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Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

ブラ散歩の途次、オカトラノオを見て思い出したこと

2022年06月23日 15時45分00秒 | みんなの花図鑑

  📷2022年6月21日:かつてオカトラノオが見ていた景色が、いまはない。
  (画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 6月21日、梅雨の晴れ間は貴重だ。この日も家人をクリニックに送り届け、診療時間を見計らって稲荷山公園北斜面付近をブラ散歩。
 先日、訪れた折には、重機を入れ盛んに大きな木を伐採していた。多分、ナラ枯れ対策なのだろうと思ったが、林縁にはコアジサイやオトコヨウゾメなどの灌木が見られたのだが。
 う~んっ、伐採木を切り出した跡なのか、相当な範囲で林縁の土がさらけ出されてた状態のままになっている。その辺りにあったはずのコアジサイやオトコヨウゾメなどが跡形もなく消えていた。当然のように、造園業者が伐採したのだろうし、周辺の木を見ればどんな種類かなんてわかりそうなものなのになぁ。発注した側にも問題があるのかな。何が、どこに植わっているなんてことチェックしてないのかしら。
 そんなことなど知ってか知らずか、すぐ近くのオカトラノオ(サクラソウ科オカトラノオ属の多年草)は、いまを盛りと咲いていた。
 ねぇ、オカトラノオよ、君はもうあのコアジサイやオトコヨウゾメたちと相見えることはないのだよ。今年見た花、そしてあの樹形、見納めとなってしまったね。

   📷2022年6月21日:このオカトラノオを見ると、いつも思い出す景色が・・・。

「トラノオの名前の付くものには、ハルトラノオ、エチゴトラノオ、イブキトラノオ、ムカゴトラノオ、 ルリトラノオ、 ヤナギトラノオ、 ハナトラノオ、ヒメルリトラノオ、ヒメトラノオ、ヤマルリトラノオ、ノジトラノオ、トラノオノキ、トラノオスズカケ、ヒマラヤトラノオなど種類が多い」

「四季の山野草」さんのページには、上記のように記されている。  名前の由来は、ご存じの通り、その総状花序、すなわち穂状の花が横にたなびく様を虎の尾に見立てたのだという。
 僕はちょっと違う。この花を見ると、2006年トリノオリンピックの金メダリスト・荒川静香のイナバウアーを思い出す。彼女の見事な反り返り具合、オカトラノオもかくやあらむ 笑

   📷2022年6月21日:昔、ホタルブクロの同定は萼裂片を見よとご教示頂いた。どう、どっちかわかる?

 カタクリの自生地として有名な、所謂北斜面を左に見て、住宅街へと続く階段を登る。この右手に、先ほど来話してきた林が広がっている。ブルーの紫陽花がいく株か続くその根元、そこにホタルブクロが一株だけ咲いていた。じっくりと萼裂片を見る。これはヤマホタルブクロかな。山勘だけど。。。

   📷2022年6月21日:なんて美味そうな実なんだろう! コウゾの実は美味いと聞く。ただ、いまだかつて口へと運ぶ機会がない。

 赤いドットが頭上で明滅した。おっ、キイチゴのような丸い実が、若草色の葉と一緒に踊っている。
 これは、クワ科コウゾ属(カジノキ属)の落葉広葉低木で、ヒメコウゾとカジノキの雑種とされるコウゾ(楮)ではなかろうか。いい色で、とても美味そうだ。
 あっ、摘まみ食いはしてないよ。手が届かなかったから 笑

   📷2022年6月21日:アカメガシワとの共演! 赤と黄色の鬩ぎ合い。

 数段登ると、頭上はアカメガシワの花で満たされていた。その狭間から、例のコウゾの実が、人恋しそうに視線を飛ばしてくる。
 その視線に射られそうで、早々とその場を後にした。そう、もう、そろそろ診療も終わった頃だろう。クリニックへと急ぐ。


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ミヤマハンショウズルの再生 そして、ムコスタ & 糠漬けの話

2022年06月22日 13時40分00秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年6月22日:ムコスタ®点眼液ud2%という。白濁した目薬だから、瞬時、目の前が真っ白に。

