ウォーホール左派

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

夏の押韻

2008-06-13 19:51:26 | Weblog
あなたと過ごす
また夏が巡り来ます

松林の間から
輝きで溢れた
あの海を望み

ほら きらきら輝いて宝石のよう

見つめる海の予感で心がはち切れそう

遠い砂浜には
昼顔が群生して
海風に遠く揺れて

あなたは霞む水平線をみつめ
軽やかに その長い髪はなびいて
僕の記憶のかなたへ流れゆく

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灰の空

2008-06-12 09:24:51 | Weblog
暗く 美しい
雨色の漏れ来る

この灰を深く塗りこみ滴る
まだるい色の顔料は雨粒に溶けて
曇天の空を 一つ 一つ埋めてゆき

重い筆勢の抽象絵画のように
空に架かっている

目視できる範囲が画布

並木に雫が滴る
色とりどりの傘が行き
車は渋滞に巻き込まれ 
ビルディングが灰に湿って くすみ始めて

みんな みんな 灰の画布に 
鈍い色彩に塗り込められて

鋭利だった物質の輪郭は
この雨に打たれて滑らかになって


灰の空に融解していった


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「梅花 落つ」を読んで

2008-06-11 16:27:45 | Weblog
霧雨 降る 青山通りに歩み
国連大学のビルは時雨れ
青学の研究棟が そびえ立つ

巽書店の100円コーナーは「華」
柳田国男
中国文学史

「唐詩の鑑賞」はある


楊けいの「梅花 落つ」
私の住む部屋の窓の外には一本の梅の木があり、
その梅の花はすでに5回も開花したのに、わが夫は
なお帰還してくる様子もない。[中略]このようにして
美しい梅花も落ち散るように、私の美貌もしだいに
衰えてゆく。

男の詩人が女の人の身になって作する
古典漢詩伝統の手法だ
男が夫人の立場で謳うのだ
作品は読者を持ち そこそこ流通していた

きっと中国の男はフェミニストなのだろう
伝統的に女性を守る事を良しとしたのだろう
それが高じて纏足などになったのではあるまいか

      やさしさの裏表
      守るべき在りかた


作詩する「私」の視点 立場 演劇性

女性の心を謳う
放浪の孤独者 あるいは まれびと
古代神官の儀式のように

また 言論の闘志の如く

私  私の視座は・・・



ほう   神々しい八百万の者らの来臨

私に限っては
仮面はいらないよ
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豊熟の胸よ!

2008-06-09 10:03:00 | Weblog
この大空 濁色の夢

灰に湿された曇天
豊熟な大気の湿りに保たれた
か細い清乳

豊熟の胸より滴り落ちる

霧雨の土地
しとやかな木々の緑 潤い

伸びる葉 葉に零れる 雫
豊潤で薫立つ 雨 今 降りる

灰の空 豊熟の胸 滴る 清乳 雨

風もひたりと止まり
この曇天の豊饒

大地を愛でる

豊かな季節
梅雨の一日
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温浴

2008-06-07 18:02:29 | Weblog
ベランダに鉢植え
やわらかな大気がゆっくり空に侍りつつ
曇天は寝息を立てて
温浴の風 静かに降りて

ビルディングの静かな午後が始まる

鳥のさえずりが空間を示して
立ち木の常緑は静かに燃えて
この午後は灰色の夢

常温温浴の空気に目を閉じる

あなたたちの会話が聞こえて
秘かな笑い声とよもやま話

ビルディングの一角
東京を見透かす この丘で
静かな温浴の風にベランダで当たる
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梅雨空

2008-06-05 11:01:55 | Weblog
雨は崩されてゆく
透明の灰が静かに積もりゆき
アスファルトの水溜りに雨音の波紋ができた

土地は湿り気を増し
ビルディングは地階から 灰に埋まった

飛び散る 雨
しぶきが足元を濡らして

排気ガスが舗装道路に溢れて
二酸化炭素は壁のよう

無色の灰
透明の煉瓦を積む 
この街で

カラフルな傘が回る
アスファルトの道
灰の上に足跡が残り

それもやがて雨に洗われるよ

街が静かに寝息を立てている

この梅雨空に
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大気

2008-06-03 10:34:18 | Weblog
大気ら 愛の鉛のように躍動して

大気 豊穣な胸のように揺れる

灰白色の空は疾風に満ち満ちて
風と会話を交わす
神々しい者らを礼拝する

神と神々の御手に触れ
疾風は頬を切る
髪 乱れ

神々しい線画の存在が この曇天を満たす
風で満たす
乱舞の四天王
空のスクリーンに映る 神の気息
いきり立つ存在の舞踏

沈香 燻らし
白光の南無妙法蓮華経 唱えつつ

この空を見つめる
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「約束」 梅雨入りに寄せて・・・

2008-06-02 16:00:00 | Weblog
密やかに しめやかに
貴方と交わされた  約束

このとおりに曇天
静かに雨が落ちるのでしょうか

祈念した
風 やわらかく 雨 細く

日蓮よ!
立正安国論のご予言どおり
「一身の安泰を願うならば、四表の静謐
(一国の周囲の平穏、世界の平和)を祈るべきである。」と

私は祈りに 祈る
貴方のご予言を信じて

龍神に 梵天に 帝釈天に 四天王に
三世諸仏よ ダキニ天よ

人々を安泰ならしめよ

毎朝夕 伽羅香燻らし

この曇天の 空 見つめて

日本はもうすぐ 梅雨入り

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自衛省をコキ使え??・・?・!!!

2008-06-01 12:44:52 | Weblog
四川大地震に我、防衛隊を派遣と
言われていたのにお流れだ・・・

防衛隊員はヒマ ヒマ ヒマ
結成以来60年実戦したことが無い・・・

アフガニスタンに派遣されタリバンでも
殺害てこい!!!

その前に防衛隊員は自殺か???・ ・!!
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小鳥

2008-06-01 07:20:53 | Weblog
小鳥が木々の間でさえずる
東からの陽光は力いっぱいカーテンを押し
木と木の間の陽だまりの陰
微弱な風に誘われ 揺れた

飛翔の者
その素早い軌跡をガラス戸に焼きつけ
さえずりは空に昇り ふりまき
滑空の余韻 音波は寄せ来る

木々から木々へ
この両の手に収まる
デリケートな生命体は
空間ベクトルの権化
移動し続ける

空の飛翔の小鳥
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