じゅうのblog

こちらでボチボチ更新していく予定です。

『イソップ株式会社』 井上ひさし

2023年02月09日 22時09分28秒 | ■読書
井上ひさしの連作小説『イソップ株式会社』を読みました。
『東慶寺花だより』、『モッキンポット師の後始末』に続き、井上ひさしの作品です。

-----story-------------
夏休み。
いなかですごす二人の姉弟のもとに、毎日届く父からの手紙には、一日一話の小さな「お話」が書かれていた。
物語が生み出す、新しい家族の姿。
-----------------------

2004年(平成16年)5月から2005年(平成17年)1月の期間『読売新聞土曜日朝刊』に連載された作品… 和田誠のほのぼのとした挿絵が印象的でした。

 ■はじめのお話 スフィンクスのなぞ唄
 ■第二のお話 絵の具の秘密
 ■第三のお話 黄金の壺
 ■第四のお話 日本一きれい
 ■第五のお話 小さな王様
 ■第六のお話 一瞬のまばたき
 ■第七のお話 一九一八六一
 ■第八のお話 小さな王様、船出する
 ■第九のお話 すてきなジーパン
 ■第十のお話 うっかり博士の最後
 ■第十一のお話 小さな王様、取り引きする
 ■第十二のお話 近眼先生と八助
 ■第十三のお話 悲観主義者と楽天家
 ■第十四のお話 見えないライバル
 ■第十五のお話 小さな王様、帽子の秘密を知る
 ■第十六のお話 泡の一生
 ■第十七のお話 おろか村
 ■第十八のお話 小さな王様、陸に上がる
 ■第十九のお話 偉ぶった市長さん
 ■第二十のお話 東京とお日さまと
 ■第二十一のお話 小さな王様、水玉を発見する
 ■第二十二のお話 利発な王子
 ■第二十三のお話 魚清のお兄さん
 ■第二十四のお話 小さな王様、お天気づくりの魔女と話をする
 ■第二十五のお話 どっちがうまいか
 ■第二十六のお話 アメリカかぶれ
 ■第二十七のお話 小さな王様、天気の神様に会う
 ■第二十八のお話 口をきくお金
 ■第二十九のお話 ゴンベ狸
 ■第三十のお話 小さな王様、怒りだした地球を知る
 ■第三十一のお話 長助さん
 ■第三十二のお話 巡り会い
 ■第三十三のお話 猫のミラノ
 ■第三十四のお話 苦心の歯医者さん
 ■第三十五のお話 後日談
 ■第三十六のお話 小さな王様、尖んがり帽子を縫う
 ■おしまいのお話 小さな王様、島へ帰る
 ■あとがき

東北に住む祖母・トキばあさんのいなかの家で夏休みを過ごすことになった、星さゆり(中学1年生)と洋介(小学4年生)の姉弟に海外出張中の父・光介から届く手紙は、一日一つの小さな「お話」… 魅力あふれる古今東西の物語が、新しい家族をつくりだす、、、

童話作家の父が子どもたちに伝えたかったこと… 物語を通して生まれる新しい家族の姿。

豊かな自然、林間学校にやってきた子どもたちとの交流、地元の人たちとのふれあいを通してひとまわり成長する姉弟… 少し大人に近付くんですよねー 

手紙を待つ気持ち、手紙を開くときのドキドキ、懐かしい文字や愉しみにしている「お話」… 姉弟の経験や成長を通じて、家族の在り方が描かれており、年代を問わず愉しめる作品だと思います。

特に弟・洋介の成長が著しくて逞しくなったと感じさせられましたねー 和田誠のカラーイラストがたっぷりなのも嬉しい作品です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『モッキンポット師の後始末... | トップ | 『Ballad Collection』 ステ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

■読書」カテゴリの最新記事