英語と書評 de 海馬之玄関

KABU家のブログです
*コメントレスは当分ブログ友以外
原則免除にさせてください。

[もう一度]<再論>天皇制と国民主権は矛盾するか(下)

2019年12月29日 20時10分58秒 | 日々感じたこととか
    ◆天皇制の意味と射程-丸山真男の蹉跌丸山真男氏は、「超国家主義の論理と心理」(『世界』1946年5月号所収;『現代政治の思想と行動』(未来社・1956年-1957年)に所収, pp.13-15)にこう記しています。 ヨーロッパ近代国家は「中性国家」たることにひとつの特色がある。中性国家は真理とか道徳に関して中立的立場をとり、そうした価値判断はもっぱら他の社会的集団 . . . 本文を読む

[もう一度]<再論>天皇制と国民主権は矛盾するか(中)

2019年12月29日 20時10分15秒 | 日々感じたこととか
  ◆国民主権の意味と無意味蓋し、国民主権の原理とは専断的な君主制の支配に対するアンチテーゼ、例えば、「王権神授説」に対する、すなわち、君主制支配に対する対抗イデオロギーにすぎません。よって、歴史的に専断的な君主制が地球上から(北朝鮮を唯一の例外としてでしょうか?)消滅してしまった現在、(北朝鮮の「臣民」の方々を除けば?)この本来の意味での国民主権のイデオロギーに存 . . . 本文を読む

[もう一度]<再論>天皇制と国民主権は矛盾するか(上)

2019年12月29日 20時08分54秒 | 日々感じたこととか
  天照大神   日本の憲法において「天皇制」は必須の内容である。 なぜならば、現在の法哲学の地平における憲法理解、すなわち、憲法を、「憲法典を含む諸々の実質的意味の成文憲法のみならず、憲法の概念・憲法の事物の本性、および、憲法を巡る慣習が織り成し編み上げる規範の体系。近代に特有の「主権国家=国民国家」内部で、最高の授権規範であり制限規範である規範の体系」と理解する立場 . . . 本文を読む