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JUNSKY blog 2015

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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-25

2006-12-20 23:59:49 | 旅行記
レジデンツ

 ザルツブルグは大司教が住んでいた街。ミュージカル「モーツァルト!」では、その大司教に翻弄されるモーツァルトを描いている。レジデンツはその大司教の住居。
14:15 ~ 15:00 レジデンツを見学。 ウィーンのハプスブルグ家のレジデンツやシェーンブルン宮殿とは比較にはならないが、同様の展示を行なっている。

 その後、レジデンツ併設の近代美術館を見学。
ザルツブルグ出身の画家や、ザルツブルグが画題になった絵画を展示してある。私ども素人の知っている画家は居なかった。 また、それほど名画と思えないような絵もザルツブルグがテーマということで展示されているように見えた(と、素人が言ってはいけないが・・・)
他に伝統的宗教画など。

 さらにそれに併設して開催されていた、現代画家の「眠り」をテーマにした特別展を見学。
可愛い赤ちゃんの眠りから、ちょっとグロテスクな眠りまで様々な角度から眠りを捉えたユニークな展示会であった。 午後4時退出。

 隣のドーム美術館で、モーツァルトの自筆譜も含むモーツァルトに関する展覧会があり見学。
題して「Himmel und Erde」(天と地)。モーツァルト関係のMuseumは4か所目。まさにザルツブルグに来たという成果あり?

 16:45に見学を終えて、外に出ると、街頭パフォーマンスでピアノ演奏をやっていた。ピアノまで持ってきてパフォーマンスをするとは徹底している。曲目はモーツァルト・メドレー。
彼の目的は自らの演奏するCDを15ユーロ(2千円超)で売ること。10ユーロなら買ったかも。
そのうち午後5時になっていた。 

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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-25
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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-24

2006-12-19 23:00:29 | 旅行記
Mozart Matinee つづき

第三ステージは、モーツァルトの交響曲ハ長調。

特に目新しいところの無いオーソドックスな上々の演奏。

熱狂的なアンコールの拍手に何度か応えて指揮者アニュ・タリ嬢はステージに戻ってきたが、「今から帰って飲んで寝る」というユーモアあふれたジェスチャーをしたので、場内爆笑となり、アンコール曲無しで終わった。

こういうユーモアもマチネ・コンサートならでは、というところでしょうか?
お昼の1時半頃終了。


モーツァルト小橋を亘り旧市街へ。
日陰の Café Tomasalli で昼食。Stiegl Bier とオムレツを食す。

デジカメのメディア容量がちょっと不足気味なので、写真データを整理し、映りの悪いデータを削除。
「下手な鉄砲も・・・」の方なので、結構削除できるデータもあった。
午後2時そこから移動。
レジデンツ(大司教邸宅跡)へ

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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-24
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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-23

2006-12-12 23:40:08 | 旅行記
  (ちょっと手振れで見にくいですが、第2ステージのアンコール時)

 昨日12月11日、午後9時からの「のだめカンタービレ」も、面白かったし、音楽もショパンの練習曲やシューベルトのピアノ曲など、野田恵がコンクールで弾く曲を相当長く引用していて、堪能した。
 千秋真一の飛行機恐怖症のトラウマと、それを解消させようとする、のだめの(先週からつづく)献身が描かれていた。
賞金目当てのコンクールへの出場も、千秋真一を欧州に留学させる費用にという「金色夜叉」みたいな展開。
 奇想天外で面白く音楽ファンが見てもなかなかの新機軸のドラマである。

 その後10時からは、チャンネル変わってNHKで、山本耕史がモーツァルトを訪ねる旅を1時間半に亘ってやっていた。
 山本耕史は「毎日モーツァルト」という番組の案内役(ナビゲーター)をやってきたと言う。
 ここで紹介されたモーツァルトゆかりの場所は、この3年間に私が旅したところが殆どであった。もちろん、行っていないところも紹介されていたが。
 しかし、さすがNHKとあって、一般観光客が入れない特別な場所にも入り込んで撮影していた。

