ジュルのしっぽ-猫日記-

おっとりネコ・ジュルとのほげほげした毎日。

脳科学でわかるネコのこころ(第5回)

2006-08-20 | 脳科学でわかるネコのこころ
前回までは、ネコの脳からわかるネコの感情、
そして、こころの大枠を決定づける記憶力と想像力を勉強してきました。
さぁ、いよいよ、ネコのこころにようやく突入!

6.ネコのこころ
【こころに関連する定義】

 はじめに、ことばの定義をしておかないと、ややこしい。
●『こころ=感情+理性』 
●こころ …感情や理性となってあらわれる肉体と違って形のない働き。
●感情 …刺激に応じて変化するきもち(喜怒哀楽など)。
●理性 …感情に動かされず、筋道をたてて考えること。
●脳科学では、理性のためには、前頭葉と新皮質が必要とされている。



 ネコに感情があるのは明らか。じゃあ、理性はあるのか?
ネコに理性があれば、めでたくネコにもこころが宿っていることになるわけだ。
感情だけなら、こころとはいえない。それはただの本能にすぎない。
要は、こころとは「気持ち」と「考え」の総体のこと。本能だけじゃなくて、自分の考えで
生きられる力のこと。
こころとは、その対象が経験してきたことが反映された行動をする個性のあるものになる。
 でも、脳科学の一般論ではネコに理性どころか、こころの存在が認められていない。
ここまで勉強してきたように、ネコにも前頭葉も新皮質もあるから、
筋道をたてて、ちょっとぐらいなら考える脳はもっている。
つまり、理性もちょっとぐらいは働くはず。
・理性は、感情をコントロールする。つまり、我慢みたいなものだな。
 本能に任せず、経験を積んできた記憶から考えて判断するということだから。
・それは取りも直さず、りっぱに“自分”というものを持っていることになる。
・種族の本能だけでなく、ちゃんとこころをもって自分の考えで生きている。
じゃあ、ネコにもこころがあるってことじゃん!
 そう。脳科学の構造上でも否定できないはず。このことはただのネコ好きの主婦のたわごとでは
なくて、本当に学術的にもいわれていることらしい。
「証明できないでいるだけ。」(「動物の心」ドナルド・ドーキンズ著)
 こんな例があった。
テレビで野生の母ライオンがゾウに触れてニオイをつけてしまった子ライオンを、食べてしまった例が
紹介されたことがあった。ライオンは言わずもがな、ネコの親戚。
ある日、ゾウがライオン一家に突進。1匹の子ライオンが蹴散らされ、離ればなれになってしまった。
母ライオンは必死になって数日後になんとか探しだして看病を続けた。ところが巣には運ばず、
離れた場所で看病を続けている。ゾウの強いニオイがついてしまっていた。他の動物からすれば、
目印みたいなもの。もし、連れ帰ればその子だけじゃなく、他の2~3頭の子ライオンまで
他の動物の犠牲になる。
母ライオンは何日も離れた子供たちに乳をやりに行ったり来たりを繰り返した。なんとか両方育てて
やりたかった証拠。できるだけの看病をした。必死になめてもなめても、ニオイは消えない。
このままでは母の留守中に他の子に危害が加わることを考えて、最終的に殺害に及んでいる。
母ライオンは考え抜いたあげくに、決心して子ライオンを頭から噛み砕いた…。
これを本能的感情だけでは、到底片づけられない。感情ではなく、感情をコントロールし、
考えに考え抜いた理性的行動以外のなにものでもないと思う。
 ライオンだけじゃない。川辺で子ガゼルを襲っているワニに突進して助けあげ、必死に起こして
あげようとしたカバの姿を映像で観たこともある。
 ってことは、ネコの理性的な生態を具体的に証明していけばいいんでしょ?
ある。親ばかを抑え込んでも断言ができる。ライオンやカバのような劇的な場面ではないけど、
その証拠はこの目で見ている。
 保護したばかりのネコは、たとえ知っていても、なかなかなじみのない家で用は足さない。
ジュルがそうだった。
初めてうちに連れてきた時、ジュルが用を足していた場所の土を袋につめて、トイレに敷いてニオイを
嗅がせておいたので、どこがトイレかは初めてでも認識していたはず。その証拠に、2回目に連れて
きた時は、すんなり同じトイレで用を足した。
ジュルは本能では用を足したいんだけど、まさか初めてきたヒトの家で、そんな無防備な姿は見せら
れなかったんだろう。記憶から考えて、ヒトに油断してはいけないと判断したんだと思う。
そこで自分で考えて我慢していたらしい。グッとこらえて、ノラの端くれとして自分を守っていたみたい。
その証拠に、元の場所に戻しに行くと、ダンボールから飛び出して猛然とダッシュして、いつものトイレ
の場所に直行!ジョジョジョジョ、ジョーっと、それはそれはビックリするぐらい大きな放尿音を深夜の
住宅街に響かせた。
あの時は、「我慢してたんだぁ…。悪いことしたなぁ…。」と、いい大人が2人して、夜中にネコの
おしっこを眺めながら反省しきりだった…。
わたしはこれまでの勉強とこの目でみた実感で、断言できる。
ネコにこころはある。ただのネコ好きとか親ばかとかじゃなくって、本当にネコにこころはある。
今後もこういうネコの理性があることを証明する生態を観察していこうっと。

