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『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』 1973年日本

2021年05月13日 21時49分00秒 | ■映画・ドラマ
    "男はつらいよ 寅次郎忘れな草"


先日、BSテレ東で放映していた『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』を観ました。

-----story-------------
「満男」のためにピアノが欲しいという、「さくら」の願いを叶えるべく、「寅さん」が奔走して手にいれてきたのは玩具のピアノだった。
結局、それが大騒動へと発展し、北海道へ旅立った「寅さん」は、旅回りの「歌手・リリー(浅丘ルリ子)」と出会う。
浮草稼業の「リリー」は、「寅さん」と意気投合する。
「寅さん」は地道に生きようと、酪農家で働くが三日と持たずに柴又へ帰ってくる。
そこへ「リリー」が訪ねて来て、「寅さん」との再会を喜び合うが、何やら訳あり風の二人に周囲の目は…

「寅さん」と同じ境遇の旅回りの歌手「リリー」こと「松岡清子」が初登場。
北海道の網走で出会った二人は、その後、何度も旅先でさまざまなドラマを展開していくことになる。
「寅さん」が北海道の牧場で堅気になろうと開拓部落の酪農の手伝いを始めるが、それが果たして持続するかは別。
家庭に縁の薄い「リリー」が柴又で団らんを過ごす。
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1973年(昭和48年)に公開されたシリーズ第11作… 「土曜は寅さん!4Kでらっくす」で毎週、シリーズ作品が観れると思うと愉しみですね。



「寅次郎」が見た夢は時代劇であり、柴又村の農家の娘「おさく」らがヤクザに脅されているところを助ける、、、


柴又に戻った「寅次郎」は、父親の27回忌を滅茶苦茶にしたり、「満男」のためにピアノが欲しいという「さくら」の願いに応えようと、真面目にオモチャのピアノを買ってきたりして、それが大騒動に発展。

結局、柴又を飛び出すことになり、初夏の北海道網走に出向いた「寅次郎」は、レコードを売っていた道ばたでドサ回りの三流歌手「松岡リリー」に声をかけられ、お互いのあぶくのような生活について語り合い、同じような境遇にあることで意気投合する… 別れ際に日本のどこかでの再会を約束し、「寅次郎」「葛飾柴又の車寅次郎」という名乗りに対し、「リリー」「じゃ、「寅さん」いい名前だね」と言う。


「寅次郎」は、今のままの放浪生活ではいけないと、職安で紹介された道東の酪農家「栗原」の元で働き始めるが、働き慣れない体力が酪農の重労働について行かずに寝込んでしまい、「さくら」に迎えに来てもらって柴又へと帰る… 東京に帰ってからずっと「寅次郎」のことを想い、また会いたいとの気持ちで柴又を訪ねてきた「リリー」を、「寅次郎」ととらやの人びとは、温かくもてなす、、、


「リリー」は、そうした家庭環境に恵まれている「寅次郎」をうらやましく感じるとともに、「あたしの初恋の人、「寅さん」じゃないかしらね」と発言する… それまでいろいろな男と付き合ってきたが、心から惚れたことは一度もない、一生に一度でいい、一人の男に死ぬほど惚れて惚れて惚れぬいてみたい、そんな趣旨の発言の流れの中での一言であった。

「リリー」はある夜、母親との確執・仕事での悩みから、酒に酔い、深夜にとらやを訪れて、クダを巻く… 一緒に旅に出ようと言う「リリー」に対し、「寅次郎」は同情を示しつつも、あと一歩を踏み出せない、、、


「ここは堅気のうちなんだぜ」とたしなめる「寅次郎」に対し、「リリー」「どうせあたしのような女が来るところじゃないんだろ、ここは」と疎外感・孤独感を覚え、「「寅さん」、何も聞いてくれないじゃないか…嫌いだよ」と泣きながら飛び出していってしまう… 翌日、「寅次郎」「リリー」のアパートを訪ねるが、既に引っ越した後であった。

「寅次郎」は、上野駅に「さくら」を呼び出し、もし「リリー」がとらやを訪ねることがあったら下宿させてあげてほしいと、後を託して旅立つ… 夏になり、「リリー」から「寅次郎」宛でとらやにハガキが来る、、、

歌手を辞めて、小さな店の女将さんになったとの内容であり、「さくら」が訪ねると、夫の寿司職人「良吉」と仲良く店を切り盛りしていた… その頃、「寅次郎」「栗原」の元を訪れ、お互いに元気よく再会を祝すのであった。



なんだか今回の「寅さん」の恋愛は、切ない感じでしたね… 「リリー」「寅さん」と同じような境遇だったからかなぁ、、、

本作品の中で何度か登場する北海道… 久しぶりに行きたくなりましたねー 逃避癖かな、大自然の中に飛び込んでみたくなったなぁ。

-----staff/cast-------------
監督:山田洋次
製作:島津清
企画:高島幸夫
   小林俊一
原作:山田洋次
脚本:山田洋次
   宮崎晃
   朝間義隆
撮影:高羽哲夫
美術:佐藤公信
編集:石井巌
音楽:山本直純
助監督:五十嵐敬司
出演:
 渥美清 車寅次郎
 倍賞千恵子 さくら
 松村達雄 竜造
 三崎千恵子 つね
 前田吟 諏訪博
 太宰久雄 社長
 佐藤蛾次郎 源公
 吉田義夫 吾作
 笠智衆 御前様
 浅丘ルリ子 リリー(松岡清子)









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