台湾機の燃料洩れに思う

那覇で台湾機炎上　「最新鋭機」に点検指示　国交省(産経新聞) - goo ニュース

昨日の台湾機の那覇空港での事故について、滑走路に燃料洩れの形跡はなかったと簡単に判断しているが、本当にそうなのか。　あの灼熱の滑走路に揮発性の燃料が落ちてもすぐ揮発し、跡形も無くなるはずだ。　警察犬でも使って嗅覚に頼る検証もする必要がある。　勿論燃焼前のジェット燃料の臭いを学習させておいてのことだ。　

途中での燃料洩れが実際にあったとすれば、今後の事故調査の報告に重大な誤りをおかすことになる。　そして、航空機の不具合対策、品質管理も的はずれなことをしてしまい、本質的な対策に結びつかず同様の事故の再発が起きてしまうことになる。

また、新聞では高濃度の燃料が空気と混じると爆発しやすいと書いてあったが、これは解説不十分だ。　可燃性ガスや蒸気には必ず一定の爆発範囲というものがある。　ガス濃度があまり高いと、そのガスと共存している空気中の酸素分圧が低下し、燃焼できなくなるのだ。　酸素は支燃性ガスである。　爆発は急速な燃焼のことであるから酸素分圧が低ければ爆発はあり得ない。