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Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

猫の額の夏を彩る変化朝顔:July 28th, 2022 -- いつもと違う景色を見てみたい

2022年07月28日 15時08分00秒 | みんなの花図鑑

ファーストコンタクトは公益財団法人遺伝学普及会!?

   📷2022年7月28日:今日の東側のネットの様子。

 変化朝顔なるものが存在することを知ったのは、2016年ころのことである。家人の岳父・母の墓参の帰り、たまたま寄ることになったさいたま市緑区にあるさいたま市園芸植物園でのことである。そこで、小規模ながら展示会が催されていたのだ。
 その後、2017年には、変化朝顔がキーアイテムとなる東野 圭吾氏のミステリー『夢幻花(むげんばな)』と接し、機会があれば育ててみようかな、なんて考えるようになっていった。

   2019年6月、遺伝学普及会から三種の種を取り寄せた(画像は同普及会の2019年頒布リストより引用転載)。

   📷2019年8月7日:桃色G0541・青南天葉桃筒咲

   📷2019年8月15日:青紫G0557・青斑入洲浜様葉紫捻梅咲

   📷2019年8月9日:白花G1031・青多福葉極淡黄丸咲

 機会が訪れたのは、2019年6月頃、公益財団法人遺伝学普及会にて変化朝顔の種を頒布していることを知ったから(この種子の販売は現在も行われているので、興味のある方は覗いてみるといい)。
 気付くのが遅かったからか、リストを見てみると、これはと思うものはすでに品切れとなっており、上記三種を申し込んだ。
 ちなみに、上記写真は種を購入した年に開花したものである。

いつもと違う景色を見てみたい ーー 変化朝顔って、そんな思いを叶えてくれる魔法の花

   📷2022年7月28日:鮮やかなブルーの巻きスカート・タイプの変化朝顔。しべが1本萼片からはみ出ているように見える。

 今日、鮮やかなブルーが一輪咲いた。色は異なれど、腰折れというか、巻きスカート・タイプというか、このような変化は、2019年にも見られたものである。

   📷2022年7月28日:今日の八重の牡丹咲きの様子。

 このしべが弁化した牡丹咲きなどは、種子を作ることはない。これを不稔(ふねん)という。その変化が理に適ったものであれば、その変化朝顔は晴れて出物と呼ばれることになる。世の多くの変化朝顔愛好家は、この出物が見たいがために、あーでもない、こうでもないと作出を繰り返すのである。
 昨年、この不稔の株とは別に、八重の牡丹咲きという遺伝子を隠し持った一重の牡丹咲きが存在した。こちらは稔性のある変化朝顔である。すなわち、種を作るのだ。こちらは出物に対して正木と呼ばれる。
 いま、猫の額で咲いている八重の牡丹咲きは、昨年一重の牡丹咲きからできた種から出現したと考えられる。ちなみに、望むべき変異を隠し持ち、出物が出る可能性を秘めた朝顔のことを親木と呼ぶ。
 ねっ、変化朝顔の世界っていろいろと面倒だろ。要は、変わった花が見られればいいだけなのにね。

   📷2022年7月28日:切咲になれなかった切れ咲きって感じかな。

   📷2022年7月28日:絡ませず しな垂れさせて 見る花は 昨日と違う 花と知るべし

   📷2022年7月28日:さて、この花はどの系統の血脈を引いているのかしらん。

   📷2022年7月28日:縞の部類なのだろう。いろいろなパターンが見られるのだが、再現性はないのかな?

   📷2022年7月28日:しゅっとしたフォルム! いいものだ。あっ、いま見えている葉はゴーヤの葉っぱだよ。

 同じことばかりしてちゃ同じ景色しか見られない。
 ヒト属だって同じこと! DNAは連綿と受け継がれる。
 いろいろチャレンジしていつもと違う景色を見てみたい。変化朝顔って、そんな思いを叶えてくれる魔法の花かも。



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