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MBA -30歳からの挑戦-

30歳を機にMBA取得を志した挑戦者の、勇気あるも困難に満ちた成長物語。アメリカから帰国後、再就職しました。

日本人MBAの英語力

2006年03月03日 | MBA・留学

我々の志(こころざし)の問題といってよい…。

キャンディデイトの方から
「日本人MBAの英語力」について質問を頂いた。
テストではすでに高得点を取っているが、
実際の授業についていけるかどうかが不安とのこと。
現実と理想をあげて、この質問に答えてみたい。


現実: あまり心配する必要はない。


正直に言って、また客観的に判断して、
私が想像していたよりも日本人MBAの英語力レベルはずいぶん低い。
もちろん、これは私が学んでいるビジネススクールのみに該当する話。
「実践的な英語力がなくても安心して下さい」というのはおかしな話であるが、
コミュニケーションに多少の問題があっても、
それを鍛えることに意義がある訳だし、
「英語力以外で貢献できること」が必ずあるという意味。

実際、クラスでは英語が多少メチャクチャでも
立派に発言する学生は国籍を問わずたくさんいるし、
熱意さえあればなんとでもなるのだと思う。
もちろん、日本人であっても、
海外駐在や留学経験などがあって、
ネイティブと変わらないくらいに流暢に英語を話す方もおられる。

たとえ英語力が低くとも、日本人MBAの多くは、
首を傾げたくなるようなすばらしい職務経験の持ち主ばかりだし、
知識レベルもかなり高い。
また、私と違って数字にものすごく強い。
しかも、GMATやTOEFLのレベルは
想像を絶する高得点…。

言葉が多少わからなくとも、
会計や財務など数字を扱う授業であれば、
英語ではなく数字が「Language of Instruction」になるし、
数字以外の授業は、
基本的にケースやリーディングに基づいて進んでいくので、
授業前になんとか理解できるし、発言の準備もできる。

問題は発言の質が高くない日本人がいて、
本人がそのことに気づいていない場合があること。
これはMBAの問題というよりは、個人の問題なのだが、
授業中にクラスメイトに対して発言する場合は、
それなりの洞察力のある意見を発表して欲しいというのが本音。
みんなの時間を使って、メチャクチャな意見を発表されたのでは、
高い授業料を払っていることがむなしく感じることもあるからだ。
少し厳しい意見かもしれないが、
MBAは決して英語学校ではないのだから…。

一方、小さなグループで議論する時には、
どんどん発表するべきだと思う。
大人数の前で、筋の通った意見を発表する練習にもなるし、
自身のアイデアに対してグループメンバーから意見を聞いたり、
反論に論理的に応える訓練になったりするからだ。

いずれにせよ、英語力は英語圏での生活時間に
正比例して伸びていくのが常だし、
波にもまれる具合で、早く上達する方もおられれば、
卒業するまで英語力に進歩がないという方もおられると思う。
後者は悲劇以外の何者でもないが、
それでも「なんとかなる」というのがMBAの現実なのだ。

長くなったので、続きは次回としたい。


  次回のトピック:  「日本人MBAの英語力 2」


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