Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

ツクシカラマツの生育環境について

2022年06月13日 16時05分00秒 | みんなの花図鑑

  📷2022年6月13日
  画面奥が東となる。ここにツクシカラマツが生きている。
  (画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
気になってるツクシカラマツはどんな感じの場所に地植えされました?
例えば半日陰、全日照(これは無いか)殆ど日陰の何処?

 昨日、上記のようなお問い合わせをいただいた。
 実は、いつものように、なかなか込み入ったところに割り込ませるように地植えにしたわけで、確たる潜考のもとここぞとばかりに移植したわけではないのである。
 こう言ってしまうと身も蓋もないのだが、強いて格好をつけて言うのであれば、この坪庭は三段に高低を切ってあるので、上から下へと流れるように見せることはできないか、なんて。

 さて、環境のことだが、画面奥が東側となる。詳らかに申し上げると、西側には二階建ての母屋があり、その母屋を背にして東に向かって撮っていることになる。
 したがって、日が当たるのは午前中まで、午後からは母屋に日が遮られるといった環境なのだ。
 石燈籠が見える右側には、先にご覧に入れたチョウジソウやらアカバナオケラなどが植栽してある。それぞれ植えられた場所によっては、その午前中でさえ南側からの日が遮られるスペースがあるということだ。
 次の画像、アケボノソウの芽が至る所に萌え出ている。シロバナショウジョウバカマやムラサキセンブリ、さらには、姫ノコンギクやウメバチソウなどがひしめき合っているが、この右側から南方向に、先ほど申し上げたチョウジソウやらアカバナオケラなどが連なっているため、この一角は午前中でも日の光は乏しい。

   📷2022年6月13日:南側にほんの少し草丈の高い草々植わっているため、昼なお暗い一角となっている。

   📷2022年6月13日:石燈籠を境にして、北側と南側には異なる種類が植わっている。

 南側を背に、北方向にカメラを向けている。撮影時間は8時50分、まだまだ光が差している時間帯だ。
 画面上側には八重咲きタマノカンザシが葉を茂らせている。手前にはタツタソウやタンナワレモコウ、その右にはナチアワモリショウマが生えている。
 絶妙に、その草々の間を縫うように、ツクシカラマツの勢力圏があるということだ。
 いずれもがそれほど丈高き草々ではないのだが、この位置方向からだと、ツクシカラマツの葉など見えはしない。あまりよい環境とは言えないね。
 それでも、ツクシカラマツは生息し続けている。一説に栽培交雑種と言われる。そんな出自も、この草の頑健さの一因なのではなかろうか。
 しかし、昨日ご覧に入れたあの大鉢も捨てがたいね。いや、むしろあれだけの数を揃えることができるのなら、僕は大鉢に一票だな!

   📷2022年6月9日:イベリス・ウンベラータ、とても花付きのいい植物だね。

 ウンベラータ(umbellata)とは、ラテン語の「umbella」に由来し、「日傘」という意味なのだとか。
 ちょっと待てよ、英語でumbrellaって言うと、「雨傘」じゃなかったっけ。日傘ならparasolだろ?
 でも、ネットの解説では、上記の日傘が大勢を占めているような気がするのだが・・・。
 では、イベリスの場合、どこを日傘に見立てたのか? 往々にして、葉の形状が似ているからなんてケースがもっぱらだが、似ても似つかぬ笹葉系だ。
 う~んっ、どうもこういった見立てではなくもっと別の意味があるようだ。なんだ、なんだ、日傘や雨傘じゃないんだよ。このumbellataという学名には、「散形花序」というりっぱな意味があるのだ。そして、Iberisは原産地の一つ、スペインの昔の国名イベリアに因むという。
 学名を理解すれば、その花の正体が解き明かされる。しかし、その原初の学名の理解に乏しいってのが一番の問題なんだよな 汗
 
   📷2022年6月9日:今年は、チドリソウも目を楽しませてくれた。2つともよく咲いてくれたんだ。

   📷2022年6月13日:二つの花は一つのミッションを完遂し、いま、次世代の種を残すというミッションに着手している。

 チドリソウ、イベリス・ウンベラータ、ともにカネコ種苗 の袋種、ミックスフラワー ハイタイプに入っていたものである。
 いずれも一年草らしいから、ヒト属にとっては種採りが重要なミッションとなる。
 種蒔きから花を育てる--なんと気の長い作業であることよ、なんて思っていたが、センブリの成功で味を占めてから播種という作業にハマってしまったようだ。



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4 コメント

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鉢植えで花を楽しむ習慣 (ninbu)
2022-06-13 19:36:50
kiteさん、こんばんは。
今日の話はとても難しくて、半分くらいしか理解できません。(^^ゞ
地植えの場合、日照時間がとても重要なポイントになりますね。

私の場合転勤が多かったので、地植えで花を育てることが殆どなく、
鉢植えで花を楽しむ習慣が出来てしまいました。
花の数は多くありませんが、現在も鉢植えの方が多いようです。

鉢植えの良さは移動が自由なので、日照時間の調整も可能です。
また、台風や豪雨、冬の寒さなどは、室内に避難させることも
可能なのでフレキシブルに対応できる良さはあります。

