女体山系のアケボノソウ

　１０月６日に、女体山トレッキングで写真に撮ったアケボノソウ。実は、今年の５月に藪こぎ中に見慣れない根生葉に目をとめ、おそらく希少種だと思ったものだった。


アケボノソウの根生葉　５月

　周辺に５、６株見られた。そして、６月下旬に訪れ成長の様子を見た。


成長したアケボノソウ　６月下旬

　この成長したものを見て、アケボノソウだとほぼ断定した。しかし花を見ないとはっきりとは言えないので、秋の花の時期を待って訪れた。藪こぎをして３回目の訪問だった。


天気が薄曇りで日が当たらないが、遠くからでも花が目に入った


半日陰で他の背の高い植物は見られない


10株近くが花を付けていた


薄暗いのでフラッシュを焚かないとピントが合わない


距離をおいたマクロ撮影でこれくらい

　時々、芽生えや花のない状態で不明の草花を見つけ、花の時期を待って再訪しようと思うことがあるが、今回のようにうまくいくことはあまりない。

　だいたい再訪したときには花が終わっているとか、その草花自身がなくなっているということが多い。今回はちょうどアケボノソウの花時に訪れることができ良かった・・・

　
　アケボノソウに初めて出会ったのは、天狗塚へ上ったときの西山林道沿い。図鑑でしか見たことのない草花に出会えて感動したことを覚えている。

　最近よく歩く阿讃の山でも時々見かけるが、ここのように１０株もが集まっているところは見たことがない。かなりの希少種だと思うが、香川のレッドデータブックには記載されていないようだ。