「ムコスタ」(大塚製薬:先発品)という錠剤はご存じだろうか? 胃弱の方は、一再ならずお世話になったことがあることと思う。そう、一般名をレバミピドといい、消化性潰瘍などの治療薬として処方されるあの薬である。
 見えにくい、やたらとごろごろすると掛かり付けの眼科医に訴えたら、大学病院へ行けと紹介状を持たされた。匙を投げたか、うるささに辟易したかは知らぬが、坊ちゃん先生に不信感が芽生えていた矢先だったので、これ幸いと訪れてみた。
 さすがに、いろいろな検査を受けたが、

「白内障は年相応にあるものの、いま手術してもそれほどの感激はないよ。そう、手術するほどじゃないってこと。まぁ、ドライアイはかなり度合いが進んでるけどね。」

 その結果、処方されたのがムコスタの点眼液であった。口には出さないが、「お~いっ、これ胃の薬だろ!」と、軽い突っ込みを入れた。

「ムコスタ点眼液は結膜(まぶたの裏や白目を覆っている粘膜)の杯細胞を増やして、そこから分泌されるムチンを増加させる作用があります。ムチンとは水分を多く含んだ粘液様物質でジュンサイやモロヘイヤのネバネバをイメージしていただければ理解しやすいと思います。ムチンが増えると目の表面の保水性が高まりドライアイの改善につながります。」(名古屋市にある「なんよう眼科クリニック」のHPより引用)

 大したもんだね、大学病院って。十日ほどしたら、眼のごろごろ感はだいぶ和らいだ。ムコスタは胃ばかりでなく、目にもいいってことを実感した受診であった。

   📷2022年6月20日:ミヤマハンショウヅルに新たなつぼみが萌したようだ。

 目の塩梅が改善しつつあるからか、このちっちゃな花芽に気が付いた。
 5月12日の日記、 「ハンショウヅルの仲間を育てよう!」で紹介させて頂いたハンショウヅル三姉妹の一人ミヤマハンショウヅルである。
 通販先から、たった一つだけ花芽が付いたなんとも弱弱しい苗が送られてきた。このつぼみが開けば、今年の花は見納めなのだろうと思っていたから感激一入ってところかな。もちろん、まだ安心はできないけれど。

   📷2022年6月20日:そのたった一つの花後の姿がこれ。綿毛の活用法を探らねば・・・。

 水も滴る花後の姿。初めてのミヤマハンショウヅルは、最後までその毅然とした姿を見せつけてくれていた。

   📷2022年6月20日:おっ、一つじゃなかったんだ。もっと小さなつぼみが天空を目指す!

 気をよくして矯めつ眇めつ眺めていると、さらにもう一つ、ことさらちっちゃなつぼみを発見した。
 最近、「物の本を見る」という言葉、あまり聞かないね。強いて言うとしたら、「物のサイトを見ると」と言った方が正鵠を射ているのだろうか。
 前者の意味は、「その方面についての事柄が書かれている本」ということだが、そこから敷衍すると、「その方面についての事柄が書かれているサイト」という具合に使うといいか。
 とまれ、ミヤマハンショウヅルを解説したサイトでは、花期は6月から7、8月頃となっている。ひょっとすると、蔓の成長とともにまだつぼみが増えるかもしれないね。

   📷2022年6月20日:斑入り葉の変化朝顔、どんな花が咲いてくれるのだろう。

 今年も出物には出会うことができないのだろうか。せめて美しい花姿を見せてほしいなぁ~。

   📷2022年6月22日:糠漬け、最近の一推しはゴーヤだ。

 毎日お世話しているモノが、植物のほかにもう一つある。それが、糠漬けだ。そう、まさに、毎日手ずから糠床を引っ掻き回している。
 最近のお気に入りは、写真のゴーヤ、そして折悪しく切らしていたのだがミニトマトもいい。
 ゴーヤは苦みが飛ぶことはないが、味はマイルドになるように思う。ミニトマトは味が凝縮される。
 これからは、オクラやズッキーニもいい。しかし、茄子は水茄子が盛期になるまで控えている。どうしても皮がこなれないからだ。


