さぬき 里山 自然探訪&トレッキング

香川を中心とした里山の自然探訪と四国の山のトレッキングの記録です。

藤尾神社~東谷~菅沢~神村 周回車道トレッキング

2010年12月04日 | トレッキング  さぬき里山
 午前中に用事を済ませ、1時過ぎから出かける。時間があまりないので、近くの藤尾神社(高松市西植田町)を起点に、時間が読める車道トレッキングにする。日の入りが早くなり、イノシシも出没しているので、行動時間は17時までにしないと・・・
 紅葉の残る藤尾神社を出発し(13:44)まずは、仏坂峠へ向かう。

この峠にも「峠の地蔵」は安置されている。 

 この辺りは、子どもが小さい頃よく連れてきた場所だ。毎年、2月上旬にはヤマアカガエルが産卵するので、その卵を観察しに連れてきていた。でも、もう何年も来ていない。その頃、稲作が行われていた棚田が何枚か放棄されて荒れている。
 仏坂峠を越えしばらく行くと、ナラガシワの葉が黄色に色づいていた。溝の落ち葉掻きをしているお年寄りに挨拶し、しばらく話をする。お年寄りからは貴重な情報が入る。


この先には菅沢方面までナラガシワが多く見られる。

 東谷の天神集落付近では、道沿いの孟宗竹を伐採していた。竹林が整備されずに荒れ、冬の雪で倒れて道を塞いでしまうので伐採しているとのことだ。香川の竹林は多くのところで荒れているのでこんな作業が各地で行われるといいのだが・・・


荒れていた竹林がよみがえる

 この先は、緩やかに標高が高くなっていく。振り返ると、天神の集落が見える。山へ幾筋かの谷が入り込み、その谷に沿って家が立っているのが分かる。道沿いには、イノシシよけのフェンスが設置されている。


藁葺き屋根にトタンを被せた昔風の民家が多い

 標高が上がりきった峠で旧塩江町に入る。今度は緩やかな下りになり、10分も歩くと塩江町安原小田の集落に出る。山林の脇には、イノシシのわなの表示がいたるところにある。被害がかなり深刻なのだろう。安原-菅沢線の3差路を右に曲がり(14:38)、町道菅沢線を通り菅沢町を目指す。この道は、車で走るときに気になっていた道だ。1kmぐらい歩くと、菅沢に出てきた。道端にヤマガキが残っている。


 時間があれば、八丁山に登るのだが、この後の時間を考え、西植田方面に向かうことにする。


この表識 「左西植田 真っすぐ屋島」を左に入る

 ここから先は、今年の春歩いているので、だいたいの所要時間は分かる。谷筋になるので日陰になり、いきなり寒くなったので、ペースを上げる。「神村の湧水」を15時13分に通過する。だれも水を汲んでいる人はいない。


水を汲む場所は2箇所 両方とも水量はまずまず 

 まだ咲き残っている、イナカギクやシマカンギク、ヤクシソウなどを見ながら下っていく。半日陰であるためか、アオキが多く目に付く。しばらく行くと、神ノ村(こうのむね)の集落が見えてきた。


 
 谷の斜面に田畑を切り開き、集落ができているのが分かる。この辺りは、山の斜面や田畑がきれいに手入れされており、昔の里山の姿を未だ残している。とても懐かしく思える風景だ。3時過ぎなのに日は山の陰に入り、秋から春の作物作りは大変だろうと思う。
 谷を挟んで向こうの斜面に鳥居が見えると思っていたら、「大原神社と大ヒノキ」の看板があった。横に「香川で一番太い木です」とあるので行ってみた。



 5分ぐらい登ると神社があり、その社殿奥にヒノキの大木があった。

大原神社のヒノキ 香川の保存木に指定

 この先、先ほどの看板のようなものが数箇所で見られた。地域おこしで地元の名勝や歴史保存物に看板をつけたのだろう。葛谷の集落までたどり着き、県道との分岐を西に曲がる(16:01)。ここから先は、藤尾神社まですぐだ。どんぐりランドへの道に入り、青池の手前で、「四国の道」の表示に従って、藤尾神社への近道(600m)の山道に入る。藤尾山の森の中にコンクリート舗装された狭い登山道(参拝道)を上がり、本殿前に着いた(16:17)。
 本殿の東にある展望台からは、屋島や三木町の白山方面がきれいに見えていた。


左手前に見えるのは上佐山
 昨日の風雨に見舞われた笠形山トレッキングとは違い、暖かなトレッキングになった。暖かいといえば、菅沢や神ノ村集落でアマガエルの鳴き声を聞いた。まだ冬眠していないらしい。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