1.脳科学の基礎のきそ
最低限これだけは知らないと脳そのものを理解できないという
「脳科学の基礎のきそ」を、ここでまず整理しておかないとわかんなくなっちゃう。
【脳の構造】
脊椎動物ならどの生物の脳も『脳=大脳+小脳+脳幹』で、できている。
へぇ~、魚も鳥もみんな同じなんだ!でも虫には脳はないってことかな。
●大脳 …情報を受けて判断し命令する中枢(司令塔みたいな感じ)
●小脳 …平衡感覚と大脳の命令の連絡役
●脳幹 …生命活動(呼吸・体温調節・心臓の動きなど)の役目
【大脳の構造】
(1)『大脳=新皮質+古皮質』で、できている。
●古皮質 …本能や感情(食欲・性欲など)
●新皮質 …論理的思考・判断・高度な知能活動
・古皮質の上を新皮質が覆っている形をしている。
・生物の進化の過程で、古皮質から新皮質へ、また、脳幹→小脳→大脳へと順に進化してきた。
・その証拠に、魚類や両生類は古皮質のみ。大脳はすごく小さい。
・爬虫類になってやっと大脳に新皮質がわずかに出てくる。
・ヒトになると大脳の90%以上が新皮質に進化し、脳幹は大脳で覆われ隠れちゃってる。
(2)『大脳=前頭葉+側頭葉+頭頂葉+後頭葉』で、できている。
前頭葉 …思考・精神・判断・運動
側頭葉 …形・色
頭頂葉 …感覚(痛み・触覚・温度など)
後頭葉 …視覚
ヒトをヒトたらしめているのは、他の生き物とは比較にならないほど高度に発達した前頭葉にある。
(3)各大脳の4つのパーツを関連づける働きをする新皮質には連合野がある。
前頭連合野 …前頭葉の前の部分。特に思考・理性・判断。
【 脳とこころ 】
『こころ=脳の細胞がおこす電気と物質の化学反応によっておこる働き』
・ちょっと簡単にいいすぎ(笑)。でも、あながち間違いじゃないはず。
・脳からの命令は電気になって体中をめぐる。
「手を握れ!」という脳の命令は、電気になって手の筋肉に伝わって握る動きをするということ。
・低周波治療器でマッサージできるのは、この原理を使っているから。
脳の命令の変わりに、直接筋肉に電気を流して、ビクビク動かすことでマッサージしている。
・どうやって脳で電気がおこるかというと、脳にある約140億個ものニューロンという脳の細胞でおこる。
・目で見たり、耳で聞いたりして脳に外部からの刺激を受けると、ニューロンの中で電子交換がおこる
しくみになっている。これが電気。
・そのニューロンとニューロンをつなげている結合部分(シナプスといいます)で、その電気によって、
神経伝達物質というのが放出される。
(理研BSIより)
・この神経伝達物質は名前を聞けばどれも聞いたことがあるほど有名。ドーパミンが放出されれば快感。
アドレナリンなら恐れ。ノルアドレナリンなら睡眠欲を感じる。
・たくさんつながっているニューロン間で、この電気と化学物質の反応が伝達していきながらおこるから、
結果的に電気になって脳から全身へ伝わることになるわけ。
《 第1回のポイント 》
●こころに関わるのは、脳の中でも特に前頭葉。
●高度な知能は新皮質。本能は古皮質。
●その新皮質にある前頭連合野は、各脳の働きを関連づける新皮質の中でも、
特に思考・理性・判断になくてはならない。
●こころは脳に宿っている。
はてさて、ネコにはどれだけあるんだろうか?
次回はいよいよネコのこころにグッと迫ります!
