気の向くままに junne

不本意な時代の流れに迎合せず、
都合に合わせて阿らない生き方を善しとし
その様な人生を追及しています

'14. 驚異のスタミナ娘・川澄奈穂美

2014年05月24日 | なでしこ

劇的な幕切れ ! 岩清水梓・決勝ゴール !!

全てが⑥宮間あやから。
 「なでしこ」が世間の注目を集め始め出した頃から、終始チームの要であり牽引してきた宮間あや。正確無比なパスとシュート力で、ここ一番と云う所で「なでしこ」を導いてきました。その存在感が準決勝のここでも遺憾なく発揮された試合でした。2-1というロースコアでしたが、本来はもっと圧倒的な結果が待っていた筈。そうならなかったのは決定力不足に起因しています。特に⑬高瀬は何度失敗していたのでしょう。初戦から見ていると大分動きは良くなってきてはいるものの、得点源としてはアテには出来ない状況は変らないですね。ここ迄の「なでしこ」の得点数19の大半は宮間あやが起点となってのもの。まさにチームリーダー、司令塔の役割を果たしています。そう、宮間あっての「なでしこ」と言っても過言ではないでしょう。攻撃面に関しては、後はシュートの決定力だけと言ってもいいでしょう。しかし常に高瀬を起用し続けている現状では、不安が残ります。
 守備面では最初から疑問を持ち続けています。②有吉、⑫中島がどうしてスターティング・メンバーなのか、どう考えても腑に落ちません。中一日という厳しい条件の中、それなりに体は動いている様には見えるものの、無駄な動きが目立っていたりボールを奪われたり、パス・ミスなどの集中力の低下が多かった様です。それのいい例がこの日の中島のハンドでしょう。確かにハンドと云うのは不可抗力の要素が多々有ったり、狙われてのものが有ったりしますが、あの場面では中島の不注意が全てです。結果、PKで1点を奪われ、試合の流れが判らなくなるという始末。これは今後の「なでしこ」の課題となるものでしょう。

「お局様」⑩澤は生きていた。
 意外であったのは⑩澤の動きでした。後半6分、⑥宮間の左サイドからのコーナー・キックの際、右からスルスルとポスト左へ走り込み、ダイビング・ヘッドで枠のやや右へのヘッディング・シュート。やはり経験の賜物であったのか。③岩清水が相手を押さえ付けていたとはいえ、他のディフェンスはボール・ウォッチャーとなっていました。長年に渡る⑥宮間・⑩澤の阿吽の呼吸とでも言ったものが久々に見られました。しかしそれがあの局面で見られるとは思ってもみなかった事で、してやったりと云う気持ちと同時に意外な気分を感じました。

 1-1のまま90分の前・後半を終え、これはPK戦になるのかと云う気持ちが増々強くなっていった15分ハーフの後半、それも2分間のアディショナル・タイムの残り1分を切ったところでまたも⑥宮間のコーナー・キック。これを③岩清水がコーナー右隅へのヘッディング・シュート。残り時間数十秒と云う所で決勝ゴール。何という幕切れでしょう。まさに「なでしこ」全員で勝ちを手中に収めた試合でした。疲労困憊状態の中にあって、相手よりも勝ちに拘った精神力の強さが「なでしこ」の強さの要因と言えるでしょう。
 それを象徴しているのが試合終了後のインタビューで⑨川澄奈穂美が口にした一言に要約されています。120分走り回った後にも拘らず「楽しかった」と答えていたのです。驚異のスタミナ・ガール・奈穂ちゃんて、やはり只者じゃありませんね。

 次はオーストラリア

 未だ手にしていないアジア選手権の王座。今回は期待が持てそうですね。第1戦で2-2と引き分けたオーストラリアが決勝戦の相手。力量五分と見るかアジア・カップを制しているオーストラリア有利と見るか、それは様々でしょうが、先発メンバーが鍵を握っているでしょう。どんな種目でもここ一番と云う時には、一番調子のいい選手を用いるのが常套手段。勿論経験値も必要では有りますが。その観点から言えば、高瀬・有吉・中島は先ずはベンチ・スタートにするべきでしょう。逆に疲れは残っていたとしても③岩清水・⑥宮間・⑨川澄・⑧阪口は先発90分必要ですね。お局⑩澤も必要と言えるのかもしれません。フレッシュなところでは⑪吉良・⑭木龍・⑮菅沢・⑯猶本等の選手起用がいいと思います。きっと何かをやってくれる雰囲気が漂っています。
 2-2で引き分けたとはいえ、2得点しているのは事実。ただ点のとり方に些か問題が有ったとしても、実力的にはほぼ互角。相手はディフェンディング・チャンピオンに対し、「なでしこ」としてはやっと巡って来た「王手」のチャンス。勢いに乗っているという面からは追い風に乗っている有利さが有る…と見ても良いでしょう。
 ですので、この最終戦には是非とも勝って、アジア・カップ王者という初の栄冠を勝ち取ってもらいたいものです。
 「なでしこ」の皆さん、どうか頑張って下さい。


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