さぬき 里山 自然探訪&トレッキング

香川を中心とした里山の自然探訪と四国の山のトレッキングの記録です。

戸石~雨島峠~阿波竜王~982m三角点 トレッキング

2012年10月07日 | トレッキング 阿讃の山
 昨日に続いて今日も山へ・・・昼過ぎには帰らないといけないので、家を6時過ぎには出て、いつもの戸石へ車を走らせた。
 
 下切集落をぬけ、林道「塩江-琴南線」へ出ると、道路の草刈りが行われ走りやすくなっていた。道端には、ヤクシソウの黄色やイナカギクの白色、オトコエシの果実の緑色などが目に映る。

 7時過ぎには、戸石水ケ本に着いた。気温は13度、9月のはじめは確か19度だったので、1か月で6度下がっている。


7:08 雨島尾根を見上げ歩き出す

 家から電話があるが、このあたりは電波の調子がよくない。少し気になりながら、林道切山線に入る。


再び竹林(破竹)の整備が行われた

 今年はじめに竹林の伐採が行われ、いったんすっきりしたが、6月には破竹の筍が何百と生え、再び竹林に戻っていた。筍の時に手を入れていればもっと楽だろうにと思うが・・・

 標高で80mほど上がり最終民家へ、銀杏が落ち、キンモクセイの花が咲き始めている。どちらも秋の深まりを報せるものだ。


7:17 最終民家を過ぎ、最後の林道歩き 天気は快晴

 栗畑の横を通り、再び竹林を抜ける。ここも孟宗竹が伐採されている。


7:26 尾根に出る 蜘蛛の巣が案外少ない

 昨日と同じで、上りはきつい。やはり1ヶ月のブランクは大きい。


7:34 ばて気味の体で急登を行く

 雨島峠の手前で、うり坊が1頭斜面を駆け上がった。このところ山をトレッキングしてイノシシに遭遇しないことがまずない。それだけ増えているということなのだろう。


7:42 ようやく雨島峠に着く 地蔵を見るとほっとする

 地蔵には樒が供えられ、草も刈られている。帰りに切山の集落の方にお聞きすると、先日ここまで登り、供えられたそうだ。地蔵の前のアキノキリンソウはまだまだ蕾。


7:43 日が差し込み始めた植林地の中の道を竜王へと向かう

 今日も分岐を左にとり、927m標高点のある尾根を通る。道端のテイショウソウの花に目をやりながらペースをあげる。少し調子が良くなってきた。


7:45 しばらくは送電線鉄塔保安路を行く

 途中から保安路をはずれ、赤テープのあるところで尾根へ続く道に入る。1年前に比べると、ずいぶん道が分かりやすくなってきた。歩く人が増えたのか。


8:02 水ケ本三角点尾根との分岐


ここで尾根方向と巻き道に分かれ、左の巻き道へ進む

 1年前の10月23日、雨島峠に下ろうとガスの中迷い、結局引き返したのを思い出す。あれは、2回目のこのルートのトレッキングだったが、もうガスが出ていても迷うことはないだろう。テープが増えたせいもあるが、道自体すっきりして、かなり分かりやすくなっている。

 足下のマムシに気をつけながら歩き、8:12 982m尾根と巻き道との分岐まで下る。

 982m尾根の東を通るトラバース道を歩く。この道も歩き始めて1年になる。


南東側から日が差し、快適なトラバース道


葉を落とし始めたイイギリの大木を見上げる 


初夏には草花で賑わったイイギリの谷 落ち葉が目立つ

 この先の谷の部分を、イノシシが掘り返し、ずいぶん荒らしている。希少な植物もあるのだが、どうしようもない。

8:27 982m尾根とトラバース道の分岐を通過。前回倒れていた地蔵が、再び倒れている。またイノシシの仕業か。分岐の所にヤマグリの樹があり、栗の毬が落ちている。毎晩、イノシシで賑わっているのだろう。


8:32 いつもの930mこぶから982m尾根と枯れ松

 ここからの尾根縦走路に、今日はアサマリンドウが目立った。去年は、そんなに目立たなかったのだが・・・


アサマリンドウ この時間なのでまだ開いていない

  

