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『最後の訴え』 リザ・スコットライン(著),高瀬素子(翻訳)

2024年03月20日 20時32分54秒 | ■読書
アメリカの作家リザ・スコットラインの長篇ミステリ作品『最後の訴え(原題:Final Appeal)』を読みました。
ここのところミステリ小説はアメリカの作家の作品が続いています。

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法廷弁護士のグレースは、第一審で死刑判欠が下された事件の控訴審の準備に追われていた。
そんな折り、彼女は首席裁判官のアルメンから愛を告白される。
二人は幸せな一夜を過ごすが、翌日、アルメンが自殺したという驚くべき知らせが飛び込んできた。
死因に疑いを抱き、密かに事件の真相を探るグレースに何者かの卑劣か罠が…アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ペイパーバック賞に輝く、話題沸騰のリーガル・サスペンス。
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1994年(平成6年)に刊行された、リザ・スコットラインのデビュー2作目にあたる作品です。

法廷弁護士のグレース・ロッシは、裁判官のアルメン・グレゴリアンから愛を告白される……その翌日、アルメンが自殺したという驚くべき知らせが、、、

最終上訴の控訴審の直前であり、死因に疑いを抱き、独自の調査を行う女性弁護士グレース・ロッシを待っていたものは?? アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ペイパーバック賞受賞作。

控訴裁判所を舞台としたミステリ……とは言っても、法廷ミステリではなく、控訴裁判所の首席裁判官アルメンの死因(自殺?)に疑いを抱いたアシスタントの弁護士グレースがひとり真相を探るために活躍する物語、、、

そこに、働く母親としての娘マディーとの関係や自分の母親との関係が横糸となって絡んできて、重層的な物語に仕上がっていました……自殺を疑わない警察や周囲の人たちと対立しながら、単独で調査を進めるうちにアルメンの隠された事実が徐々に判明する序盤の展開は面白かったのですが、真相はそんなに意外じゃなかったし、展開が少し冗長な感じがして、中盤以降は少し集中力を欠いてしまいましたね。

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