ジュルは赤ちゃんネコの存在に気づいていた。
保護初日。気になってドアの前に座り込む。
オ~ン、オ~ン、と聞き慣れない低い声で
呼びかけるように鳴く日々が過ぎ
子ネコ達の隔離を終える前の晩、
ケージまで近づくことを許されたものの
残念ながら赤ちゃんは寝ていたので姿は見えず。
それでもケージの上に乗り、なかなか側から離れなかった。
明くる朝。授乳をしていたらジュルがそばにきた。
ジュルに寄っていく好奇心旺盛な2匹。
ジュルはもう、存在を感じていたからか
赤ちゃんネコに動揺もせず、驚きもせず。
まるでハグするかのように
2匹の匂いをかいでご挨拶。
乳母となるか、姉となるか、子ネコ達にとって
ジュルはどんな存在になるのだろう。
*** ネコエイズキャリアのジュルと子ネコ達の同居について ***
歴史が浅い病気なので、まだ偏見や過剰に対応されることも多く、
子ネコへの感染を心配してくださる方もいらっしゃるかと思います。
わたし達の対応の仕方は、「ネコエイズについて」にまとめてあります。
そちらをお読みいただければ、ご安心いただけると思います。