 さて、私の「ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて」は、
Mozart Matinee Koncert(お昼のモーツァルト演奏会)のつづき。

2曲目は現代音楽。指揮者は大きな譜面台に楽譜を広げていた。

 1974年生まれというから、まだ30歳そこそこのラインハルト・フーフスという若手作曲家の2006年(今年!)できたてホヤホヤの作品。おそらく世界初演(で最後だったりして・・・)。
 オケはモーツァルト専門のザルツブルグの広告塔的楽団かと思っていたが、この現代曲を良くこなして見事な演奏を行なってました(失礼しました。)
 現代音楽にしては、比較的解り易い音楽でした。
最近の日本の若手の現代音楽は、独りよがりが一人歩きをしているような、聴く人の気持ちを全く無視している曲が多いが(たとえば、FM放送で聴いた日本音楽コンクール・作曲部門へのエントリー曲など)、フーフスのこの曲は現代音楽らしい斬新性も持ち合わせながら、全体として納得のゆく曲でした。

ここで、第一ステージ終了。

 第二ステージは、ソプラノとオーケストラによる、モーツァルトのオペラナンバー。
ソプラノはポーランド人のアレキサンドラ・クルツァーク。
いわゆる、おなじみの聞かせどころのあるアリアメドレーという感じで、先ほどの現代音楽のように構えて聴くこともなく、気軽なマチネ・コンサートという本来の雰囲気です。

 第三ステージは、次回のお楽しみに! 


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「のだめカンタービレ」オフィシャルサイトは、ここをクリック
「毎日モーツァルト」(BS-2)は、ここをクリック

ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-23
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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-22

2006-12-03 20:48:18 | 旅行記
   (写真はきらびやかなMozarteum内観)

「Mozarteum Koncerthaus」モーツァルテウム・コンサートホールでの
Mozart Matinee Koncert のつづき・・・

 (そのすぐ左に会場の入り口があったが、そこも同様の古びたたたずまい。
ホワイエも何と言うことはない、日本の古い公会堂のホワイエという雰囲気。)
ここまで、前回の再録。

 しかし、開場時間となり、中に入ると外側とは全く異なるきらびやかな造り。ついさっき改装したばかりという感じです。

 演奏は、ザルツブルグ・モーツァルテウム・オーケストラというから、座付きオケ(冠オケともいう)というところ。
本場中の本場の演奏と言う訳だ。

指揮者はエストニア(旧ソ連の一部)出身の女性指揮者 Anu Tali。

1曲目はモーツァルトの「セレナーデ」
各2本のホルンと小管弦楽(バンダと言う)が舞台上手(客席からみて右側)・下手、そして客席2階前方の上手・下手の4箇所に分かれて掛け合い(エコー)を行なうと言う珍しいそして美しい室内楽曲。 当時のホルンはキー(バルブ)のないナチュラルホルンであるが、その自然倍音だけで出る音を駆使したホルンの腕の見せ所満杯の曲である。 ホルンが次々とバンダを渡って掛け合いをするので、エコー効果抜群であった。後で公演パンフを読んで、これが愛称「エコー・セレナーデ」というのを知り「なるほど」と思った次第。 もちろん初聴きであったが、解り易い美しい曲でした。

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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-22
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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-21

2006-11-23 17:08:40 | 旅行記
         (写真はモーツァルテウム大ホール外観)

8月19日ザルツブルグ最終日
昨夜も日が替わってから寝たが、朝6時半に目覚めてしまった。
もう一眠りすることにし、7時半までうとうとしていた。
7時半起床。7:45朝食をとりにレストランに行くと、まだ人の出足が少ない。8時過ぎくらいから朝食に来る人がどっと増えてきて、座席はほぼ埋まる状況。
メニューは昨日と同じ。

