「ポスト・トゥルース」こんな新語が
句郎 「ポスト・トゥルース」という言葉をオックスフォード英語辞典は、2016年を象徴する「今年の単語(ワード・オブ・ザ・イヤー)」に、「post・truth」を選んだと発表したようだよ。
華女 「ポスト・トゥルース」とは、どんな意味なのかしら。
句郎 「トゥルース」は真実という意味でしょ。「ポスト」は「後の」とか、「次の」という意味を表すから、「真実ではない次のこと」、「真実を覆い隠す」とかいう意味になるんじゃないかと思うんだ。
華女 どうして、こんな言葉をオックスフォード英語辞典は2016年度の言葉に選んだのかしら。
句郎 今先進国にこのような言葉が大きな影響力があると考えたからなんじゃないかな。
華女 2016年に起きた大きな出来事は何かしら。
句郎 一つはイギリスのEU離脱だと思うよ。
華女 私もあの出来事には驚いたわ。
句郎 「ポスト・トゥルース」とは平たく言うと「デマ」ということかな。デマに煽られてイギリス国民がEU離脱という選択をしてしまったということのようだ。もう一つはアメリカ大統領にトランプ氏が当選したことを言ってるようだ。
華女 イギリスのEU離脱はイギリス国民の生活向上になると判断したからなんじゃないのかしら。
句郎 確かにイギリス国民はそう思ったんだろうね。ロンドンの地下鉄の運賃は途方もなく高いらしいからね。
華女 トランプさんもアメリカ国民の生活向上を訴えたんじゃないの。
句郎 どうもそうではないようだよ。
華女 嘘だったの。
句郎 だって、アメリカでは病気になっても医療機関にみてもらえない国民が大勢いるみたいだから、前オバマ大統領がオバマケアといって医療保険制度の拡充を図ったのを廃止していこうとしているみたいだしね。
華女 アメリカは世界で最も豊かな国でありながら、貧しい人々には大学に入れないし、病気になっても病院に行けない大勢の国民がいるんじゃ本当に豊かな国とは言えないわね。
句郎 嘘と詭弁が政治を歪める。この嘘と詭弁を「ポスト・トゥルース」と言うのじゃないかな。
華女 日本の安倍総理も嘘を言っているわね。
句郎 選挙の時には「TPPには加入しない」と選挙公約で訴えていながら
TPPを強硬採決したわね。
華女 そうだったわ。
句郎 この間、沖縄でオスプレイが墜落した事件があったが、安倍総理はじめすべてのメディアが墜落を不時着水したと嘘と詭弁で国民をごまかしているしね。
華女 メディアも事実を事実として報道しないのよね。
句郎 そうなんだ。嘘と詭弁が世論を歪めて、国民にとって不利な政策を国民のためだと言って実行する。本当にひどい状態になってきている。
華女 嘘と詭弁、デマをオックスホォード辞典は「ポスト・トゥルース」。この言葉を2016年の言葉に選んだということは全世界の人々への警告になったんじゃないかしらね。
句郎 僕もそう思うな。
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