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シモツケには、穂咲きだってあるんだよ! ~都市緑化植物園の花とともに~

2022年06月20日 11時35分00秒 | みんなの花図鑑
   📷2022年6月16日:今年のゲンペイシモツケは、すこぶる花付きがいいように思う。

 あっ、一昨日、PCのクラッシュの話をしたけど、このシモツケたちはその前に撮ったもの。
 今年のゲンペイシモツケとても具合がよかったんで、即アップしたかったんだけど、今日になってしまった。

   📷2022年6月16日:複散房花序がこんもりとしてとても立派だ。

   📷2022年6月16日:三年目となる実生のナンキンハゼが邪魔して、ほんの少しだが一部が見えないのが口惜しい。

 いつもはこんな風に生やし放題にしないわけ。伸び放題ってあまり好きじゃないわけ。適度な草丈で、ある程度のボリュームで咲いて欲しい。
 一番花が終わったら、バッサリと切り詰めるよ。それまでは、思いっきり枝葉を伸ばして咲いておくれ。

   📷2022年6月17日:このホサキシモツケは、その花序にこそ特徴がある。槍の穂先のようだね。だけど、名は「穂咲き」だから。

 シモツケつながりで、都市緑化植物園で撮ったホザキシモツケ(穂咲き下野)をご覧頂きたい。
 もちろん、上記同様、バラ科シモツケ属の落葉低木なのだが、その枝先に密集した円錐花序が10㎝ほどの長い花穂を付ける。だからこそ、「穂咲き」との名がある。
 17日、PCの修復に明け暮れ、鬱々とした気分を払拭しようと、都市緑化植物園でコンビニランチをした件はアップした。
 この時期、都市緑化植物園もそれほど花の多い時期とはいえない。それでも、ウォーキングしながら見て回ると、こんな花との遭遇が楽しめる。

   📷2022年6月17日:ナツメの花は蜜の味!?

 何だろうと思った。名札によると、クロウメモドキ科の落葉高木の仲間、ナツメ(棗)とのこと。
 もちろん、ナツメの実であれば見たことがあるのだが、花の時期には遭遇したことがなかったのかな。
 訪問者の一人、蟻さんと比べて頂ければ、どの程度の大きさかは自明であろう。

   📷2022年6月17日:噂によると、ミゾカクシが暴力的に増えるのだという!?

 溝を隠すほどに蔓延ることからの命名のようだ。キキョウ科ミゾカクシ属の雑草・ミゾカクシがこれである。
 もう一つ、別名として「アゼムシロ(畦筵)」があるが、これも田の畦に筵を敷いたがごとくに繁殖するからだというのだから、折り紙付きの繁殖力の持ち主ということになりそうだ。
 な~んて、偉そうに講釈を垂れてはいるが、実は、間近で見たのは初めてかもしれない 汗
 でも、この特徴のある花柱には、いろいろな所で遭遇している。サワギキョウであったり、ロベリアであったり、イソトマやスカエボラなんかもにも似ている。いま列記した花々はキキョウ科ばかりではないのだが、花柱がこの形状になる何らかの理由が潜んでいそうな気がするのだが・・・。

   📷2022年6月17日:ハナイカダ(花筏)である。これも、見立てで名前が決められた植物の一つなんだね。

 ハナイカダ(花筏)は、モチノキ目ハナイカダ科ハナイカダ属の落葉低木である。
 いや、実は、この木本もじっくりと眺めたことはなかった。出来得るならば、花の時期にこそ見たかったと思う植物の一つだ。だって、花の乗った葉を筏に見立てたというのだから。


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アジサイ三昧

2022年06月18日 16時26分00秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年6月17日:薬草園のアジサイは、昆虫たちの養生所のような有り様だったよ。