朝食後荷物のチェックと再梱包。 
バッグの中身を全部出してみると結構分量が多い。
さあ、どうやって詰め込み直すか? 
とりあえず、この旅行で今後使いそうも無いものから下に詰め込む。
随分時間がかかり、ようやく9時半ころ Re-package終了。

大きな荷物(と言っても手提げバッグであり、トランクではない)をホテル地下にあるとランク・ルームに預け、ザックのみ担いで出かける。
今日はモーツァルテウムでのマチネ・コンサートに行く。

9:45ホテル出発。 9:51のトロリーバスに乗車。 
いつものミラベル広場前(Makarplatz)で下車。モーツァルト住居跡Museumの方向に歩いていると、近くの教会の10時の鐘が鳴る。 いい雰囲気。
昨日行った、モーツァルト住居跡Museumの係員に「Mozarteum」コンサートホールの場所を聞くと、すぐ近くだとのこと。

「Mozarteum Koncerthaus」モーツァルテウム・コンサートホールで
午前11時からMozart Matinee Koncert がある。

会場に正面らしき所に着いたが、華やかさは全く無い。しかし、そこはモーツァルテウム音楽院の入り口でした。

 そのすぐ左に会場の入り口があったが、そこも同様の古びたたたずまい。
ホワイエも何と言うことはない、日本の古い公会堂のホワイエという雰囲気。



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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-21
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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-20

2006-11-06 22:51:25 | 旅行記
 さて、再び「Butelia Liberata」に戻ろう。
ケッフェル118であるから、モーツァルトにとっては初期の作品。
言語がイタリア語、パンフレットの逐語翻訳はドイツ語と言う訳で、内容はさっぱり解らなかった。
 ただ、パンフレットには、あらすじが英語で書いてあったので、それを少し紹介すると、早い話が、オロフェルネが率いるアッシリアの軍隊に占領され、病苦に悩まされているButeliaという都市に自由(Liberata)をもたらす、イスラエルの巫女アミタルとButeliaの司祭オツィアの話、と言うところか?(あまり早い話ではなかったが)
 ストーリーを御存知の方はコメントしてください。(もしかして、とんでもない誤訳をしているかも知れません)

 音楽的には、たとえばバッハのオラトリオ「マタイ受難曲」のように、ソリストがストーリーを語り、通奏低音(チェンバロ)がブリッジ音楽的に短くつなぎ、コーラスが受けるという、終始定型的な進め方であり、オペラというよりそれこそ「オラトリオ」のような雰囲気であった。

 なお、バッハはオペラを書かなかったが、「マタイ受難曲」などは、評論家の中には「オペラそのものである」という見解もあるようだ。キリストの受難の明確なストーリーを複数の登場人物が演じるのであるから。

 解説パンフの英文によると、最初は14才のとき(1771年)にオラトリオとして「Butelia Liberata」を作曲したことが手紙に3回に亘って触れられているという。 
そして1784年にウィーン音楽協会の依頼を受けて旧作の掘り起こしを行なって、オペラ化したということらしい。 オラトリオみたいな感じであるのは、間違いではなかった。

 有名なモーツァルトの後期のオペラとは全く異なるものであった。
途中一回の休憩を取り、午後11時終了。
昨日、長らくバスを待たされた挙句、歩いて帰ったことを“教訓に”この日は、会場を出てそのままホテル・ドライクロイツまで歩いた。

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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-20
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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-19

2006-10-28 23:10:29 | 旅行記
 午後8時から、祝祭大劇場に隣接する、フェルゼンライトシューレ(Felsenreitschule)で、モーツァルトの初期のオペラ「Butelia Liberata」を観る。

 このホールは、ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」(The Sound of Music) の中で、最終場面での音楽コンテストが行なわれる会場である。このホールの雰囲気をお知りになりたい方は、「サウンド・オブ・ミュージック」の最後の数十分を御覧ください。

