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『新装版 涙はふくな、凍るまで』 大沢在昌

2024年04月09日 20時40分52秒 | ■読書
大沢在昌の長篇ミステリ作品『新装版 涙はふくな、凍るまで』を読みました。
大沢在昌の作品は昨年12月に読んだ『走らなあかん、夜明けまで』以来ですね。

-----story-------------
日本一不運なサラリーマン、第二の事件! 
出張で北海道を訪れたサラリーマン坂田は小樽港で屈強な男たちがロシア美女を追い掛け回す場面に遭遇。
手ひどく殴られ停泊していた船に閉じこめられてしまう。
救い出してくれたクラープと名乗るロシア人は、命を助けた礼に稚内まで届け物をしろと言い……。
今度の相手はロシアマフィア。
シリーズ第二弾!
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朝日新聞社の発行する総合週刊誌『週刊朝日』に1996年(平成8年)5月21日号から1997年(平成9年)1月24日号まで連載された後、1997年(平成9年)に刊行された作品……不運の坂田シリーズの第2作です。

“日本一不運な会社員”がまた災難に見舞われた! 北海道出張が一転して脱出・救出劇へ変貌する、怒濤のエンターテインメント! 坂田勇吉、28歳……東京生まれの東京育ち、食品会社の宣伝課勤務、、、

平凡な会社員であるはずの彼の行くところ、なぜか想像を絶したトラブルが巻き起こる……前回の大阪出張で、心ならずもやくざと渡り合うことになった彼の今回の敵は? 極寒の北海道で、なぜか請け負ってしまった任務を果たすことは出来るのか?

本書は、サラリーマン坂田勇吉の激動の大阪出張を描いた『走らなあかん、夜明けまで』に続く第2弾。

主人公の坂田は、前作の大阪出張での騒動を経て、今回はロシアマフィア同士のいざこざに巻き込まれます……物語はユーモア感覚にあふれており、前作からひと回り成長して、やや頼もしくなった坂田の奮闘が愉しめる一冊でした、、、

彼の人間味あふれるキャラクターと北海道の雪景色が織り成す世界観に惹き込まれ、最後まで集中力を欠くことなく読めました……ロシアマフィアの抗争や裏社会の謎が緻密に描かれているところも魅力でしたね。

結末もハッピーエンドで良かったな……続篇があるようなので、是非、読んでみたいですね。

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