意味の分からない状況が続いている。猫の額のブログ、誰かに乗っ取られるのかな?
アクセスした人の数が暴力的に増え、どなたがいらっしゃったのかを見てみると、「gooブログはじめました!」というタイトルのもと、英文が羅列されたタイトルがずらっと並んで表示されるのだ。
「なっ、なんじゃこりゃあ~」
5月30日から始まり、31日、6月1日と、もう3日となるが、いまだその奔流の中で弄ばれている。
心穏やかならずとは言うものの、日常を取り戻そう。そう、日記を綴るのだ。
ある種のナデシコも、変化朝顔や万年青などとともに、古典園芸植物での一つであるとのこと。
さて、カワラナデシコのことじゃないよね。伊勢ナデシコとか、トコナツとかが、それに該当するらしい。
カワラナデシコ、「ナデシコ科ナデシコ属の多年草。秋の七草の1つであるナデシコ(撫子)は本(変)種のことを指す」とWikipediaの冒頭で記されている。
楽天でどの程度の価格で販売されているかを見てみたが、安価なもので500円台、プラス送料ということらしい。サ〇タのタネの「河原なでしこ 混合」という種でさえも、220円はするようだ。
開始早々、なぜこんな下世話な話をするのかね。いや、いや、下世話な話題であることにはまったく異論はないのだが、それでも限られたお小遣いで園芸をやっている僕たちには切実な問題なのだよ。
先日、花期の終わったキバナイカリソウを求めたあの農産物直売所で、カワラナデシコが販売されていた。値段シールが目に飛び込んできた。
「90円+税」
また、やってくれたね。花期が終わったポット苗かい、それともつぼみが付いてないとか。いや、そうでもないらしい。えっ、90円(+税)って安くない! かっぱえびせんにしてからが約10%もの値上げが公表される昨今、この直売所の、一部の商品はエアポケットの只中に引きずり込まれでもするように、インフレの埒外に置かれているかのようだ。

📷2022年5月30日:秋の七草の「ナデシコ」って、このカワラナデシコを指しらしいよ。
もちろん、この機を逃すわけにはいかない。桃色と白とがあったので、大枚をはたいて、90円 ✖ 2ポット(+税)で猫の額にお招きした。

📷2022年5月28日:ゲンペイシモツケの赤花のつぼみが膨らんできた。

📷2022年6月1日:こちらは、咲き分けの枝のようだ。白がメインだが、赤だけ、一花で白と紅の咲き分けが見られる。

📷2022年6月1日:別の株では、すでに赤花の開花が進んでいる。
ゲンペイシモツケ(源平下野)は面白い花木だ。バラ科シモツケ属の落葉低木なのだが、その名の通り、一木で白花(源氏の旗の色)と赤花(平家の旗の色)とを見ることができる。
シモツケの花は、複散房花序である。今年の新枝の頭頂部に多数の小花を付けるわけだが、その花の色が源平の旗色の如く咲きわかれることからの命名で、サキワケシモツケとも呼ばれる。
シモツケは挿し木で簡単に増やすことができる。とても活着がよい木として知られている。NHK みんなの趣味の園芸に寄稿していらっしゃるmeikaさんによると、この咲き分けを承継させるためには白花の枝を挿し木するといいのだそうな。
猫の額の一部のゲンペイさんは赤花しか付けない。これは、赤花の枝を挿し木したからなのだろうか、はたまた瀬戸内の海に消えた平家の兵どもの怨嗟の刻印か、その真相は恩讐の彼方へ。。。

📷2022年5月31日:スカシユリ咲く。ベニバナショウマ、花色ひときわ濃し。
坪庭では、新聞の拡材でもらったスカシユリが咲き出している。もう、6~7年以上となる古株だ。
ベニバナショウマも紅の色が深みを増し、一段と艶やかとなった。しかし、この花、幾度となく検索しているのだが、アスチルベとか、ベニバナアワモリショウマとか、そちらに振られてあまり情報が多くないように思う。もっとも、アワモリショウマも、Astilbe japonica Astilbeというチダケサシ(アスチルベ)属の仲間であるわけだから、それぞれ思い入れのある名前で呼んでも差し支えないのだろう。

📷2022年6月1日:四片の花びらの色 深くうつろひしを見 かの御方は 七変化 八仙花のごとしと言ひし。
ヤマアジサイ 藍姫の色が濃さを増していく。
ご存じの通り、アジサイの異称は数々ある。萼片が4枚のところから四葩(四片:よひら)、その萼片の連なる様を見て手毬花(てまりばな)、額花(がくばな)もその萼片からのモノだろう。刻々と色や姿を変えていく様から七変化(しちへんげ)、八仙花(はっせんか)など。
オタクサなどというのもあるが、これはあのシーボルトの最愛の女性の名、「お滝さん」からのもの。
これほどまでに多様な名を持つ花も珍しいが、古くは平安の御代から現在まで、折々に、数々の品種が作出され、いまでもその熱意は失われていないのだろう。
さて、次は、どんな名前でアジサイを形容してくれるのか、楽しみではある。