コウヤボウキもあちこちで咲いている

 ドングリが落ちる季節になったのが関係するのか、カケスがあちこちで鳴いている。


8:44 ムラサキシメジがあちこちに

 記憶では、ムラサキシメジが出るのは11月以降。食べられるキノコ類の中で、最終なのだが、早くも出ていた。


8:49 川奥との分岐を通過 標識が倒れていた

 この後は、竜王稜線分岐まで130mほどの上り。アサマリンドウを数多く見ながら上る。途中で上から登山者が一人下りてきた。鷹山方面からで、982m三角点まで行くそうだ。

 
9:00 稜線分岐の地蔵を通過し

 竜王への登山道の草刈りが行われていた。アキノキリンソウやイナカギク、シラヤマギクなどが見える。ここからは、風があたり少し寒い。下着と長袖のシャツを着ていて良かった。昨日の女体山では、半袖一枚だったのだが・・・


9:06 阿波竜王山頂展望台に着く 戸石から2時間


982m尾根方面の展望 ヒノキの植林地が目立つ



今日も先月に続いて、野外活動センター方面へうろうろと歩いていくことに・・・

 車道沿いでは、野草が次から次に現れる。


アキノキリンソウとアサマリンドウ


シラヤマギク 草刈の後、再び伸びて咲いたようだ


ツルニンジンはもう終盤


シコクアザミもそろそろ終盤


ツルリンドウ 花の色が薄い


野外活動センター内のオミナエシ


アキチョウジは今が見ごろ


一株だけセンブリの花(イヌ・・・かもしれない)

 今日は、龍神沼?から下へ降りようと思っていたが、少し進んで止めた。思ったより急だった。ある資料を見ると、この辺りにブナがあるらしいのだがどこなのだろう。

 引き返して、9:44 稜線分岐の地蔵を通過する。


アサマリンドウが開き始めていた

 川奥との分岐で倒れた標識を直し、小さなこぶが続く尾根を進む。体力が落ち、小さな上りでも、ペースがかなり落ちる。


テイショウソウに日が差す

 行きに会った登山者とすれ違った後、シコクママコナの写真を撮っていると、ガサガサと音が・・・太いマムシが日向ぼっこしていたようだ。


10:33 982m川東三角点を踏む

 ここから北側に下る斜面もかなり踏みこまれた。テープ類が増え、1年前に比べるとずいぶん分かりやすくなっている。私自身、この1年間で川東三角点に訪れたのは、10回を越えるだろう。

 10:42 トラバース分岐まで下り、帰りは遠回りになるトラバース道を行く。タンナトリカブトの様子が気になる。それがすぐに現れるが、まだ小さな蕾。残念と思っていたら、次に現れた株は、


花が咲いていた(今年初)去年見たときは終盤だった


今にも咲きそうな蕾のものも 




快適なトラバース道 やっとペースが上がる


上の斜面もいい感じ 太い木は少ない


倒木もあちこちにある 冬場は特に風が強く当たる

 谷部では、タンナトリカブト、終盤のキバナアキギリ、イナカギクなどが目を楽しませてくれる。


今年もあったアケボノソウ 1株だけ

 去年見たときは、すでに終盤だったアケボノソウ。今年も夏場から気をつけて見ていたが見つけることはできなかった。花が咲いてやっと見つけられた。


イナカギク 一眼レフだと映りが違う

 この後、最後の谷でイノシシに遭遇。鳴き声を聞くとかなり大きそうだ。距離は2、30mだろうか。しばらく様子を見て進む。

 11:18 雨島峠の地蔵前を通過し、切山集落へ下る。夏の間、聞こえていた蝉の鳴き声がアオマツムシの鳴き声に変わっている。


ヨメナ ノコンギクとは花を分解すると区別できる


昨日女体山で果実(さや)を見ていたノササゲの花


ヒガンバナ 今年は花期が長い

 10月に入ってヒガンバナの花を見たことはない。ここでは1株だけだが、安原では田の畦で群生して咲いていた。異常気象のせい?


ヤマハッカ

 途中、民家の方と長話をして、11:56 車に戻る。4時間48分のトレッキングだった。今日もたくさんの花に出会うトレッキングだった。去年の10月16日に、川奥との分岐から雨島まで往復して通いだしたこのルート、ちょうど1年になろうとしている。1年通って、この辺りの自然の移り変わりがかなり見えてきた。

 今日は、雨島尾根の周辺で、登山者のものと思われるゴミをたくさん見た。一部の登山者だとは思うが、残念だ。









     


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