 三日前、なんとPCが突然の不調に陥り、自動復旧システムが作動した。
 何度も繰り返すが、「回復できませんでした」のコメントが出るというお粗末な結末が。
 仕方がないので、[PCをリセットする]を実行して見ることにした。「オプション」は「個人用ファイルを保持する」を選択し、「Windowsを再インストールする方法」として「クラウドからダウンロード」を選び、いよいよ再インストールが始まった。
 半端ないのである、時間の掛かり具合がね。現役の頃は、結構頻繁にクリーンインストールを試みていた。マインをすっぴんに戻し、仕事用のソフトウェア(いまはアプリって言うんだね)を入れなおしても半日かからずに終了したものだが、あきれるほど時間がかかったよ。
 昨日(6/17)、CS4やらOffice2007、秀丸やらFV6、さらにはOM Workspaceなど最低限のアプリを入れ、なんとか使えるまでに復旧した。
 あっ、なんて古いソフトを使っているのかと驚かれた方もいらっしゃるだろうが、長年使い慣れて手に馴染んだ道具がいまでも手放せないでいるのだ。

 そのCS4をインストール中、都市緑化植物園に行ってきた。一昨日は終日、さらに6/17は朝一からPCと対峙していたので全身に疲労感が堆積している。そこで、戸外でのコンビニランチという訳である。
 薬草園などを一回りしてランチを取る。今回は、コンビニランチと称するもののコンビニではなく、スーパーで買った太巻き&辛口カレーパンに、アスパラのお浸し&春雨サラダなどを家人とともに食した。

   📷2022年6月17日:家人が選んだヤマアジサイ奏音(かなと)がこれ。はい、すでに鉢に収めた後である。

   📷2022年6月17日:花の盛りは過ぎてしまっている。装飾花の花柄が伸び、下垂してしまっているでしょ。

   📷2022年6月17日:装飾花は澄んだ薄青色の丸弁、真の花も薄青色だという。片鱗は感じられるが、確認は来年だね。

 6月3日(金)~6月19日(日)、花菖蒲と紫陽花展が催されている。都市緑化植物園の展示ホールでも、アジサイの栽培法などのパネル表示やほんの少し展示即売も行われていた。
 転んでもただは起きない。紅(クレナイ)が数鉢あった。さて、どれにしようかと物色していると、いきなり家人がこの子を連れて帰ろうと、展示の一鉢を指さした。それが、愛媛県新居浜市産のガク咲きのヤマアジサイ奏音(かなと)であった。
 盛りは過ぎている。装飾花の花柄が伸び、下垂していることでそれと知れる。来年が楽しみだ。

   📷2022年6月3日:玄関脇で人待ち顔で佇むヤマアジサイ藍姫。

   📷2022年6月9日:こちらはベランダ脇の小庭に陣取る藍姫。水引の茶々に困惑顔。

 すでに猫の額には、三か所でヤマアジサイ藍姫が枝葉を広げている。挿し木で増やしたのだが、この他にも、存じ寄りのお宅で一家を構えている藍姫もいる。
 昨日、奏音が来たことで、にわかにヤマアジサイ沼にハマりそうだ。

   📷2022年6月16日:猫の額の古株、ホワイトエンジェルの真の花が咲き出した。

   📷2022年6月18日:この頃になると、装飾花の花柄が伸びてくるようだ。

 額アジサイの仲間、ホワイトエンジェルの真の花が開き始めた。この頃ともなると、装飾花の花柄が伸び始める。いや、逆もまた真なりということで、装飾花の花柄が伸び始めると真の花の開花が見られるのかな。
 梅雨中とは言え、昨日、今日と雨こそ降らずに済んでいる。やはり、蒸し暑いね。数日前の寒さが嘘のようだよ。
 最近は、降れば降ったで土砂降りなんてことが往々にして起こるわけだが、しとしとと降る雨に打たれるアジサイの姿は梅雨の風物詩の一齣といえる。
 ものみなすべてがとは言わないが、経済分野においても、国際状況においても、跛行的な状況が大手を振ってまかり通ている。中庸を保つことの大切さを再認識する昨今である。


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ツクシカラマツの生育環境について

2022年06月13日 16時05分00秒 | みんなの花図鑑

  📷2022年6月13日
  画面奥が東となる。ここにツクシカラマツが生きている。
  (画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
気になってるツクシカラマツはどんな感じの場所に地植えされました?
例えば半日陰、全日照(これは無いか)殆ど日陰の何処?