朝顔のツルが伸びてきましたので、本日、誘引用のネットを設置
しました。本当は1品種づつ独立した鉢植えにして円柱型の支柱
にするのが良いのでしょうが、植えた苗が多すぎて、プランタン
で育ててみようと思います。一部は円柱型にする予定です。
後日、ブログにも投稿しますので、アドバイスをいただけたら
嬉しいです。
返信する
地植えにする理由とは? (Kite.com)
2022-06-14 19:57:08
コロナ以後は、クリニックや買い物以外、ほぼほぼ在宅なんて生活送っているわけでして。

Ninbuさん、こんばんは。

山野草というか、鉢物を育てていますと、なかなか家を空けることができません。2020以前、2019までは年に4~5回でしょうか、一泊、二泊でしたが、結構家内と旅に出てました。何のことはない、僕の場合は地方の植物園とか、山野草店が目当てだったのですが、そればかりでは家人は納得しませんので、温泉旅という名目で予定を立ててました 笑
家を空けるということは、鉢物の水遣りが問題となります。そこで、一つ、二つと坪庭などに移植した結果がいまという訳でして。。。

つるが伸びてきましたか、拙宅より早いですね。
今年は、20まではないようですが、まだまだどれもネットにかかるほどの成長は見せていません 泣 ゴーヤはそこそこ成長しているのですが 苦笑

いやぁ~、僕もずーっとプランターの混植ですよ。渦などは6~8号鉢で2本立てるなんてざらでした。
まぁ、それほど高さは出ないように行燈(https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_image_slideshow&target_c_album_image_id=1189233)にしたりして結構楽しめましたよ。

2020の朝顔部屋の記録が、以下となります。
https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_fh_album&target_c_album_id=39655

この年も、方形のプランター、丸鉢、いずれもがほとんど混植でした。
そして、植えるプランターや鉢に困ると、例の地植えでしのいてました 笑

そう言えば、桔梗咲き、お入れしましたっけ? 上記をご覧いただくと、桔梗咲きもいくつかアップしてましたが、実は、この形、結構気に入ってました。
今年は、いろいろな都合で播種しませんでしたが、来年は種を厳選してまたチャレンジしようと思ってます。
出物の出現を期待するのも面白いですが、自分が気に入った朝顔を見つけ、それをつなげていくってのもいいものですよ。
期待してます! よい花を。そう、ご自分が納得できる、これぞという花を見つけてくださいませ。
コメント有難うございました<(_ _)>
返信する
解りやすい!! (しいちゃん)
2022-06-14 21:42:04
朝見せて頂いてたのですけどね・・・

Kiteさん、こんばんは。
今日はね、病院でした。そして帰ってから梅酒2瓶梅ジュース5リットル容器一杯(詰め過ぎたかも・・)
次男のお友達で果樹園されてるところから、昨日南高梅12k買ってきてもらいましたので残りは明日か明後日梅干しに
ようやくホッとしたらこんな時間。

解りやすいです。
家も山野草系は東側の庭に植えています。
丁度同じ感じで西側に家がありますので、午後からは完全に日陰になりますよね。
その場所は山野草でもう植える場所ない位。
けどこんな具合に共存してくれるのですよね。
う~~んツクシカラマツ鉢植えに一票と仰るけど、2鉢いますので一鉢隙間に降ろしてみますね。
kiteさんのようなセンスが無いから空いてるところへ適当に降ろしましたので、ぐちゃぐちゃですがまだゆとりがない事もないので降ろしてみますね。
フェンスの高さに棚を作って盆栽類が並んでます。
なので見た目もごちゃごちゃ(;^_^A
その下で窮屈そうに黄レンゲショウマが同じ位になっています。
一番いい場所にはレンゲショウマが居ます。
手前にヤグルマソウとかショウマ系を鉢から降ろす予定しています。
その南側ににアケボノソウ、ダイモンジソウ、雪割草の二世達、マイヅルソウを今年降ろしました。
とっても参考になりました\(^o^)/
ありがとうございます。

チョウジソウは、無謀にも昼間日当たりの西側(玄関側)に去年降ろしましたが、この子は日当たりでも元気に育ってます(あれを元気というのかどうか?)ですが。
なんか楽しくなってきました!!
ウメバチソウ種からは目からうろこ。
家で芽吹いた子は元気でしょうね。
もう一回この子は育てたいです。

なんか嬉しくて支離滅裂のコメント、お許しをm(__)m

また、教えてね!!
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てんやわんや (Kite.com)
2022-06-18 10:12:09
三日前、なんとPCが突然の不調に陥り、自動復旧システムが作動。
何度も繰り返すのですが、回復できませんでしたのコメントが出る始末に。

しいちゃん、という訳で、かなり遅いお返事となってしまいました。ごめんなさい。

仕方がないので(データを保持しての)クリーンインストールを試みたところ、昨日、最低限のアプリを入れ、なんとか使えるまでに復旧しました。
7~8年振りのクリーンインストールでしたので、なかなか大変でした 大汗

文字を追っているだけでも、なんとも素敵な光景が目に浮かびます。
ユキワリソウは上手くいった試しがありません。舞鶴草も何度お釈迦にしたことか(北軽井沢周辺や蓼科大滝の辺りでは雑草のように生えているのにです)。
そう、そう、チョウジソウは頑健ですね。根の張りも凄くて周囲の草々が圧倒されています。

さて、今日は数日未投稿でしたので、まだ、PC、不安定なのですが、アップを試みてみようかしら。

あっ、大阪・八尾在住の花友さんから、変化朝顔・渦小人の出物が出た仲間の種を送っていただきました。6月まで播種可能との。
でも、しいちゃん、朝顔はおやりにならないって仰ってましたっけ?
では、では。
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