とりあえず、きょうはここまでにしよっと。
【コメントいただく際のおねがいです】
『脳科学でわかるネコのこころ』に関しては、いつものようにおひとりずつに
お返事できませんが、何卒ご了承ください。
連絡先不明で不快なコメントは、これまで通り、サクッと、ズバッと削除しちゃいます。
最低限これだけは知らないと脳そのものを理解できないという
「脳科学の基礎のきそ」を、ここでまず整理しておかないとわかんなくなっちゃう。
【脳の構造】
脊椎動物ならどの生物の脳も『脳=大脳+小脳+脳幹』で、できている。
へぇ~、魚も鳥もみんな同じなんだ!でも虫には脳はないってことかな。
●大脳 …情報を受けて判断し命令する中枢(司令塔みたいな感じ)
●小脳 …平衡感覚と大脳の命令の連絡役
●脳幹 …生命活動(呼吸・体温調節・心臓の動きなど)の役目
【大脳の構造】
(1)『大脳=新皮質+古皮質』で、できている。
●古皮質 …本能や感情(食欲・性欲など)
●新皮質 …論理的思考・判断・高度な知能活動
・古皮質の上を新皮質が覆っている形をしている。
・生物の進化の過程で、古皮質から新皮質へ、また、脳幹→小脳→大脳へと順に進化してきた。
・その証拠に、魚類や両生類は古皮質のみ。大脳はすごく小さい。
・爬虫類になってやっと大脳に新皮質がわずかに出てくる。
・ヒトになると大脳の90%以上が新皮質に進化し、脳幹は大脳で覆われ隠れちゃってる。
(2)『大脳=前頭葉+側頭葉+頭頂葉+後頭葉』で、できている。
前頭葉 …思考・精神・判断・運動
側頭葉 …形・色
頭頂葉 …感覚(痛み・触覚・温度など)
後頭葉 …視覚
ヒトをヒトたらしめているのは、他の生き物とは比較にならないほど高度に発達した前頭葉にある。
(3)各大脳の4つのパーツを関連づける働きをする新皮質には連合野がある。
前頭連合野 …前頭葉の前の部分。特に思考・理性・判断。
【 脳とこころ 】
『こころ=脳の細胞がおこす電気と物質の化学反応によっておこる働き』
・ちょっと簡単にいいすぎ(笑)。でも、あながち間違いじゃないはず。
・脳からの命令は電気になって体中をめぐる。
「手を握れ!」という脳の命令は、電気になって手の筋肉に伝わって握る動きをするということ。
・低周波治療器でマッサージできるのは、この原理を使っているから。
脳の命令の変わりに、直接筋肉に電気を流して、ビクビク動かすことでマッサージしている。
・どうやって脳で電気がおこるかというと、脳にある約140億個ものニューロンという脳の細胞でおこる。
・目で見たり、耳で聞いたりして脳に外部からの刺激を受けると、ニューロンの中で電子交換がおこる
しくみになっている。これが電気。
・そのニューロンとニューロンをつなげている結合部分(シナプスといいます)で、その電気によって、
神経伝達物質というのが放出される。
(理研BSIより)
・この神経伝達物質は名前を聞けばどれも聞いたことがあるほど有名。ドーパミンが放出されれば快感。
アドレナリンなら恐れ。ノルアドレナリンなら睡眠欲を感じる。
・たくさんつながっているニューロン間で、この電気と化学物質の反応が伝達していきながらおこるから、
結果的に電気になって脳から全身へ伝わることになるわけ。
《 第1回のポイント 》
●こころに関わるのは、脳の中でも特に前頭葉。
●高度な知能は新皮質。本能は古皮質。
●その新皮質にある前頭連合野は、各脳の働きを関連づける新皮質の中でも、
特に思考・理性・判断になくてはならない。
●こころは脳に宿っている。
はてさて、ネコにはどれだけあるんだろうか?
次回はいよいよネコのこころにグッと迫ります!
とりあえず、きょうはここまでにしよっと。
【コメントいただく際のおねがいです】
『脳科学でわかるネコのこころ』に関しては、いつものようにおひとりずつに
お返事できませんが、何卒ご了承ください。
連絡先不明で不快なコメントは、これまで通り、サクッと、ズバッと削除しちゃいます。
いやぁ~今日は講義を受けた感じです
頭の中が
hanaさんが先生に思えてきました、、、
ここがTESTにでたらダメかも、、、(笑)
でも勉強になりました
思ってて、今日来てみたら、
おおお。勉強になりました。
前頭葉が 他の生き物とは全然
違ってて、ヒトをヒトたらしめてる
ってのは、何故か、覚えています。
でも虫には痛みもないのかな?
さて、次は猫ですねっ
猫のは今まで聞いたことがきっとないので、興味深いです!
「こころ」の前頭葉と「感覚」の頭頂葉。
この辺がどのくらい発達してるんだろう。。
あぁ…
きゃわゆい・きゃわゆいジュルちゃんのお姿が恋しいです
>la chatte noirさん
>みほちんさん
>新妻さん
コメントをいただき、ありがとうございます。
わたしはぜんぜん知らないことばかりだったので、
それこそ、「へぇ~」の連発でした
ネコの習性とか性格とかって、雑誌や本にもあるんですが、
性分でそういうのを自分でイチから知って考えて答えを出さないと
こころの底から納得できないんだなぁ~、これが。。。
気長におつきあいいただければ幸いです。
ありがとうございました
うちの子猫でも、本気で噛んだりはしないから、やっぱり理性が働いているんじゃないですかね。つまり、前頭葉に相当する部分はかなり発達しているとみたぞ!
但し、飯の時には本能の方が勝ってしまってるみたいですけど(笑)。
ピンポイントと言えば、hanaさん、ピンポイント爆撃のようなナイスコメントを頂き、有り難うございました(笑)。
なるほど~。
生き物は常に感電してたんですね。
では、恋愛をするとその感電率はもっと上がるわけで・・・。
だから人によってショートするのかァ。
みょうに納得してしまいました。(笑)!
なかなか面白かったです。
次猫ですね。楽しみにしています