 会場の入り口をはいると、広いスペースと高い天井のエントランス・ホールがある。その昔乗馬学校があったところらしい。



 この劇場は背後の岩山を切り開いて作ったというだけに壁や床は岩肌そのまま。舞台の背後も岩山を切り拓き、古代の神殿のようなつくりにしている。正面には、バルコニー状の構築物を配してあった。
 舞台は、その岩肌の上に木造らしき造作で作ってある。客席床面は、前の方は岩肌そのままであり、後方の結構勾配のある客席段床は木造で作ってある。客席には結構な傾斜がついていて、見やすい。私の席は上手前方のほうであった。


 
 さて、そのモーツァルトの初期のオペラ「Butelia Liberata」の開演が近づいた。
オーケストラと合唱団が入場。
オーケストラのチューニングが始まるのに前後して、近くの大聖堂の鐘が鳴り始め、その音が場内にまで響いてくる。その鐘の音2・3回ではなく、結構長く続いている。
 そして、鐘の音が余韻となって響く頃、ソリストと指揮者が入場。心憎い演出。
午後8時過ぎ演奏が始まった。

 演奏はミュンヘン・カンマー・オーケストラ、合唱はウィーン・スターツオーパー(国立歌劇場)合唱団、指揮はクリストフ・ポッペン。
 いわゆる演奏会式オペラである(ソリストも合唱もオラトリオの演奏会のような感じで、演技なし)。
 言語はイタリア語。 Mozartのオペラは殆どイタリア語で、当時はドイツ・オーストリアでも音楽分野ではイタリア語が公式言語であり、ドイツ語での上演は格が低いとされていた。
 映画「アマデウス」では、モーツァルトがドイツ語での上演を企画した際に宮廷音楽家の総スカンを食うところを描いている。
 日本のオペラ界が、いまだに原語上演に拘って(日本語上演は格下だと考えているようだ)、字幕を見ながら聴くと言う、音楽に集中できない本末転倒の環境を良しとしていることを、モーツァルトが見たらどう思うであろうか?
 なお、モーツァルトがドイツ語オペラを上演したのは、「魔笛」など彼にとっては晩年のことである。
(つづく)

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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-19
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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-18

2006-10-20 23:54:46 | 旅行記
    (写真はホーフェン・ザルツブルグ城より見た市内の一画)

祝祭劇場の横をやや奥まったところまで進むと、ケーブルカーの乗車口に着いた。
このケーブルカーは、丘の上のお城ホーフェン・ザルツブルグ城へ行くものだ。
乗客が列を作って待っていたが、それほどの待ち時間ではなかった。
18:08乗車。僅か1分で到着。これもザルツブルグ・カードで無料。

18:10-45 城内を見学。往時をしのばせる大砲や武器などが展示してあった。武器・武具の展示は今世紀に至るものまでが揃っており、軍事博物館の感もある。



ホーフェン・ザルツブルグ城は下から見ると断崖に立つ城塞そのものだが、上がってみると極めて観光化されており、展望レストランやカフェやお土産やさんが並んであり、「どこも同じ傾向だなぁ」と思ってしまった。

18:48発の下りに乗り、早々にお城を退去。

麓のビアレストラン「Stiegel」で、夕食。 Winer Schnitzel とコーヒーで20ユーロ。
安くはない。 このメニューは、この見せの看板のようで、メニューにもTOPに記してあった。店の名前がビールの銘柄であることからも、ここはビアレストランなのだが、今からオペラ観劇なので、やむなくアルコール分は避けた。

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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-18
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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-17

2006-10-13 23:36:14 | 旅行記
      (写真は、モーツァルト広場のMozart像。
         その奥は「Viva! Mozart 2006」会場)

16:00 モーツァルト広場で写真撮影。

 レジデンス(王宮)の博物館で、
 「Viva! Mozart 2006」
  という展示会をやっていると案内があったので、今度はそれを見学。

今日3回目のモーツァルトMuseum見学である。

 結構考えられた充実した構成となっていて、子どもから専門家まで勉強になるように展示されている。
 先ほどの、モーツァルト生家のような観光テーマパーク型ではなく、学術的博物館と言う感じである。
 この展示は、モーツァルト生誕250周年の今年限りの企画展のようである。
6時前まで見学。



