さぬき 里山 自然探訪&トレッキング

香川を中心とした里山の自然探訪と四国の山のトレッキングの記録です。

北アルプス 燕山~大天井岳~槍ケ岳縦走

2010年09月06日 | トレッキング 四国外
 忙しかった7月と8月が終わった。去年と同じように、9月に連休をとり北アルプスに出かける。去年は初めてのアルプスだったので、上高地から入り、槍沢(泊)・槍ヶ岳・南岳(泊)・天狗池・槍沢・上高地という入門コースを歩いた。今年は、さらに長い距離を歩こうと思い、北アルプス表銀座コースを計画する。中房温泉有明壮に宿泊し、燕岳、大天井岳、西岳、東鎌尾根、槍ヶ岳と回るコースである。このコース、「孤高の人」の中で加藤文太郎が最初に訪れたアルプスで歩いたコースだ。
 前泊した有明壮はもとの国民宿舎で、部屋(一人部屋)といい、食事といいすばらしい。おまけに温泉地だけあり、風呂も大きくくつろげるという山小屋?だ。明日登山に入るという方々と話をし、9時過ぎには部屋に戻り寝た。翌朝、4時30分に起床、昨夜受け取っていた弁当を食べ、明るくなった5時30分に出発した。15分ほどで、中房温泉登山口に着く。駐車場には大型バスが2台とまっているので、燕山壮で団体さんが宿泊していることを知る。


 今日の最初の登りは、標高1400mから標高2700mまで標高差1300mを一気に上るという、四国ではあまりない登りだ。大体の計画通り、第1ベンチ、第2ベンチ、第3ベンチと過ぎていく。写真は、第4ベンチの辺り。



 7時50分合戦小屋に着く。事前に調べて聞いていたが、この時間でもスイカを販売しており、下山してきたグループが食べていた。小屋で働く若者にここからの時間などを聞き再出発する。



 稜線が近くなり、槍ヶ岳が見え出す。明日、あの槍を目指すのだが、思ったより近い。




山の上に燕山壮が見え始める。もう少しで頂上だ。予想通り、団体さんが降りてくる。バス2台分だけありかなりの人数だった。皆さん、にぎやかに降りてくる。とにかく長い列だった。四国の山で、こんな長い列を待つことはないのでびっくりした。8時50分、燕山壮に着く。すぐに荷物を置いて燕岳頂上へと向かう。



 途中、イルカのような岩やコマクサの群生を見ながら、20分ぐらいで頂上に着く(9:12)。頂上では、10名ぐらいの高校生の登山部の団体と一緒になる。さすが高校生、元気だ。
 燕山壮に戻り、今度はしばらく休憩する。


 山小屋のすぐ前では、少しガスがかかったが、それもすぐに晴れ、遠くの山々が良く見えていた。10人ぐらいの登山者が、思い思いにテラスで過ごしていた。15分ほど周囲を山々を見ながら休息し、大天井岳へ向かう(9:47)。
 ここから先は、北アルプス表銀座ルートというだけあり、標高2500mを超える稜線を歩くことになる。風化した花崗岩の白い道をひたすら歩く。右には、硫黄岳、水晶岳方面が本当に良く見えている。



 大下りの頭に着く。ここから、一気に大きく下ると聞いていたが、そうでもなさそうだ。まだ、大天井岳まで3km以上ある。岩場あり、梯子あり、鎖ありの道を進み、途中黄色や白の花が見られたが、名前はわからない。


大天井岳頂上への登山道が遠くに見えている あれを登るのか・・・ 
 喜作レリーフを、11:33に通過する。
 大天井岳への最後の登りを乗り越え(ここが正直一番苦しかった)、12時ちょうどに大天荘に着く。


 ちょうど工事をしており、塗装のにおいが辺りに充満していた。ザックを置き、頂上へ向かう。

 山壮から頂上はすぐだ。

 標高2921m、この日は風もなく快晴で遠くの山々が良く見渡せた。槍ケ岳が見えている。まだまだ遠い。ゆっくりしたいが、台風が近づいているので下山し山小屋へ戻る。予定は、この大天壮に泊まり、翌日、西岳、槍ヶ岳と回るつもりだったが、今日中に西岳まで行くことにする。
 大天荘から大天井ヒュッテまでは、足元が悪い上にガスがかかり、しかも出会う登山者が全くいないという心細い道のりだった。大天井ヒュッテが見える辺りまで来て、前を行くグループが見え始めた。


13:51 ビックリ平 2549m
 「ビックリ平」で前に見えていたグループに追いつく。私が追いついたときには休憩を終え、出発するところだった。少し話をすると、やはりこのグループの方も西岳ヒュッテで泊まるという。
 ここから西岳ヒュッテまで、2時間30分の表示。まだ、そんなにかかるのかと思いながら出発する。前のグループをすぐに追い越し、赤岩岳山頂に着く(14:26)。


赤岩岳山頂まで50mの標識 西岳まで1.3km

 西岳ヒュッテが見え始める。ここで、今日の行程の長さを切実に感じ始める。実に、10時間歩いてきている。よくがんばったものだ。西岳には寄らず、14:55、そのままヒュッテで受付を済ませる。受付を済ませ、泊まるところを確保したという安心から、西岳山頂を目指す元気が出る。荷物を置き西岳山頂に行く。


山頂手前で振り返ると西岳ヒュッテが見えている


頂上手前からは、大天井岳から歩いてきたルートが見えている


15:34 西岳山頂に着く 標高2758m

頂上から浄念岳が見えている。

今度また行ってみたい

 ヒュッテに帰ってからは、山小屋内でゆっくり休む。ベッドも空いていてゆったりとした感じだった。ちょうど隣の方が、同年代の単独行の方だったのでいろいろ話をしながら楽しい夜をすごせた。


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