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たきゆの徒然日記

ゲーム、アニメなど趣味を書いています
好きな作品はMGS、COD。Fate、勇者であるシリーズ、ヘブバン

その着せ替え人形は恋をする 5話 感想

2022-02-06 10:50:00 | 日記
面白い

今期は最終回まで見れると確信できたアニメが二つもある
ジョジョと着せ恋

この二つは本当に面白い
2021年はゆゆゆ以外で最終回まで視聴継続できた作品は無く
最後まで見れた作品は2020年の秋アニメのアサルトリリィまで遡った記憶


ちゃんとしたラブコメアニメだから見ていて気持ちがいい
ラノベや少年漫画にありがちな男性の欲望が先行したラブコメではなく、男女双方の心の機微を丁寧に描いているから好感が持てる
女性作者ならではの特権描写だろう


個人的には、やがて君になる。プラスティック・メモリーズに並ぶ良ラブコメアニメ


4話で喜多川さんが五条くんに対して、雛人形師に絶対なれるよ!と勇気づけられて
五条くんが嬉しさのあまりに初めて喜多川さんに対して微笑むシーンがありましたが

あそこが喜多川さんが五条くんに対して恋心を抱くようになったスタート地点だと思います

それが顕在化したのは、5話ラストの五条くんが無意識に喜多川さんに対してつぶやいた「綺麗」という言葉を聴いた時

このあたりのビジュアルによる心理描写の演出がうますぎる
目の動きだったり、背景の演出、トンネルや陽の当たり方など
五条くんが口にする「綺麗」には五条くんにとって特別な意味があることを示す回想シーンの挟み方など


この漫画をアニメ化した監督は原作愛に満ちた人なんだろうなというのがアリアリとわかる

やがて君になる、も原作を深く読み込んで時には独自解釈を織り交ぜて監督はアニメ化しており
芸術的なシーンが多かった

少し脱線すると、やがて君になるはアニメスタッフはめちゃくちゃ2期をやりたかったみたいだけど
それは結果として叶わなくて残念だった


着せ恋のアニメ監督は特に原作に独自解釈まで持ち込んでアニメ化してはいないと思う
だけど、漫画の各シーン毎の登場人物の心理描写を深く読み込んで
それを最大限表現できるようにアニメならではの演出に落とし込んで描いている

そういう印象


そういえば一昔前のラノベや漫画のアニメ化の際にはえてして、原作レイプだの監督オナニーだの言われるように
作り手が調子に乗ったりイキって変な解釈と表現の元に映像化してしまうという悲しいアニメが多かったけど
最近はそういう悲しい事故は少ない印象

原作をリスペクトしている風潮のアニメ化が多い
しかし、予算や表現力の足りなさから良質なアニメが作れていない印象


しかし、着せ恋は予算も表現力も原作愛も十分な水準まで条件を満たしているために
面白いアニメとして成立した印象


五条くんがコスプレした喜多川さんを見て知らずうちに「綺麗」と呟いた時がこの作品のタイトル回収ポイントだと前回の感想で書きましたが

5話にて無事にタイトル回収を果たす
しかもED曲はまさに5話ラストの喜多川さんの心情を表したような、5話の演出にピッタリ合うような曲であり
色々な意味で5話はその構成の芸術さが際立つ

前も書きましたが、たしかにサービスシーンというかエロシーン満載だけど
不思議と不健全さはない
それは作者が女性である為か、エロすに起因するシーンの描き方のはじまりの部分が男の欲望ではないからだろう

エロシーンのエロさは実は終末のハーレムよりもエロい

しかし着せ恋のエロは非常に健全であり
終末のハーレムのエロは極めて不健全である

着せ恋のスタッフもエロシーンにはこだわりがあって描いているのがまざまざとわかる
特に肩甲骨の流線ラインやお腹周りの筋肉と脂肪の描き
足の裏の細かなこだわり


本当にエロい


しかし、健全


それはどこまでいっても五条くんがこの作品のヒロインな部分にも起因して健全に演出できているのだろう


個人的な解釈だけども、着せ恋は男女の立場や描写を逆転させて描いた少女漫画だと感じている

グイグイくる明るくて活発な喜多川さん(少女漫画でいうところのヒーロー)に「私なんか、」とイジけるなよなよ系な五条くん(ヒロイン)が
手を引っ張られて新しい世界の扉を開いていく

この構成は完全に少女漫画

少女漫画の男女の立ち位置を逆転させた上で、それをヤングガンガンという少年誌で連載したからこそ

この作品はヒットしているのだと分析している

男性読者は少女漫画に耐性が無い人が多いので、少女漫画特有の繊細な感情の機微を描く表現にノックアウトされがちになる

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