7.ネコの愛
●愛 …かけがえのないものを大事にすること。
・子ネコを育てる母ネコや、仲睦まじいカップルの姿は、まさにかえがのがないものを大事にする姿。
ネコにも愛はあると断言できる。
・子を守るとか繁殖のために近づくといった“本能的な愛”と、他の猫への思いやりのような
“理性的な愛”に分けられると思うけど、わたしは両方ともこの目でみたことがある。
・ネコは挨拶を交わす。ネコとは違う種族であるヒトにさえも、挨拶を交わしてくれる。
 それ自体、他者への配慮であり、理性的な愛(記憶から判断して本能的な感情をコントロール
した結果生まれる愛)の表現といえる。

《 第5回のポイント 》
●ネコにもこころがある。
●筋道をたてて考え、本能的感情をコントロールする理性も、ちょっとはある。
●“自分”というものをちゃんと持っている。
●ネコには本能だけでなく、理性的な愛もあると思う。




そうそう。きょうの『Tokyo,Boy』、はじめて見たけど…。
反応も返答もない。東京の放送局なのに寂しいかぎりです



【コメントいただく際のおねがいです】
『脳科学でわかるネコのこころ』に関しては、いつものようにおひとりずつに
お返事できませんが、何卒ご了承ください。
連絡先不明で不快なコメントは、これまで通り、サクッと、ズバッと削除します。
科学者さん、学生さんからのコメント大歓迎!
見解は単なる批判じゃないから、遠慮せずにいろいろ教えてください!

甲子園決勝!

2006-08-20 | ほげほげ日記
夏だっ!
照りつける太陽!
わき上がる雲!
日焼けした肌!
流れる汗!

甲子園決勝。早実駒大苫小牧。
15回まで延長して、1対1。
お互い譲らない試合は、とうとう再試合に。

駒大苫小牧のさわやかさ。
早稲田実業の巧みさ。
感動しちゃった!本当にイイ試合だった!

うちのダンナも、きょうは朝から汗だく。
炎天下でベランダのタイル敷き。

[Before] [After]

甲子園を観戦したから、途中で終わってるよ…

なんだかなぁ~、高校球児のようなさわやかな汗と違って、
ダンナのは、シャツに張りついたベタついた汗だ…。(やっぱ、齢のせい?)


ジュルも興味津々。

ほんと、イイ試合だった。
高校球児に、アリガトウ!



隠れ家のその後。

2006-08-20 | ほげほげ日記
隠れ家は、歯みがきや通院を察知して逃げ込んだり、
わたしたちが外出しちゃうのに気づいてイジけたりする
ベッドの下に設置。



ほら。新しモノ好きがさっそくやってきた。



そうそう。ほらほら、ググッと奥へ!



ねぇ。それじゃ、前と変わんなくない?



暑いのか、狭いのか、気にいらないのか…。
今のところまだ、ナゾです。。。