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鏑木保ノート

ブックライターの書評、本読みブログ。

【書評】『竜の小太郎 第二話 下』君塚正太・テクネ

2014年05月31日 | エンタメ・文芸
竜の小太郎第二話下竜の小太郎第二話下
価格:¥ 1,350(税込)
発売日:2012-12-25


電子書籍版
BookLive!
紀伊國屋書店


 以前紹介した『竜の小太郎』の続編にあたる。
 上中下の三分割された第二話のうち今回は三作目。「第二話」のラスト。

 登場人物等の紹介は前回と前々回でしたのでここでは省く。前巻を紹介した本記事をご参照ください。

【書評】『竜の小太郎第一話』君塚正太・テクネ
【書評】『竜の小太郎第二話上』君塚正太・テクネ
【書評】『竜の小太郎 第二話 中』君塚正太・テクネ


 主人公は内気なドラゴンの「小太郎」。
 第一話では竜の小太郎が暮らす町の教会に司教様がやってきて、小太郎が町で最初の神の使途に選ばれた。小太郎と司教様とが話しているうちに高度な問答になり、いろいろなキャラクターが出てきて哲学的な問答し、「小太郎は世界を回ってみるべきだ」という話になった。

 第二話上では世界をまわって日本に向かう旅に出発するために港町へ到着。港町のシモーヌ・ヴェイユの宿で一泊しながら哲学談義に呼ばれいろいろ考え、いざ船に乗る。

 第二話中では日本に向かう船旅の途中で立ち寄った不思議な島での話。その島ではしゃべる馬がいて、人間そっくりの怪物ヤフーや巨大な化け物ギガントピテクスなども徘徊していた。
 船の修理のために逗留することを余儀なくされた一行は怪物たちと戦うことになる。


 そして。
 『第二話下』はこの続き。
 一行は、あの新選組と共同戦線を張りつつ怪物たちと戦っていく展開で、いままで紹介した本シリーズのなかではアクション成分多め。

 いつも相棒トーレンの陰に隠れてなんとかしのいでいた小太郎は今回、すこしずつ成長をみせて化け物ととっくみあいの戦いを演じたりする。いやぁ、成長したなぁ小太郎。第一話の冒頭なんか人間に悪口言われてたりしたのに。

 本巻の最後には、小太郎にある転換期がおとずれて終わる。

 ネタバレなのでここでは言えない(すみません)んだけれど、僕は「えー、大丈夫なのかよ小太郎ー」と思って続きを早く読みたくなった。しかしこの原稿を書いている段階(2014/05/31)でつづきが刊行されていないらしい。
 そんなぁ。気になるじゃないか。あんまりだー。


 今回はネコネコ先生目線のパートがあって、
 ネコネコ先生ファンの僕はね、もうね。
(*´д`*)


竜の小太郎第二話下竜の小太郎第二話下
価格:¥ 1,350(税込)
発売日:2012-12-25


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