 祝祭劇場の横をやや奥まったところまで進むと、ケーブルカーの乗車口に着いた。

 このケーブルカーは、丘の上のお城ホーフェン・ザルツブルグ城へ行くものだ。


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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-17
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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-16

2006-10-08 23:10:17 | 旅行記
    (写真は観光客向け「モーツァルトの生家」博物館)

「モーツァルトの住居」跡の博物館(Mozart Wohnhaus)見学後、ザルツブルグ旧市街地に移動。

モーツァルト小橋を亘るとすぐにたどり着ける。

こちらにも観光客が多数訪れる「モーツァルトの生家」博物館
(Mozarts Geburtshaus)がある。
こちらもザルツブルグ・カードで入場料無料。

こちらの展示は、相当“洗練”というか観光化されている。 
モーツァルト・オタクから子どもまで楽しめるように仕掛けがしてあるテーマパーク方式。いわゆる商業化された施設だった。

観光スポットの賑わいで子ども達も多く、落ち着いて見る雰囲気ではない。
20分ほど早々にそこを退去。 

12:10から大聖堂を10分ほど見学。



12:20祝祭大劇場の売店で、いわゆるバックステージツアーのチケットを購入。 これもザルツブルグ・カードで無料。

デジカメのXDカードの容量不足警告が出る。 予備カードはホテルに! あわててホテルまで取りに帰る。13:10 祝祭劇場のある Herbert von Karajan Platz に戻れた。

 13:30-50 再び大聖堂と周辺を見学。




午後2時、祝祭大劇場ガイドツアー参加。

14:05-45 大劇場内を主として客席から見学。 ドイツ語での解説の後英語で補足。
それによると、今年はモーツァルトのオペラ全てを上演するので、それだけでも22公演ある。
通常のシーズンでは、オペラは6-7本なので、今年は3倍の公演演目で大変だとのこと。

 ホールの大きさや、上手・下手のスペースや後ろ舞台の構造、迫やピットの深さ、フライズの高さなど、通常のバックステージツアーと同様の説明をしていた。残念ながら記録ができる状況ではなかったので、一部ビデオに収録した。

 舞台上では、本日の公演の仕込が行なわれていたが、写真はOKだったので数枚取った。しかし、暗くてブレテしまって写りは悪い。
 この舞台を見て、昨日のピアノリサイタルが舞台を使わず、客席の一部(オケピット)を使っていたことが明確になった。

 そこを出た後、米国のザルツブルグ・パビリオン(広場に仮設)で行われた講演会に出席。飛び入り歓迎とのことで、討論セッションを聞いた。
講演者と司会者が、パラフレーズごとに質疑応答するという形式の米国のTV番組でよくやっている方式。(もちろん英語での討論)
モーツァルトは言うに及ばず、ザルツブルグのオーケストラや各地のオーケストラサウンドのこと、マーラーのこと、果ては新ウィーン楽派(シェーンベルク、ベルク、ウェーベルン)の話にまで及んでいた。
極めてマニアックな話のようなので、多くの一般参加者に理解されていたかどうか?
ひとしきり二人での討論が終了後、フロアからの質疑応答が始まった。
そこでは、一人の老紳士がちょっと筋違いな感じの質問と言うか意見表明を行ないだした。 
いかにも自らの知識をひけらかすという質疑だったので、私はその場を退席した。

(続く・・・)
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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-16
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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-15

2006-10-01 23:27:02 | 旅行記
    (写真は、Mozart Wohnhaus 「住居跡博物館」)

8月18日(金)

 9時前まで寝ているつもりが、目覚ましもならないのに(時差もあるのに)7時前に目が覚める。
 5時間ちょっとしか寝ていないことに。 もう一度寝ようと試みるが無理。
7:30にベッどから出てシャワーを浴び、髭をそる。

