「昼ごはん」という言葉、昔から使われてましたっけ?
もちろん、
昼+ごはん=ランチ
なのはわかる。意味は明確。でもね、少し前までは、<霞が関>でも<神戸>でも、
要は、官僚さんの世界でも任侠系の人たちの世界でも、
ランチは「昼めし」「昼食」「お昼」「めし」と言っていたように思うのだけれど。
「食事」と「料理」で英語名詞の性質と役割分担を考える
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/56aaad6b64fecdd660ace8ae0904fda6
あるものの部分(昼)でもってその全体(昼の食事)を表す言語表現を換喩(メトニミー)
といいます。上の「霞が関」も「神戸」もその一例ですが、<ランチ>に関しては、けれど、
昔は換喩がおくゆかしく話されていたということか。
そう、例えば、ちびマルコちゃんの楽曲じゃないけれど、「お腹がすいたよぉー!」を表す「ひもじい」とは、「空腹でつらい」という意味の「ひだるし」の文字詞(もじことば)である「ひ文字」を形容詞形にしたもの。「文字詞」とは、恥ずかしいを「は文字」などといった女房詞で室町時代以降、宮中に使える女性たちが下品な言葉を避けるために用いて、その後、性差と階層差を超えて日本の東西一般にも広まった隠語運用システムの一種のこと。
ならば、逆に、
昼ごはん
はそのものずばり直球ど真ん中の言語表現なの、鴨。
もちろん、直球ど真ん中であるがゆえに、誰もがその意味はわかる。
けれど、なぜか、
朝ごはん
晩ごはん
は今まで普通に話されていたけれど・・・。
あっ! この「ごはん」も換喩ですよ。日の丸弁当にしてからが、
多くの場合、炊き立てのお米だけを食するわけではないでしょうから。
閑話休題。
昼ごはん
この「昼ごはん」という単語列の汎用はおそらくこの10年からか。
少なくとも10年前にはあまりなかったように思います。
而して、もし、この私の仮説が正しいとすると、この言葉「昼ごはん」が
ライバルの「お昼」「昼食」「ランチ」という言葉を圧迫して、現在、
メジャー(?)になるについてはどんな社会的な背景があったのかしら。
興味ある、鴨。
P/S
冒頭の画像は、関係者缶詰め準備イベントの主催者側提供の給食とかで不思議と予算に関係なく「鮭弁当」と並んでスタッフのみんさんや作業員さん警備員さんから人気ダントツの「海苔弁当」。
その道の人に聞いて「勉強になった❗」ことありますか?↗交通誘導員さんから聞いた話しです。
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/0422dc70131cf0ce911ca6b3ddd52cef
とんかつ弁当とか焼肉弁当とかハンバーグ弁当ではなく、⬅️イベントあわただしいからかな、ごめんなさい😢
公告代理店の責任者さん足場と照明音響作業の現場監督さん域内警備のリーダーさんみなさんの希望をきくとなぜだかそうなる。これも不思議。
尚、弊ブログのある言葉の<定義>については、
要は、「定義の定義」につきましては下記拙稿をご参照ください。
・定義の定義-戦後民主主義と国粋馬鹿右翼を葬る保守主義の定義論-
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/0fb85611be79e7a89d274a907c2c51ac
いつも違った視点で物事をとらえていて
楽しく拝見しています
今日の お昼 ですが
朝も夜も ご飯 をつけて話さないと
通じないときがあります
その点 お昼行かない?で意味が通じます
面白いですね
使う人は昔から使つていたのでしょう。
がゆえに「お昼」にこめられた
楽しさが薄れているような。
ふとそう感じたのです。
今後ともよろしくお願いいたします。