ついにビザの面接日がやってきた。
会場は大阪北区のアメリカ総領事館。
JR大阪駅と問題山積の大阪市役所のちょうど中間にある。
JR大阪駅、阪急梅田駅、地下鉄御堂筋線梅田駅からは歩いて15分もかからない。
御堂筋沿いにある「あのいつも警察官が数人立っている建物」で、
テレビで見たことのある「かまとと」という安くうなぎを食べさせる店の隣だ。
面接時間は午後1:30であったが、
面接に先立ち、リッツカールトンの近くにある旅行社を訪れた。
預けてあったパスポートとその他ビザ申請書類を受け取るためだ。
一通りの説明を受けた後、早速アメリカ総領事館に向った。
少し早くついたかと思って時計を見ると午後1時だったが、
信号の先のアメリカ総領事館の前には長い行列ができていた。
行列は3列で構成されており、1列にはおよそ10人が並んでいた。
つまり、午後1時の時点で、私の前には30人が列を成していたことになる。
そこには日本人もいれば、外国人もおり、
若い学生もいれば、年配の方もいた。
とても印象深かったのは、アメリカ大使館前で働かれておられる警備員の対応である。
厳しい夏の日差しにもめげず、次々と訪れる人にテキパキと対応し、
親切に案内を進めていく姿には感動すら覚えた。
「書類を出して下さ~い」
「もうちょっとこちら側によって下さ~い」
「飲み物はこの箱の中に入れてくださ~い」
「日差しがキツイので、影の方に移動しましょう」
本当に暑い一日だったが、すごくさわやかで、とてもよい印象を受けた。
さて、建物の前でおよそ15分待ち、建物の中でも15分待つことになった。
建物の中では空港と同じ程度のセキュリティーチェックがある。
私はかばんの中にポケットナイフを入れていたので、
荷物を丸ごと預けることにした。
セキュリティーブースを抜けると、
建物の奥には2人のスタッフが、提出書類の大まかなチェックを行っていた。
書類がちゃんとそろっているか、順番どおりに並んでいるかを確認し、
写真のサイズや明るさが規定どおりかを大まかにチェックする人たちだ。
ちなみに建物の前に並んでいるとき、
CDラジカセから提出書類のまとめ方が英語と日本語で流れている。
建物の中に入っても順番通りに整頓していない方が数人いて、
スタッフが「建物の前でCDで流れている注意事項を聞きませんでした?」と
悲しげに尋ねていた。
「あれだけ準備しても、聞いてもらえないのよね…」と
小さく本音をもらしておられたのが微笑ましかった。
なるほど、仕事とはいえ、来る日も来る日も、
書類の順番を並び替えるのはなかなか骨の折れる作業である。
これから面接を受けられる方は、建物の前でCDの説明をよく聞き、
順番どおりに書類を並べ替えて協力してあげていただきたい。
到着からおよそ30分ほど並んだ段階で、私の番がまわってきた。
提出書類はCDの指示通りに整理してあったので、問題なかったのだが、
「写真が少し暗いので、もしかしたら、撮り直しを指示されるかもしれませんね」
「古いパスポート(以前発給されたビザを含む)は要りませんので、片付けて下さい」
まさか、写真の明るさに規定があるとは知らなかったので当惑したが、
「もし却下されたら、近くの写真店を紹介しますので、戻ってきて下さい」
と指示してくださった。
次はエレベータを使って建物の3階へ。
長くなるので、続きは次回へ。 次のトピック: アメリカ大使館の苦悩 2
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