
せっかくここまで一緒にやってきたんだから、その卸元だけはお前と俺の手で捕まえよう
小学生の時に観たのに、けっこう覚えていました。
ドック(神田正輝)がアープをアパートに連れて帰ってステーキをほどんど食べられてしまったり、
数字を教えたのが、のちにナンバーの末尾だけが違う車を使った取引を見破るのに役立ったり。
当時は近所のシェパードをひそかにアープと呼んだりしていましたw
殺された西川というセールスマンの飼い犬アープを連れて手がかりを探し回っていると、公園で見るからに怪しい
4人の男に取り囲まれてしまう。「かかれ!」と命ずるも、アープはダッシュで逃走。
格闘技が苦手というドックですが、意外に善戦していて、銃を突きつけられて降参するふりをしつつ、
銃を奪い取って形勢を逆転するというすばしっこさを見せてくれます。刑事の面目躍如です。
4人の男は、実は麻薬取締官。西川はアープを運び屋にして覚せい剤の取引をしていたらしく、
彼らに追われていたのでした。
ドックの身柄を引き取りに来た山さんのもとに、アープが姿を見せます。

「よーし、よし!」嬉しそうにアープを褒めながらなで回す山さん(ツボ)
西川は覚せい剤を竜神会に流しつつ、独自のルートで横流しをしていて卸元に消されたらしい。
その卸元は、アープが何度もドックを連れて行ったレストランのオーナー片桐(西岡徳馬)だった。
竜神会と片桐、それぞれを尾行していた長さん(下川辰平)・ゴリさん(竜雷太)とドックは、喫茶店で彼らが会合をして
わかれたあともそのまま追跡。
途中で何度も腕をたたくアープに気づかされ、ドックは車を乗り替えて取引を行ったことを見破り、片桐を押さえるべく
倉庫に追い込み手錠をかけるも、そこに竜神会の組員が6人も!
ここでもアープはさっさと逃走。
「犬だっていっしょに死にたくないんだよ」という片桐に、「ホントの犬死になっちゃうもんな」と言って笑うドック。
片桐をトラックの運転席に匿い、組員たちと銃撃戦になるのですが、それまでドックのことをお笑い枠だと思っていたのに、
「あれ?かっこいい?」とやっと気づいたのがこのへんだったと思います。
一発ずつで確実に3人の銃を撃ち落とし、右腕を撃たれて、ひざに銃をはさんで左手でマガジンを交換するのが
こなれた感じでした。
3人の敵に対し弾丸はあと一発。
絶体絶命のピンチにアープがスコッチ(沖雅也)とスニーカー(山下真司)を連れて戻ってきた!
その後はいつもの調子で、心配していたスコッチたちを脱力させるのですが、
ドックは黙っていれば男前ということを発見した私は、それからはお笑いドックのかっこいい瞬間をみつけるという
楽しみを得たのでした。(神田正輝をつかまえて何を今さらという感じですが)

すっかり名コンビ。心なしか似てきたドックとドッグ。
【本日の重箱の隅】
最後にドックを追いつめる竜神会の組員の一人が、#418「ルポライター」で、単身響組に乗り込みガサ入れを始めたドックに
『小指の思い出』をリクエストされた組員に激似です。組を変えたんでしょうか。