からない。でも走る。
少しでも空きスペースを見つけたら、迷わず飛び込む。
加地は、ドリブルで華麗に敵を抜くことができない。
だからこそ、ボールを受ける前に、敵を抜くのである。

また、パスが来なくても加地の走りは決して無駄じゃない。
なぜなら、加地が上がることで必ず相手のディフェンダーが1人ひき付けられる。
そうすると、中の人数は必然的に減り、中央、または左サイドでの攻撃がしやすくなるのだ。

例えば、TVで左サイド三都主が勝負している時。TVには映らない右サイドで加地が走ってディフェンダーをひき付けてるかも知れない。
プレーとは、決してボールを持った時の動きについてだけを言うのではありません。
TVで見ると、必然的にカメラがボールばかりを追ってしまうため、ボールを持ったプレーばかりに目がいきがちになってしまいます。
確かに、俊輔のようにテクニカルなプレーの方が魅力を感じます。
だからと言って、11人全てが俊輔だったら強いチームかと言われると、それはないでしょう。
中には、黒子に徹して汗をかき続けるタイプの選手も必要なのです。

つまり、加地に技術的な批判をすること自体お門違いなのです。
加地の役割は、走ること。相手を華麗に抜くことじゃない。
もし、本当に加地を批判したいのなら、オフ・ザ・ボールの動きをまず第一に非難して欲しい。
加地の90分間衰えることなく続く上下運動が、日本代表に全く利益を与えていないという証明をして欲しい。
加地のウィークポイントだけをピンポイントで非難することはフェアではないと思う。


と、かなり面白くないテキストになっちゃいましたが、加地のプレースタイルについてそろそろまとめたいと思います。

「華麗な技を持つ俊輔は鯛。お前は鰈だ。泥にまみれろよ・・・」(by魚住)

ってことです。
おわかりかな?(強引)

2 コメント

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そうですよね~ (子りす)
2005-04-06 22:24:36
中澤も宮本もフツーに休んでましたが、加地はフツーに90分フル出場でしたね。何気なくみてたのですが、解説のひとも「加地は90分出ましたね~」とかなんとかってちょっと驚嘆のコメントをしてました。



いや~さすがは加地!「地道に」がんばってほしいですね
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こんにちは。 (Kajista)
2005-04-08 19:48:20
こんにちは、子りすさん。

また来ていただき嬉しいです。

私も神戸戦はTV観戦で、そのコメント聞きましたよ。

「ふっ、甘いな。もう90分くらい軽いぜ」

なんて加地の体が語ってるように見えましたが。(笑)

今週もFC東京は3連戦なんで、加地のタフネスぶりが伺えるんで楽しみですね。

あんま無理しないでほしいですが。
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