8時に朝食。ビュッフェ形式。
 昨日とは異なり、卵料理やトマト・キュウリ・スイカなどサラダ・果物も豊富。チーズ・ハム類は相変わらず豊富。 
フリードリンクのジュースも5種類。 もちろんコーヒー・紅茶各種・緑茶など。



 予定より早く、9時前ホテルを出て最寄のトロリー・バス停
(Grillparzerstrase)へ。 ところが雲行きが怪しい。
バス停から、折りたたみ傘を取りにホテルに戻る。 
再びバス停に行く途上で早速ポツポツと落ちてきた。
バス停に着くと間も無く、定刻(9:31)にトロリーバスが来た。

 ザルツブルグ・カードを運転手に見せて乗車。 見せなくとも乗れるのだが・・・。
乗車後しばらくすると、乗客の一人のおばさんが、車内を回り始めた。
そして身分証(IDカード)を示しながら一人づつ乗車券を確認。 
『鬼の検札』である。 この旅行で初めて出くわした。

 9:40 一昨日も昨日も行ったミラベル宮殿前(Makarplatz)着。
同じ広場の一画に留まるのだが、路線や停留所の位置によって、MirabelだったりMakarplatzだったりTheaterkasseだったりする。
いわば、博多駅前の停留所の位置ごとに名前が違うという感じ。
最初は戸惑ったが・・・



 9:45 ミラベル宮殿前の
「モーツァルトの住居」跡の博物館(Mozart Wohnhaus)見学。
日本語イヤフォンガイド付き。
ザルツブルグ・カードで入場料無料。(イヤフォンガイド使用料金も無料)
この、イヤフォンガイドを全部聞きながら廻ると2時間くらい掛かるのではないだろうか?
適当に飛ばしながら巡回する。
来場者はそれほど多くなく、見学にはよい環境である。

 写真は禁止。 
展示は博物館らしく淡々とした内容であったが、多くの貴重な資料が展示されていた。
ここで、1時間半モーツァルトの足跡をたどる。

 その後、ザルツブルグ旧市街地に移動。
モーツァルト小橋を亘るとすぐにたどり着ける。

(続く・・・)
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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-15
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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-14

2006-09-29 23:39:04 | 旅行記
  (写真は、休憩時に自分の座席から客席側を見たところ)

本日の演奏曲目は、
 ハイドン:ピアノソナタ ニ長調
 シューベルト:ピアノ・ソナタ ト長調
休憩後
 モーツァルト:幻想曲 ハ短調(ケッフェル475)
 モーツァルト:ロンド イ短調(ケッフェル511)
 ハイドン:ピアノソナタ ハ長調
であった。
(ここまで、前回の続き)
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2006年8月17日 午後9時、私にとって初の「ザルツブルグ音楽祭」公式演目、
ALFRED BRENDEL(アルフレド・ブレンデル)氏のピアノリサイタルが始まった。



 それぞれの曲目解説と感想を書いていると、また数回分を要するので、音楽愛好者の皆様には物足らないとは思うが、全体としての印象に留める。

 ブレンデル氏をご存知の方は、ご理解いただけると思うが、その見た目の印象とは全く違う繊細な演奏であり、美しすぎるという感覚。

 ハイドンはもとより、シューベルトの楽曲は、その旋律の美しさもあいまって天上の美しさで、ついつい睡魔に襲われる(日本時間:午前4時)。
まあ、睡魔が誘うのも無理のない話。

 それでも、どうにか眠り込むことはなく、美しい旋律に酔いしれることができた。



 後半はモーツァルトとハイドン。さすがにモーツァルトは胎教や癒し用のプログラムがCDで発売されているだけあって、母の羊水に浮かぶ雰囲気か(それを覚えているはずはないのだが・・・)
とにかく、至福のときであった。