 昨日、上記のようなお問い合わせをいただいた。
 実は、いつものように、なかなか込み入ったところに割り込ませるように地植えにしたわけで、確たる潜考のもとここぞとばかりに移植したわけではないのである。
 こう言ってしまうと身も蓋もないのだが、強いて格好をつけて言うのであれば、この坪庭は三段に高低を切ってあるので、上から下へと流れるように見せることはできないか、なんて。

 さて、環境のことだが、画面奥が東側となる。詳らかに申し上げると、西側には二階建ての母屋があり、その母屋を背にして東に向かって撮っていることになる。
 したがって、日が当たるのは午前中まで、午後からは母屋に日が遮られるといった環境なのだ。
 石燈籠が見える右側には、先にご覧に入れたチョウジソウやらアカバナオケラなどが植栽してある。それぞれ植えられた場所によっては、その午前中でさえ南側からの日が遮られるスペースがあるということだ。
 次の画像、アケボノソウの芽が至る所に萌え出ている。シロバナショウジョウバカマやムラサキセンブリ、さらには、姫ノコンギクやウメバチソウなどがひしめき合っているが、この右側から南方向に、先ほど申し上げたチョウジソウやらアカバナオケラなどが連なっているため、この一角は午前中でも日の光は乏しい。

   📷2022年6月13日:南側にほんの少し草丈の高い草々植わっているため、昼なお暗い一角となっている。

   📷2022年6月13日:石燈籠を境にして、北側と南側には異なる種類が植わっている。

 南側を背に、北方向にカメラを向けている。撮影時間は8時50分、まだまだ光が差している時間帯だ。
 画面上側には八重咲きタマノカンザシが葉を茂らせている。手前にはタツタソウやタンナワレモコウ、その右にはナチアワモリショウマが生えている。
 絶妙に、その草々の間を縫うように、ツクシカラマツの勢力圏があるということだ。
 いずれもがそれほど丈高き草々ではないのだが、この位置方向からだと、ツクシカラマツの葉など見えはしない。あまりよい環境とは言えないね。
 それでも、ツクシカラマツは生息し続けている。一説に栽培交雑種と言われる。そんな出自も、この草の頑健さの一因なのではなかろうか。
 しかし、昨日ご覧に入れたあの大鉢も捨てがたいね。いや、むしろあれだけの数を揃えることができるのなら、僕は大鉢に一票だな!

   📷2022年6月9日:イベリス・ウンベラータ、とても花付きのいい植物だね。

 ウンベラータ(umbellata)とは、ラテン語の「umbella」に由来し、「日傘」という意味なのだとか。
 ちょっと待てよ、英語でumbrellaって言うと、「雨傘」じゃなかったっけ。日傘ならparasolだろ?
 でも、ネットの解説では、上記の日傘が大勢を占めているような気がするのだが・・・。
 では、イベリスの場合、どこを日傘に見立てたのか? 往々にして、葉の形状が似ているからなんてケースがもっぱらだが、似ても似つかぬ笹葉系だ。
 う~んっ、どうもこういった見立てではなくもっと別の意味があるようだ。なんだ、なんだ、日傘や雨傘じゃないんだよ。このumbellataという学名には、「散形花序」というりっぱな意味があるのだ。そして、Iberisは原産地の一つ、スペインの昔の国名イベリアに因むという。
 学名を理解すれば、その花の正体が解き明かされる。しかし、その原初の学名の理解に乏しいってのが一番の問題なんだよな 汗
 
   📷2022年6月9日:今年は、チドリソウも目を楽しませてくれた。2つともよく咲いてくれたんだ。

   📷2022年6月13日:二つの花は一つのミッションを完遂し、いま、次世代の種を残すというミッションに着手している。

 チドリソウ、イベリス・ウンベラータ、ともにカネコ種苗 の袋種、ミックスフラワー ハイタイプに入っていたものである。
 いずれも一年草らしいから、ヒト属にとっては種採りが重要なミッションとなる。
 種蒔きから花を育てる--なんと気の長い作業であることよ、なんて思っていたが、センブリの成功で味を占めてから播種という作業にハマってしまったようだ。


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