「ここでお散歩できたらいいのにね、ジュル。」
いつも話かけながら通りすぎていた公園。
ひさしぶりに晴れたし、ひるまの外の世界に興味をもつか、
キャリーバッグを開けてみることにした。
出るも、こもるも、ジュルの自由。
自分で決めてね。
おっ!行きますか?
クンクン、クンクン。
ズンズン♪ ズンズン♪
あんまり、奥に入られるとついていけないよ
グイグイ、グイグイ。
すごい、すごい!
だけどやっぱり、ほふく前進なんだね
はい、1周。きょうはここまで。
ピンクに染まった鼻、前に突きでたヒゲ、自分でドンドコ前に進む様子。
どうやら、まんざらではなさそう。
でも、葉の香りや土の感触を楽しむ余裕まではなかったみたい
正直、意外。もっとビビッて出てこないと思ってたから。