23:10 終演。

 バス停で24時近くまで待ったが、来るはずのバスが来ず、結局ホテルまで歩き。
深夜のザルツブルグ市内を20分ほどWalking、24:15ホテル着。

 ホテルのフロントの女性が、夕方このホテルに到着した時に、地理的案内を詳しくしてくれていたので、帰る方角の見当が着いたのでよかった。
地図だけでは、よくわからなかったり、迷ったりしていたことだろう。

 このホテル「ドライ・クロイツ (3本の十字架)」は昨日のペンションとは違って、湯舟があったので、お湯を張ってゆったりと入浴し、残り湯で洗濯。シャワーですすぎ。備え付けのハンガーに干す。

 そう言えば、晩飯を食べていなかったので、ホテルへの帰路の果物屋で買った、リンゴ一個とビールを飲んで寝る。 25:30就寝。

 明日は、緊急の日程もないので、8時から9時頃にゆっくり起床しようっと!

(続く・・・)
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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-14
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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-13

2006-09-28 23:04:33 | 旅行記
   (写真は休憩時間に調律師が調整しているところ)

 2006年8月17日、午後9時、
 ALFRED BRENDEL (アルフレド・ブレンデル)ピアノリサイタル開演。

 会場は、ザルツブルグ祝祭劇場・大劇場 (Grosses Festspielhaus)。 サイド・バルコニー席付き二層の劇場。
 オペラハウス型なので、ピアノリサイタル向けではないが、プロセニアム(舞台額縁)に壁を降し(正面反射板という)、オーケストラピットを舞台面まで上昇させて、そこを演奏面としている。

 従って、オペラや演劇で使われる通常の舞台面は、正面反射板の背後に隠れている訳である。
 本日の市内観光では2700席と言っていたが、これはオケピットを客席にした状態でのことであろう。 しかし、それでも2500席くらいはあるはずだが、それほど大きなホールには見えなかった。



 私の座席は日本からインターネットで予約したのだが、その時点では場所は不明の希少な残券だった。
 案内されて座ったところは、ステージ上(すなわちオケピット上)の上手(かみて)側面反射板前であった。
 一昨年ウィーンのムジークフェラインザール(Musik Ferein Saal)のウィーン交響楽団のコンサートの時も下手(しもて)舞台上のティンパニの後ろであった。

 ブレンデル氏はもういいお年ではあるが愛嬌のあるステージマナーで、曲の合間には客席の笑いを取っているようであった。
あいにく言葉がわからないので、意味不明ではあったが。
プログラム(3.5ユーロ)のドイツ語の解説に寄れば、彼の国際的デビューは1949年にブゾーニ国際コンクールでの優勝によるという。

 本日の演奏曲目は、
ハイドン:ピアノソナタ ニ長調
シューベルト:ピアノ・ソナタ ト長調

 休憩後
モーツァルト:幻想曲 ハ短調(ケッフェル475)
モーツァルト:ロンド イ短調(ケッフェル511)
ハイドン:ピアノソナタ ハ長調

 であった。


(続く・・・)
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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-13
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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-12

2006-09-26 23:20:29 | 旅行記
  (写真は、ヴォルフガング湖遊覧船上からの光景)

午後3時 ヴォルフガング湖(Wolfgangsee)湖畔のザンクト・ギルゲン(St.Gilgen)に到着。
15:15 船で湖上遊覧に出発。

 ヨットリゾートのようで、あちこちにヨットが出ていた。
   
 湖水は澄み切っていると言う訳ではないが、まずまずのところ。

 途中2ヶ所の波止場にとまり、午後4時、ザンクト・ヴォルフガング(St.Wolfgang)に到着。


欧州でのリゾート地として有名なこの湖のほとりに現地では超有名だと言う「白馬亭」がある。16:10その前でこの湖畔の街について簡単な説明。
 この老舗にあやかり、周辺には「白鹿亭」「白熊亭」などこれを真似たホテル・レストランが並ぶ。

 近くの教会の祭壇が有名だとの事で、中に入る
   

 16:12-22 近くの教会を見学し、集合場所に帰ってきたが、誰も居ない。 ちょっと早く来すぎたか? 
 そう言えば、集合時間を注意して聞いていなかった。

 4時半になっても誰も来ない。
えっ! 置き去りにされたか? 
しかし、バスに戻れば荷物だけあって人が居ないことに気づくであろう。
しばらく待とう。

 16:45 になっても矢花さんは迎えに来ない。 日本人客が通りかかったので、尋ねると別のバス会社のツアーとのこと。
そのツアーのガイド(日本人ではない)を紹介されたので、日本語と英語交じりで事情を説明すると、帰りは一緒に載せてあげる。こういうことは良くあることでお互い様だという。
こちらのバス会社に携帯電話で連絡をとってもらったところ、それでOKだとのこと。

 と言う訳で、16:55別の会社のツアーバスに同乗させてもらい、帰途に着く。
18:15ザルツブルグ着。 ミラベル庭園前で下車。
矢花さんが、『我が荷物』二つを抱えて降車口で、おで迎え。 
「申し訳ありません」を連発。
   
「私は、午前中のツアーの時から肉迫して置いて行かれないようにしていたのに、なんで? バスの中で普通人数を数えるでしょう? 荷物も置いていたのに、隣の人も知らん顔?」と問うた。
 彼女曰く「白馬亭前で数えたとき、ちゃんと人数が居たので出発しましたが、他のツアーの人を数えたみたいです。」とのこと。
そして、「お詫びにホテルまで送らせて頂きます。」と言い、タクシーを呼んだ。 タクシーが来たが、さすがに矢花さんがホテルまで同行してくれる訳ではなく、タクシー代金を出してくれるだけだった。
 どちらにせよ、タクシーで行くつもりだったので、助かった。
午後7時前ホテル着。

 今夜と明日はホテル・ドライクロイツ(3本の十字架)。
シャワーを浴び着替えて、7時半コンサートに出掛ける。 開演は午後9時。


(続く・・・)
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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-11

2006-09-25 19:00:59 | 旅行記
   (写真はザンクト・ギルゲンからヴォルフガング湖の眺望)


 午後2時から、後半のサウンド・オブ・ミュージックの舞台、ザルツ・カンマー・グートへのツアー。
 
 参加者40名程度。大型バス使用。ガイドは引続き矢花さん。
運転手は、Cnristianさん。

 ザルツとは英語ではソルト(Salt)すなわち「塩」。 
ザルツ・カンマー・グートとは、ハプスブルグ家の「塩の御料地」と言う意味だそうだ。
太古の昔、海だったと言う。

 もちろんザルツブルグとは「塩の町」という意味で、ザルツブルグは塩で儲けて大きくなった都市であるという。
 紀元前(BC)5000年から集落ができ始め、裕福な生活をしていたという。
BC800年集落が繁栄・拡大。
BC500年、ケルト族が侵攻。支配。
現在のザルツブルグの街並みの形成は16C~17C(世紀)にかけてとのこと。

 ザルツブルグ近郊の保養地としてバード・イシュルが有名(らしい)。
ミュージカル「エリザベート」で、姉のヘレネが若きオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフとのお見合いに家族連れで行くのが、このバード・イシュル。そして、親の期待に反し、フランツ・ヨーゼフは姉のヘレネではなく、妹のエリザベートを王妃に迎える。)
 バードは「温泉」の意味で、Bad と書くので、英語で見ると「悪い」という風になるので、看板に「Bad」とあれば、悪いではなく「温泉」と考えてください、とのことでした。 バード・イシュルとは「イシュル温泉」という意味。

 この当たりの別荘は2階建て3階建ての2世帯住宅が中心で、代々受け継がれて行く。そして、改装も大きな改装も含めて自分たちでやるのが普通だそうだ。


 丘を越え、牧場をわたりバスは行く・・・
風光明媚とは、こういうことでしょうね。
午後3時 ヴォルフガング湖(Wolfgangsee)湖畔のザンクト・ギルゲン(St.Gilgen)に到着。



(続く・・・)
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